side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

前に進む力 両角速

2020年01月16日 | 書籍・雑誌

****ご注意! 一部ネタバレありです ****

残念ながら 箱根2連覇とはならなかった 東海大の両角監督の著書
昨年の優勝後の5月に発行された

箱根駅伝を優勝してテレビ出演・書籍発行の依頼が殺到したそうだが、そのほとんどをチームのため、選手のために断ったそうだ。
唯一数年前から依頼を続けていた東海大学新聞の野瀬記者からのオファーは受け、本著の発刊に至ったそうだ。

両角監督の経歴・佐久長聖高校監督時代のエピソードに始まり、東海大監督赴任後は各学毎に振り返っている。
当時の選手についても触れられていて、選手それぞれの成長の「キー」について監督の視点で語っている

ずーーと応援している私としては、あんなこともあった、そうだったと頷きながら読むところが多く、長くかつあっというまの期間だった

現4年生の黄金世代についてもページは割かれているが、際立って多いというわけではない。
現在・これからの東海大長距離ブロックの方向性を決めた世代であることは間違いないと思う。

冒頭にも書かれ、全編を通して繰り返し語られているのは、「人間的成長なしに競技力の向上なし」
いかに大学生として競技に向き合うか
自分の何を伸ばし、何を改めるか、を問いかける

驚いたことが、東海大からは「箱根優勝してほしい」とは言われなかったそうだ。
もちろん現在の大学長距離界を取り巻く環境では箱根駅伝を無視しては進まないのだが。

終盤の章では、これからの大学長距離界・駅伝偏重についても両角監督考えが述べられて興味深い。
敢えて文章にするくらいスカウト合戦は加熱しているし、三大駅伝の盛り上げりは主力選手への負担を大きくしている

本著が発行された時点で東海大は箱根駅伝2連覇・初の三冠を目指していた。
新年度・新チームはチャレンジャーとしてのスタートとなる。
スピード軍団のカラーを維持し、常勝東海大へとまずはトラックシーズンの新チームの顔ぶれが楽しみ




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