昨夜、読み終えたのは、
図書館で借りてきた梨木香歩さんのこの本。
不登校になった十代の人たちの心を、
多く支えてきた本でもあるらしい。
祖母と暮らす時間の中で、自分を見つけていく主人公。
自分で「ものを考えて行動すること」を、祖母は主人公に伝える。
どうしても周りとうまくやれない時は、場所を変えてみる。
その時は、自分も変化していないと、
同じことの繰り返しとなること。
私がこの本のなかで気に入った言葉は、祖母のセリフで
「無視するんです。上等の魔女は外からの刺激には決して動揺しません」
という言葉。よく考えたらとても哲学的な言葉だと思う。
自分の中で生きるテーマを持ち、いつもその中に喜びを見出すこと、
世界や社会の中の欲望や悲惨さを見せられても動揺せずに
自分の道をまっすぐに歩いていくこと。
この本からは、そんな梨木香歩さんの
メッセージを感じることができました。
数冊、梨木さんの本を読み続けていますが、
また次の本が読みたくなっています。
今日は小学校の卒業式でした。
6年間の中で大きく成長した生徒たち。
春からは中学生の生活が待っています。
今日はみぞれ、明日は雪予報が出ていて寒い春ですが
あたたかな春はすぐそこまで来ています。