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超訳 びじゅつの学校

2013-04-19 | 青森文化芸術
超訳 びじゅつの学校が終了しましたね。
十和田市現代美術館でのイベントです。
私も、ほんの数度だけ参加しました。
自分の中で煮詰まっていた時期でもあり、何かからエネルギーが欲しいと思っていた時でもあって、学生時代に夜が白々と明けるまで作品制作に没頭していた時の自分の、白々と明けた夜空にため息を漏らすような、そんなパワーをもう一度思い出してみたいと思っていたからです。
あの頃、絵を描くのが好きだった。食べる事より寝る事よりも。
あのエネルギーは、いったいどこから溢れ出していたのかが、今となっては謎なのですが、若い頃は何かに没入するエネルギーというか、そんな物がありました。
大人になって自分の仕事を始めた時に、若かった自分とは決別する瞬間があって、それ以前の楽しみも同時に子供時代に置いてきたような、そんな感覚を持っています。
それは自分が生きていくための覚悟を決める瞬間だったりして、それはそれで納得できるのですが、置き去りにしてしまった夢や楽しみの事を思い出すたびに、今の自分に足りない物の存在を感じてしまって、辛くなるような気がするのです。
もう一度、あの頃の楽しみを取り戻すのは、それは悪い事じゃ無いと分かっていても、躊躇してしまいます。「いまさら」という言葉とともに。
睡眠を削って制作に没頭するほどの体力も、もう残ってはいませんし。

それでも物を作ることが好きで、出来上がった時の深いため息の感動を知っている身としては、こんなに楽しい事は他にありません。
自分の都合の付くほんの数時間を利用して、ささやかな作品を作り出す時間こそが、本当は一番大切な時間なのではないか、と思う、そんな体験をしました。
作品制作に没頭していた頃の自分と、長い時間を超えて会えたような、そんな体験でした。