バロックオーボエ製作家(のたまごさん)の工房に見学に行きました。
先日偶然音楽家が集まったパーティの中でたまたま知り合い、
私のリコーダーの製作家さんの工房で、楽器作りの手順を習ったということで、
私の家からも歩いてすぐのところだったので訪問したのでした。
自分の先生もオーボエを作るとかで、色々な人の協力もあり、
その後一人で工房を作り、楽器製作をはじめたそうです。
演奏もやりながら、地道に工具や木材をそろえたりする作業は
相当な時間を要しただろうし、
はじめの1本を作るのに2年以上費やしたそうです。
一人出始めてから3年になるそうですが、
びっくりするくらい美しい楽器でした。
自分で演奏会で使っているらしいですが、
ピッチの問題などで、まだまだ試行錯誤らしい。
ピッチが高いから、1パーセント拡大して、
2パーセント拡大して、まあ、そんな世界。
出来上がって音がなるまで分からない部分も沢山あるのでしょうね。
色々な世界があるなあ。。。。。
周りの音楽家は、大抵が自分の楽器以外にも
上手に第二楽器を弾けるし、楽器のメンテナンスは自分でやったり、、、、。
楽器を作る人も稀にいる。
割とそういう人は料理上手。
楽器を作る人が演奏家というのは、
話が通じやすく、楽器もやっぱり言ってみれば機能的で、
とてもありがたい存在です。
ピアノやヴァイオリンで、演奏家であり、製作家というのは
ほとんど居ないから、ラッキーだなとよく思う。
私も最近リコーダーの音程調節はろうそくや、ワックス、粘土でやるように
なり、オイル塗りも今までは、楽器製作家にお任せしていたのですが、
ベルギーに来てから、そうは行かなくなり、簡単な事はやるようになりましたが、
自分で自分の楽器くらいは調整できるようになりたいなーと思う今日この頃・・・・・。
実際自分の楽器の調子が酷使しすぎで、
酷く悪くて、ずっと使ってきたアルトリコーダーは、
もう限界かもしれない。。。
自分の理想の楽器を自分で作って、自分で思いのままに演奏できたら、
なんて幸せなんだろう。。。。。
と少し夢をみていましたが、大きな試行錯誤が垣間見れる
この工房を訪問すると、若干現実に引き戻された。。。
それでもメンテナンスくらいは出来るようになりたいな。
一人で苦労して製作しているだろうに、
よほど楽しいのか、うまく他の事とのバランスを取ってやっているのか、
オーボエ作りは簡単だよ。と言っていました。
簡単そうには思えないよ・・・。と思いながら。。。
次回は、実際作るところを見せてくれるらしいです。
しかし、埃アレルギーがある私には工房という場所はどうにも
鼻がむずむずしすぎて、、、、
そして、去年まで平気だったのに、今年は花粉症みたい・・・。
今週は、ひとつ調整に出していた楽器が戻ってきます。
無事着きます様に・・・・・・。