終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

発電機のエンジン不調を治す

2019年10月28日 | DIYを楽しむ生活

作業用発電機の音が安定しないのでキャブを分解清掃する

台風15号の停電時、インバーター搭載発電機HONDA EG25i を買うまでの24時間、照明に活躍してくれたのが HONDA EB2300 だった。

冷蔵庫、テレビには使えなかったが懐中電灯やランタンの明かりよりは快適な夜を過ごすことができた。

この発電機は電気がない薪作り現場でインパクトドライバーや電動丸鋸を使用するときに重宝している。先日追加の単管パイプ製薪棚を作ろうとエンジンを掛けると「グゥゥオングゥゥオン」と咳をしているみたいに安定しない。

あれっ?と思いキャブフィルターカバーを開け、ウレタンろ過フィルターを取り出すとボロボロと崩れてしまう。ウレタンの粒子をキャブが吸い込んだことで燃料供給が安定しないようだ。

今回の症状からエンジンは掛かるが安定しないので、キャブを分解清掃してみることにした。キャブの分解清掃! はじめは難しいイメージを持たれるがやってみると意外に簡単なんです。

作業用発電機のキャブレター分解清掃
右側が触ると崩れるほど劣化したエアクリーナーろ過部(ウレタン製)と左側が新品のウレタンろ過部。エンジン不調の原因は劣化したエアクリーナーろ過部だろう。 エアクリーナーケースに固定している4本のボルトを外し、ろ過部ベースを取り出す。
エンジン本体とキャブレターを固定するクリーナーケースのスタットボルトナット(上の二つ)を緩める。エンジンとクリーナーケースを固定しているナットも緩める。 OHVヘッドカバーとエアクリーナーケースをつないでいる「ブリーザチューブ」を引き抜く。
クリーナーケースをスタットボルトから引き抜き取り出す。 燃料コックレバーから固定バンドをずらし燃料パイプを引き抜く。新しいパイプにしたいがそのまま使用した。
「スロットル・ガバナロッド」を取り出しやすいようにキャブレターをスタットボルト中ほどまで引き出す。 「スロットル・ガバナロッド」と「スロットル・リターンスプリング」2本をラジオペンチで取り外す。
キャブレターをスタットボルトから引き出す。キャブ清掃においては、ガソリン、キャブ洗浄液に耐性がある耐油ゴム手袋を着用する! プラスチック製のインシュレータを取り外すとき傷つけないよう慎重に取り外し清掃。部品が調達できれば新品のガスケットに交換したかった。
チャンバー固定ボルトを緩め、チャンバーカップを外し、フロートピンを抜きフロートを取り外す。キャブ洗浄液でゴムパッキンを傷めないよう事前に外す。メインノズルの溝を傷めないよう慎重にドライバーで回し取り出す。 フロートのニードルバルブ、キャブのジェットノズル、燃料パイプ口、チョーク部全体を泡タイプのキャブ洗浄スプレーを穴という穴から吹きつけ、すべての穴から泡が噴出することを確認する。顔に刺激液体が掛からないように!
パーツクリーナーでキャブ洗浄液を洗い流し全体の汚れも洗浄する。エアーコンプレッサーですべての穴に吹き付けて綺麗に洗浄し乾燥する。顔に刺激液体が掛からないよう顔面を覆う防護具を着用すること! メインノズルをドライバーで回し取り付け、フロートを戻しフロートピンを挿す、ゴムパッキンをしっかり取り付け、チャンバーカップを被せ(チャンバードレンボルトの向きに注意!)チャンバー固定ボルトを締める。
インシュレータを戻し、キャブレター、クリーナーケースを取り付け、スタットボルトナット(上の二つ)を締める。エンジンとクリーナーケースを固定しているナットも締める。 キャブと燃料コックに燃料パイプを取り付け、クリーナーケース裏側のフックに燃料パイプを掛ける。エアクリーナーケースを4本のボルトで締め、ウレタンろ過部をセット。
エアクリーナーケースカバーを被せてキャブレターの分解清掃は完了。 エンジンオイル0.6ℓを交換して試運転。しばらく聞いたことのない滑らかで軽快なエンジン音にひとり満足に浸り、薪置き場でなくてはならない作業用発電機に感謝。

発電機のエンジンがかからないといったとき、ガソリンが変質劣化していないか、プラグに問題がないか、断線していないかをチェックしても問題がないときは9割以上キャブの詰まりが原因しているに違いないとあたりを付けて分解清掃してみよう。

キャブの分解清掃では予備のガスケットは持っていたいですね。

私もこれから手を尽くして、予備の各ガスケット類を集めたいと考えていますが、どうしても入手困難な場合、ガスケットを自作する手もあるようですね。