時間になり、待合室から案内の方と一緒に60分の京都御所見学スタートです。
桓武天皇が平安京へ遷都したのが794年。
その時の御所は現在の京都御苑から2kmほど西へ移動した場所だったそうです。
火事などで何度か京都の中を点々とした後に
元々仮住まい(里内裏)だった場所に移り、光厳天皇がここで即位されてから御所となりました。
宜秋門
宮家や公卿が参内する時に用いられた門。
金の装飾や彫刻などが目を惹きます。
この御所は明治までの約500年間、天皇のお住まいでしたが、建物自体はその間も火災にあったようで
現在のものは、江戸末期黒船来航の頃に平安時代の建物に倣って再建されました。
御車寄
御所内の内裏・南廂にある殿上の間に昇ることを許される方々が正式に参内する時の玄関。
諸大夫の間
諸大夫間(桜の間)、殿上人の間(鶴の間)、公卿の間(虎の間)と三つの部屋に分かれています。
参内した者がその身分に応じてそれぞれの部屋で控えるための場所。
襖の引手にもなにやら飾りがあり、襖の絵もそれぞれ異なります。
右から順に「上中下」の階位の部屋になっているそうで
下位のお目見えの方々のお部屋の畳縁は赤く、他の2つの部屋の色とは違っています。
そんなところでもランクの違いがあるのですね。
新御車寄
大正天皇の即位に合わせて作られたため、硝子戸が入っています。 時代によって使う素材が違うので面白いです。
承明門
丹塗り・瓦葺・切妻屋根が美しい門です。
中央は天皇の行幸の際に出入りされ、即位、立后、立太子等の厳儀の際にはこの門を開くことになります。
承明門の向こう側には紫宸殿。
紫宸殿の高さは7階建てとほぼ同じですが「平屋」! なんと贅沢~。
南の庭の白い石にお天道様の光が反射して建物の中まで明るくなるようにしてあるそうです。
案内の方がオーバーリアクション&説明上手で真夏のような日差しの1時間も全く飽きがこない楽しい時間になりそうです。
見学の方に「本当に公務員?」と質問されることもあるそうです。
承明門の向かいには建礼門があります。 続きが楽しみです!