関東で国分寺というとJRの駅名にもあり府中や国立に隣接する国分寺市が有名だが、
神奈川県海老名市にも国分寺というお寺がある。
聖武天皇は全国の国府のそばに国分寺及び国分尼寺を建立させた。
各地の中心寺院だったが後に官による支援がなくなると、
廃寺になったり宗派や性格の異なる寺院になったりした。
相模国分寺も何度か荒廃、再興を繰り返し室町か戦国時代ごろに、
元の場所から100mほど離れた現在の地に移ったらしい。
戦後になって国分寺跡地が発掘調査され、金堂と塔を備えた法隆寺式の伽藍であったことが分かった。
これは七重の塔の基壇の遺構だ。
発掘後、保存のため埋め戻されてコンクリートで固められているが、
中央の石が心柱を支えていたものだろう。
こちらは整備工事中だが金堂の跡だ。
コンクリートで固められた僧坊跡、向こうのほうでテニスの一人練習をしている。
相模国分寺は東西240メートル、南北は300メートルの規模だったらしい。
国分寺跡から600mほど離れた所に国分尼寺があったらしいが、
跡地には庚申堂があるばかりで尼寺の面影はない。
国分寺の七重塔は高さが60m以上もある壮大なものだったらしい。
これは海老名駅前のビナウオークに置かれている3分の1のモニュメントだ。
ビナウオークにはショッピングモーセンターやシネコンプレックスがあって、
市民でにぎわっている。
散歩中のウサギが人懐っこくて可愛い。