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幸せを運ぶ花 カタクリ

2009-04-20 | 青森自然
今の季節は山の中でたくさんの花が咲いています。
全国にカタクリの名所がありますが、青森県内で有名な所は浅虫の島と黒石のカタクリの小道でしょう。
私はどちらにも行ったことはありませんが、とても綺麗だと評判です。

写真を撮るには人の行かないところでゆっくり撮影するのが好きなので、季節ごとに秘密のポイントへ出かけます。
青森県南地方のとある山の中。
あたり一面がカタクリの場所です。
歩く道も無いのでカタクリを踏まないように気をつけます。
林の中に少し分け入っただけで充分見ごたえのあるカタクリが楽しめます。





カタクリは春の二ヶ月ほど葉を広げている期間しか成長しません。
そのために成長の遅い植物で、種から花が咲くまで5年以上の年月がかかります。
花の時期に葉を折ってしまうと今年は養分を蓄えられないので、さらに花までの年月が延びてしまいます。

山野草の咲く場所は人に知られずにいて欲しいと願ってしまいます。
これからも種をつけてたくさん増えていくように。
杉の植林で衰退することが無いように。







山の中の喫茶店 らびっと

2009-04-19 | 美味しいお店
先日花を探してあちこち車を走らせている途中に立ち寄った、十和田市の喫茶店 らびっと。
十和田市馬事公苑 駒っこランドの近くにあります。




こちらを経営されているのは十和田市内で障害児を受け入れている保育園の園長もしている方です。
以前お話を伺ったときに聞いていたので一度訪ねてみたかったお店です。

 

お邪魔したのは日曜の午後、まだ春の行楽シーズンには早いのか他のお客様は居らず、雰囲気のいい店内と穏やかなマスターを独り占め。
同じ敷地内にはパン工房 プチブロウがあって、店内では焼きたてパンも販売しています。
十和田市の祭りのことや、写真の話などを楽しみながら美味しいコーヒーをいただきました。

十和田市といえば、官庁街の桜が有名です。
もうすぐ桜祭りも始まり、桜流鏑馬という女性騎手による流鏑馬大会などのイベントもあります。
次は花見と一緒に楽しみに来たいお店でした。

桜流鏑馬 十和田市観光協会


始まりました 八戸緑化まつり

2009-04-18 | 青森イベント
毎年春の恒例行事。
お花好きが集まるイベントです。
ちょうど八戸の桜も咲きだしました。
会場は八戸でも桜開花の早い長根公園です。
まだ三分咲きですが、園芸植物と一緒に花見が楽しめます。





写真を撮るには見栄えの良い一年草の花を狙いますが、一番賑わっているのは山野草を取り扱うお店です。
ガーデニング人口も増えましたが山野草ファンはかなり多いようです。
見るだけでも楽しくなる山野草。
マニアックな心をくすぐります。



初日の所為か取材の方も仕事中でした。
取材中のRABカメラマンを後ろから取材。
お仕事がんばって下さい。


八戸緑化まつり


攻撃は最大の防御

2009-04-17 | 思うこと
勝負事でよく出てくる言葉です。
スポーツではこの言葉の有効性が分析されています。
私はこの言葉は人生訓の一つと捉えています。

生きているといろいろと辛い状況になることがあります。
逃げるという方法がありますが、逃げ切ったと思っても必ず形を変えて同じ問題が出てきます。
不思議なことですが、人には乗り越えなければいけない壁がたくさんあるようです。

そんな辛い状況になった時どうするか。
自分から向かっていくという方法があります。
逃げずに向かっていく覚悟ができると問題はスムーズに解決していく場合が多い。

「けつをまくる」というのも好きな言葉です。
「攻撃は・・・」とは反対のようですが、どちらもヤケクソ感を持っていて、全力で対処してやろうという感覚があります。
攻撃の対象は自分の前にある壁や苦難です。

自分に降りかかってくる困難は必ず乗り越えられるものだそうです。
嘆いたり怒ったりしていても問題は何も変わりません。むしろ自分が辛くなるだけです。
よーし何とかしてやろう、という気持ちがあれば辛くならずにいられます。
困難に立ち向かうことを楽しめるようになれば、生きることが幸せになるのでしょう。






森が綺麗になりつつあります

2009-04-16 | 環境
先日種差海岸に行ったときに、あちこちで道路沿いの林を間伐しているのを見かけました。
八戸市内に限らず他自治体の林でも見かけます。
車を走らせていてなんとなく風景が変わっていたようですが、森林組合による間伐が増えているためのようです。
クロマツ初の大規模間伐 国名勝の種差海岸(2009/04/15)

不況のため各自治体では臨時職員を大量に雇用しています。
森林組合も少し前までは3Kの職場として敬遠されていた模様で、手入れのされない林が人手不足を物語っていました。
不況がこのような現場に人を送り込む原動力となっているようです。
皮肉なことですが「美しい国日本」は、逆境だから実現できるのかもしれません。

青森でもカタクリなどの山野草が減りつつあります。
盗掘が原因といわれていますが、数の多いものは森林環境の悪化が主な原因だと感じています。
里山を利用して人々が生活していたころは、林下の潅木や間伐で出た木材をエネルギー源にしていました。
結果として林下には山野草の生育する環境が整っていたのです。

人が手を加えない林は鬱蒼として暗く、風通しも悪い状態になっています。
日本の自然は人の手によって作り出されたものと言えます。
間伐が終わって陽射しが射し込む林床は、再び山野草の楽園に変化していくことでしょう。






種差海岸を愛した画家 吉田初三郎

2009-04-15 | 青森文化芸術
地図を眺めるのが好きです。
ここに行ったらどんな風景が眺められるだろうとか、どんな風土なのだろうとか考えていると飽きません。
ナビの普及は便利ですが、地図を片手に遠くへ出かける楽しさが無くなる様で私の車には付けていません。

今の季節は花を探してあちこちに出かけますが、等高線や川の流れ方などから其処に自生する植物に見当をつけます。
国土地理院の縮尺二万図は花好きのための大切な情報源です。
実際には当たりもはずれもありますが、予想通りだった時の嬉しさは格別です。

地図好きの心を捉える鳥瞰図を描く画家が吉田初三郎です。
明治17年京都生まれですが、八戸の種差海岸を気に入って居を構えています。
JR八戸線種差海岸駅の程近くに今でも屋敷跡が残っています。


吉田初三郎-Wikipedia


吉田邸跡からの眺め

今は道路が通っていますが、当時は海まで続く芝生の斜面の上に建つ建物だったようです。
ハイカラな車の止まる吉田邸の写真が残っています。
目の前に広がる太平洋から登る朝日や月を眺めて暮らしていたのでしょう。

吉田初三郎は地図を書くために現地の調査を入念にしたそうです。
人の行かないような藪の中もどんどん入って行って案内人泣かせだったとか。
きっと種差海岸も探索していたことでしょう。
今では遊歩道ができて、何も知らなくても楽しめる場所になっています。



低緯度地方の高山植物 種差海岸

2009-04-14 | 種差海岸
八戸市にある種差海岸は、海岸沿いであるにもかかわらず高山植物も見られるところです。
中心市街地からそれほど離れていない場所ですが、山野草好きにはたまらない野草の宝庫です。
種差海岸 春の花


キジムシロ

海岸沿いに続く遊歩道の周りには、季節の山野草が春から秋まで途切れることなく咲いています。
海の景色も素晴しいのですが、ここの見所は関東以南では高山植物と思われている花が海岸沿いで見られることです。
空にはウミネコが飛び交い、足元に山野草ファンには嬉しい花。


葦毛崎展望台下の海岸風景

今の季節はフクジュソウが見ごろです。
海岸で潮風に当たるために草丈が低いのかと思っていたら、ミチノクフクジュソウという種類とのことでした。
花の数が多く、大きな花を咲かせます。
ボランティアガイドをされている方の説明を聞くのは楽しいものです。


ミチノクフクジュソウ



青森の巨木 根岸のイチョウ

2009-04-13 | イチョウ巨木
おいらせ町にある根岸のイチョウ。
大山将棋記念館やみなくる館の直ぐ近くにあります。
昨年始めて見に行ったのは黄葉の頃でした。
数件の住宅に囲まれた一画に、とても樹高の高い木があるなと感じていました。

主幹周では青森県内4番目の14.1メートル、樹高では全国1位の青森県北金ヶ沢のイチョウと同じ40メートルです。
県内4番目ですが全国では7番目の巨樹です。
イチョウは主幹周で全国TOP20の内、7本が青森県にあります。

植物も動物も高緯度になるほど大きくなります。
動物の場合は体表面積の割合が体積に比べて低くなり寒さに強くなると説明されています。
植物は夏の日照時間の長さとの関係と言われています。
青森県にイチョウの大木が多いのも緯度の低さとの関係があるようです。
夏の涼しさが植物には優しいのかもしれません。







見ないで下さい 写真を撮る姿

2009-04-12 | 青森自然
普通のスナップショットや風景写真などはカッコよく構えて撮れます。
でも、ことに春の花の写真はそんな風には行きません。
草丈の低い花が多いので下から見上げるように撮りたいとなると地面に這い蹲るようにしなければいけません。
花は斜面に生えている事も多いので、そんな時は足場を確認しながら斜面に張り付いています。

一応私も女性なものですからあまり人に見られたくはないポーズです。
でもアングルを探し出すと人の視線は考えの外に行ってしまいます。
撮り終ってふと立ち上がると散歩中の人の怪訝な視線に気が付くことがあります。

コンデジ使用のためカメラが見えにくいのでしょうか。
田んぼの縁などに張り付く挙動不審者ですから仕方が無いのかもしれません。
一眼レフの大きなカメラはこんな時に役立つのでしょうね。
シンプルをモットーとしていますのでコンデジで頑張るつもりなのですが。






人と風の関係

2009-04-10 | 青森自然
昨日は青森県南地方に暴風警報が出て風の強い一日でした。
この季節は強い西風とともに急に気温の上がる日があります。
八甲田山を越えてくるフェーン現象のようです。
4月は強い西風の日が多く、乾燥して火事が多くなります。
渇いた畑の土を巻き上げるために土ぼこりがひどく、遠くの山も見えなくなってしまいます。
ちょうど杉花粉の時期に当たるため、花粉症の方には受難の季節です。

桜の咲く頃には風向きが変わり、東南の風の日が多くなります。
この地方で「やませ」と云われる風です。
5月は霧が出て気温の低い日が増えてきます。

風土という言葉があります。
「風」と「土」
人の暮らし方や考え方を表す言葉ですが「風」と云う文字が入っているのは、暮らし方や考え方まで風に左右されるからなのでしょう。
ヘミングウェイの「老人と海」は、南の島の老漁師が貿易風に乗って何日もかけて漁をしてくる話です。
GPSも羅針盤もなく何日も海の上を漂うのは考えられない事ですが、舞台となった島の、季節によって一定の方向から吹いてくる風がそれを可能にします。
土地の暮らしはその地方の風と密接に結びついているのがわかります。

縄文の人は海洋民だったとする説があります。
縄文土器とよく似た土器が東南アジア一帯から出土していること、縄文時代に大噴火した硫黄島に噴火後100年程度の期間で人が住みだしたこと等からその説が出ています。
現代の感覚では考えられないほど、遠い昔の人々は自然を読む力があったのでしょう。
縄文土器に施された渦巻き文様は波を見続けた証なのかもしれません。

丸木舟で日本へ航海
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