side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

スオミの話をしよう

2024年09月18日 | 映画・テレビ
脚本・監督三谷幸喜、主演長澤まさみ、とあって見逃すわけにはいきません。
公開早々に見に行ってきました

ストーリーは奇想天外で面白いし、テンポに押されていつの間にか映画に取り込まれします。
出演陣もスタジオセットも映像もゴージャス
だけど、一番はこれでもかと炸裂する”長澤まさみ”
三谷さんのオリジナルストーリーだそうだが、長澤まさみさんを主役にするべく書かれた作品では?と思うくらい。
演技力だけでなく、スタイルや歌唱力まで、長澤まさみの魅力大放出という映画だった

ストーリーは警察官の草野(西島秀俊)が俳人寒川(坂東彌十郎)宅にやってくるとこから
秘書から妻スオミが失踪したと連絡があり、誘拐事件としての捜査依頼だった

草野はスオミの前の夫だった、それはスオミの4番目の夫ということ
寒川(5番目の夫)の話で自分の知っているスオミとの違和感を感じる草野
寒川の屋敷には使用人としてスオミの最初の夫魚山(遠藤賢一)が同居していることがわかり、2番目の夫、3番目の夫も集まり、身代金を支払うことになる

ストーリーの中でそれぞれのスオミとの思い出が語られるのだが、スオミのイメージの一貫性がない。
スオミは相手によって、妻スオミを変えて演じていたことが判明する

結局身代金受け渡しは失敗し、狂言誘拐が判明
最後はスオミと5人の(元)夫が対峙する

スオミはそれぞれの夫に求めるものがあったが、満足をしなかったのか、違うと思ったのか、自分から去っていく(そして今も定期的に会っていた)
自立をしたいからお金が欲しいのが狂言誘拐の目的だったらしい

学生時代から常にスオミの近くいいる薊(あざみ:宮澤エマ)も結婚の都度スオミの近くに登場する
決して長年の友人という立場を明かさず他の人になりすましている
スオミと薊の共謀詐欺だったのか、あるいは薊こそ真の黒幕?と思えないわけでもない

死人や怪我人が出るわけでもなく、プライドが(小さく)傷つけられたかもしれないが、日常に戻っていく結末なので、コメディとして楽しく見れる
作品自体もそうだが、出演者の顔ぶれを見ると、個人的には舞台で見たかった作品
一番の驚きはイケメン役の多い瀬戸康史が完全にハマっていたこと
これから三谷作品の常連になるかな。