EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

2009年

2009年12月28日 | 日記
もうすぐ年が暮れますねえ。。。こういうときはやっぱり日本の感覚になるもんです。シミジミ・・・・。
大掃除をしたり、一年を振り返ってみたり。。。。


振り返ってみようと思いパソコンを開けてみたものの、、あんまり思い出せない。。。。


うーむ。2009年、
いつの間にか、三十路になっていました。

でも振り返れば、新たな人生が始まっていたように思います。


今まで音楽界の中でも私はいつも年下で上の方について行く方が多かったのです。
だから年齢がいってからの留学にも何の抵抗も無かったようにおもいます。
まあ、古楽器科の学生や演奏家も遅くに始める人がやっぱり多いですから、
実際そんなに若い子に囲まれている意識はありませんが、、、。



先日クリスマスパーティで、たくさんの日本人が集まりましたが、
平成生まれのギャルっ子も居たしふと気づくと私一人ずば抜けて年上でした。。。
若い日本人の集まりって絶対年齢の話になるんですよね。
まあ、おばさん扱いでした。
仕方が無い・・・。


そのとき気づいたのですが、あんまり年下の友達が私は居ないんですよ。
日本に居たときから、年上の友達やおじ様方とお茶したり飲んだり
仕事する機会のほうが多かったし、そのほうが自分も勉強になるから
居心地がよかったし。
素敵に年を重ねている人が回りに沢山居るので、
その人達を目標に、


2010年から、どう30歳を生きるかを
テーマにしようとおもいます。


多分、自分で決めて動ける年齢にようやくたどり着いたという事でしょうか。
少し人からしたら遅い始動かもしれませんが、
20代前半は本当に苦しかった。
20代後半は毎日悩んで、いつも止まっていました。
その毎日曇った5年間の最後は最悪だった。


そんな頃、
27歳の時留学を決めて、ベルギーに来ました。
早くそんな中から出たかったので
いろんな物も失ったけど、来てよかったと思います。


自分の人生は、自分で作れる。
毎日は真っ白い紙に、絵や文字を書いて、色を塗るように
自分の手で作るんだなと初めて気づきました。



今まで、日々新しく、ベルギーに来てから、初めての事が連続で置き、
沢山事件もあり、毎日早歩きで進んでいましたが
2010年は、本当の意味で新しい私の人生になりそうな気がしています。




皆さんが本当に幸せな2010年の人生を日々送れますように
新たな気持ちで新年を迎えられますように。。。。。


2009年も私のたわごとにお付き合いくださいまして、
ありがとうございました★


2010年もよろしくお願いいたします。

Joyeuses Fetes!!

2009年12月25日 | 日記
クリスマス・イヴ 皆さんはよいひと時をすごされたでしょうか?
クリスマスイヴの夜から、少し町は逆に静かになるような気がします。
お店も早くに店じまい、25日は休みだし、皆家で家族と過ごすようです。

今年は、ロシア人の家庭に招かれてディナーを楽しんできました。
ロシアの事って、本当にぜんぜん知らない。
知人から教えてもらい、ロシアではおなじみの蕎麦の実は
体によくてとても美味しいのでたまに食べますが、
正直どういう風に食べるのかよく分からず、私は白ご飯の代わりに
和食と一緒に食べたりしているし、、、、。


ロシアのクリスマスは、1月7日ですが、やっぱりヨーロッパのクリスマスの日も
お祝いしたりする人もたくさんいるみたい。
敬虔な信者さんもたくさんいらっしゃると思いますが、グローバルに順応してるケースもよく耳にしますね。
下に住む自称敬虔な信者アラブ人も断食の時に家にごろごろワインの空き瓶があったし、部屋からタバコのにおいがプンプン漏れてきますし、、、。
まあ、多様化必要な時代なのかな。。。





ところで、ロシアといえば、ボルシチとピロシキ★
(そういえば昨日はウォッカは出てこなかったな。)

ピロシキって、パンなんですねえ。
カレーパンみたいに揚げてあるものと思ってませんでしたあ???





見た目コッペパン。というか、おかずパンみたい。

え~これピロシキ??という感想でした。

今日食べた中身は、マッシュポテトとマッシュルームでした。
生地が甘くて、本当に優しい味。
パンよりはずいぶんふわふわ&もちもち★
270度くらいのオーブンで一気に5分焼くらしいです。
めちゃくちゃ美味しいくて、たくさんお土産にも持って帰りました★


ちなみに私はカリフォルニアロールを作っていきました。
鮭はスモークサーモン。
ロシア人宅なのに、スーパーのスモークサーモンつかっちゃったよ~~と
内心ドキドキでした。


それから、牛タンシチューやら、デザート、
ミントティーやら、お菓子もたくさん食べました。
ひまわりの種で作ったお菓子をいただきましたが、
とてもヘルシーで、ゴマみたいに香ばしくて★
おいしかった。初めて食べたものや、ロシアの文化など興味深いひと時でした。

特に、バレエの話。このご婦人はおばあさんがバレエの先生で
ベルギーでも娘にバレエを続けさせたいということで探したそうですが、
ベルギーって、あまりバレエに関心がないそうです。。。。
そういえば、コンセルバトワールも聞いたことないし、有名なバレエ団が来た時もガラガラだったそうです。。。。
バレエ、生で見たことないなあ。。。ロシアでは3000円くらいで
見れるんですって。私たちのコンサートに行く感覚ですよね。



今日は一日中時間を変えていろんな言語でミサが行われているはずです。
昨日はたくさん鐘の音が聞こえてきました。



今は、昼間ですが、とても静かです。


今日の夜もパーティです★ああ、飲みすぎ。。。。


Je vous souhaite de Joyeuses Fetes!!!

よいクリスマスをお過ごしください

ベルギーの雪2

2009年12月22日 | 日記
雪のヨーロッパって本当にきれいです。
ベルギーの屋根は、グレー。
道路もグレー。石畳もグレー。


そらもグレー。

いつもどこか雲が掛かって寂しげなベルギーの冬ですが、
雪が積もると、ほわっと白い屋根が乗っかり
ブリュッセルも絵本の世界に戻るような気がします。

帰ってクリームシチューでも作ろうかな~なんて気分になりますなあ。。。。


珍しく夕日が出ていたので写真を。


学校の目の前のプチサブロン教会。と隣の小さなヨーロッパ庭園。







学校の裏手にある公園。私の抜け道用通学路。
子供たちが雪合戦をしていました。ブリュッセルの木は背が高くて好きです。

街中にあるこの公園。夏の太陽がでているお昼間は、芝生は人で緑が見えないくらい、人の絨毯に変わります。
太陽が出るとみな太陽の取り合いです。
サンドイッチを食べたり、読書をしたり、昼寝をしたり、、、









路上ミュージシャンも寒そう。。。。
最近物乞いをする人に、施しをしないよう注意されているようで、
反論も続出だそう。
物乞いや路上ミュージシャンの持つ
小さなカンカンに、小銭を入れる光景をよく目にします。
そういうの、減っていくのかな。


ベルギーの雪

2009年12月21日 | 日記
いやあ、氷点下が続いております。
昨日は吹雪いて極寒。1歩も外へ出かけませんでした。


雪のベルギーは本当にブリューゲルの絵のようで美しいですが、
今は、雪が凍って、非常に歩くのが危ないです。。。

つるっと滑るシーンが、まさにブリューゲルの雪の絵のようで、
滑稽でついつい笑みがこぼれてしまいます。

と同時に、自分もつるっと。。。



太陽欠乏症になりかけのようで、サプリメントを飲み始めました。
日照時間の短くなる冬は、本当に太陽が出ません。

この2年はあまり気にする余裕もなかったので、そのまま過ぎていきましたが、
今年はどうにも体が辛くて、フラフラ。
甘いものばかり欲するので、やたら甘いものばかり食べるもんだから、
余計悪循環。甘いものをとりすぎると、ナーバスになりやすいんだって。。。


周りの人に尋ねたら、冬はやっぱりサプリメントで補わなければ!
といわれ、薬局へ。

またそのサプリメント、とても安いんだけど、よく効いてる気がします。
興奮剤も入ってるのかな。日本でいう栄養ドリンクのようなものみたいで、
ずっととり続けたらいけないようです。
本当は漢方みたいに草でできた薬もたくさんあるんだろうけど、、。


とりあえず、こんな寒い国で風邪だけは引きたくないです。。。


ようやく冬休みになり、なんだか、のーーーんびり時間が止まったように
しずかな毎日になりました。


雪で、車の量も少し減って、街中に住んでいますが、
車の音が少ないだけで、穏やか。


温かいお茶を飲みながら、ラジオをゆっくり聴いたり、、、


ああ、コタツにはいりたいな~~~。

床に座ることがなくなったので、本を読むのがしんどいんですよ。
いつもベットの上。

いい感じのソファーがほしいなあ~~。蚤の市にいってみようかなあ。

パソコンが、、

2009年12月15日 | 日記
パソコンが壊れてしまい、しばらく使えませんでした。
去年も同じ時期に壊れたなーと思いながら、
結局またまたセットアップ。

すべてデーターが飛んでしまいました。。。。
保存していたCDや、楽譜、写真などもパーです。

特に楽譜は、ショック、、、、、、


「日ごろから、バックアップを取っておきましょう!!!」



さて、ブリュッセルは、急にめちゃくちゃ寒くなり、
今週からしばらくマイナスの世界に突入です。


昨日は学校でリハーサルがありましたが、
暖房機の調子が悪く、震えながらのリハーサルでした。

前日に友達に教えてもらい、指の付け根までしかない手袋を作ってもっていってたのが、思いのほか大活躍★
フエルト生地で暖かいです。
手首を温めるだけでもぜんぜん違いますね★


家の中は暖房がんがんで、なんと今、室内湿度10パーセント。。。。
これはいけない!!!!
リコーダーのジョイント部分がスカスカです。。。




ところで、もうすぐクリスマス。

クリスマス一色で、本当に綺麗。
日本と違って、お店の音楽や、宣伝文句が聞こえてこない分
純粋にクリスマスを楽しめる気分になりますよ。

クリスマスマーケットにもまだ足を運んでいないので、
毎日早く行きたくてうずうずしています。

ホットワインを飲みながら、ツリーを飾るおもちゃや
お菓子などの露店を見て歩く。
みんな楽しそうで、こちらもウキウキします。


ほ、、、それにしてもパソコンが復旧してよかった・・・。


皆様もよいクリスマスをお過ごしください

美術館演奏

2009年12月05日 | 演奏会




絵と同じ衣装をまとっています。16世紀絵画とコスチュームの展示会。




即興で演奏している2人。それをぼーっと眺める私。。。


来場した方が帰る際、みんな私たちに

「Merci」

と笑顔で声をかけて
会場から去っていく。
ベルギーの人達は、本当に自然体で気さく。
来場したお客さんが、写真を撮ってくれました。。。。

コンサートの写真

2009年12月05日 | 演奏会



この前見た現代即興音楽の写真。



ブリュッセルモネ劇場の天井。

あるバロックオペラのDVDはオペラ劇場の天井からシーンから始まり
下に降りて舞台の幕が上がります。
ちょうどこの写真のように。



ブリュッセルのオペラ劇場は、小さいですが、バロックには
ちょうど良いと思います。

知り合いがそこのバイオリニストをしているので、彼女が良くオペラのチケットをくれたりで、オペラに行く機会がぐんと増えました。


このオペラ劇場、私は本当に大好きです。
隣には、図書館があって、CDをごっそり借りる為に月何回も通ってます。
今家に20枚くらい借りてるCDがある。。。今日は返しに行かないと。。。。
あまりにも頻繁に通うのであの界隈に住もうかとおもっていたくらい。



この前見たグルックのオペラ、終演後。


グルックの
Iphigenie en Aulide
「オーリードのイフィジェニー」
Iphigenie en Tauride
「トーリードのイフィジェニー」
2部形式で4時間。
ギリシャ神話を題材とした大作オペラ。


ゲネプロが5ユーロで見れるんです。
しかも、超超いい席で、もう歌手が目の前、表情、
息遣い、唾が飛ぶのも(こんなに飛ぶのか==!!!)
はっきり見える特等席でした。

歌手さんが本当にどの人もよかった。キャスティングのバランスも良く、
各ソロアリアの見せ方が、どの歌手もすばらしくて、
感動しました。
演出もモダン演出でしたが、過度ではなく、
歌を聞かせるオペラだったのでとても良かった。

ヒロインがこの日は二部だけ代役。
日本人歌手がヒロインで見れたのも嬉しい出来事でした。
この方の声がまずすばらしくて感動しました。
音楽で伝えようとする意思、底のほうからくる
情熱をものすごく感じ、感動と勇気を沢山貰いました。
お客さんからも沢山のブラボーがあったのはそれが
沢山の人に伝わったからだなーと思いながら帰宅しました。

人間のずば抜けた表現力、
なんなんだろう。うそじゃないって信じることが出来る。
またそれは個人の音楽趣味の問題とは違ってて、
才能なんて簡単に言葉では片付けられないし、
時間をかけて積み重ねられた層が一つの形となって音という力で現れ、

それは、真実だね。きっと。

と何人かの人が同じように、口元が微笑みながら感じている瞬間。
目に見えないものを共有する瞬間。音楽って、なんて素晴らしいんだろうと
心からおもいます。



宝石でも何でもそうだけど、磨かれて磨かれて、磨き上げられて
美しく光るし、文章だって、音楽だって、
家具だって、本当はすごくすごく繊細で
驚く所まで目が行き届いている。


このオペラの舞台に立ってた歌手たちは
本当にどれだけの時間この曲に、今日この日のためにどれだけの
時間を積み上げてきたんだろう。
簡単じゃない。
最近毎日思います。


私はいつまでこうして、探して求めて、
いつまでやっていくのかな、、、と思うと、
とても果てしなく闇で、たまに不安になりますね。


さて、、、CD返しに行きますか。。。
あああ、今日もお天気は、最悪です。。。。
しばらく太陽見てないですなあ。。。。。

現代曲のコンサート

2009年12月01日 | 演奏会
先日初めて、現代曲のコンサートに行き、めちゃくちゃ感動しました。
日本ではあまり現代曲というジャンルは浸透していませんが、
こちらでは、本当に良くコンサートもあるし、作曲ももちろん盛んで
新しい曲が沢山生み出されているのですが、
今ならっている現代曲の先生に、このコンサートは有名な現代即興の演奏家の
セッションだから行くといいよとすすめられ行ってきました。

今日は疲れているので、写真をまた後日添付しますが、
会場は工場跡地、窓から電車が銀河鉄道みたいに通りすぎるのが見える
なんとも言えない空間で、
ギター、サックス、コントラバス、エレクトロニック(いろんな音楽や効果音、
声や歌をアレンジして使っていました)
の即興演奏会でした。


ものすごく素晴らしかった。
偶然が生み出す、音の交わり、

それが 音楽です。



即興で、こんなのも良いよね??
というような演奏ではなく、
どの音も偶然、即興の中に必然性、確信が見えました。

ミュージシャンは皆ベテラン即興音楽演奏家、
60歳以上、80歳近いミュージシャンも居ました。
即興現代音楽の先駆者じゃないかな。




現代曲ってとても故意に驚かせたり、叫んだり、
雑音が多すぎて意味の無い音楽のように感じるものは
個人的に好きではありませんが、
彼らの即興演奏には、すべて 
何か結ばれた糸のように 風景のように
絵画のように 目に見えて感じたり
それが偶然に繰り広げられていて、
素晴らしい演奏家が集まり、みなが精神を研ぎ澄まして
自分の楽器でどういう音が今この瞬間必要かを
感じて奏でていました。


その終わりの瞬間。


お客さんが終わることに気づき、空気が変わったように思いました。
初めて味わった空気間でした。

ずっと宇宙空間のような音の立体的な箱の中にいて、
いろんな映像を見て、地球、土星や火星を旅して、
地球をまた見て、だんだんと現実という場所に降りてきたみたいな
素敵な瞬間でした。

これが、即興で繰り広げられるなんて、
偶然の芸術のパワーって、なんて面白いの!!!!

という感じでした。



それにしても、演奏家がすごかった。。

ギターが、どうやって出るのか、分からないんですが、
ただのたぶんアコースティックギター。
電子楽器をつけてありますが、
パイプオルガンのような音をだしたり、
なんとも言えない美しい音で、、、
他にもいろんな音を出していましたが、
パイプオルガンが、理解できない。。。不思議。。。


サックスの人も、奇妙に楽器を構えて
楽器でどうやっているのかまったく検討もつきませんが、
下水に居るみたいな、水が管の中をポコポコとおるような、
その聞え方が、下水管の中に居るみたいに響いていて、、、

時々、友達と、どういう事!?
分からない!!!

と顔を何回も見合わせて首をかしげたり、



現代曲というジャンルは、異次元の世界に足を踏み入れたような
気分にさせてくれます。