平成29年8月27日(日)
市総合防災訓練が実施されました。私どもSLは市内5か所の
メイン校(特色ある訓練実施校)の1つ、
八木が谷小で実施された障害者団体参加の要配慮者防災訓練に参加しました。
このスタイルの要配慮者防災訓練は今年で2回目。昨年の反省を踏まえ、
今年はどのように取り組むのか、障害者団体と危機管理課、障害福祉課、八木が谷地区連、
そしてSLで訓練の方法や当日のレイアウトなど何度も会合を開き検討しました。
障害者も普通に避難所にやってきます。障害者みんなが福祉避難所に行けるわけではない、
よほど重度でないかぎり概ね障害者は小学校などの体育館で暮らすことになります。
要配慮者(障害者や高齢者、乳幼児など)が暮らすことを前提にした避難所づくりが必要!
いつもSLが講座で伝えていることを生の体育館で
その地域の方たちと一緒に作り上げることのできる貴重な機会です。
八木が谷地区連のみなさまには、何度も集まっていただいて
一緒にこの訓練の方法、そして地域の避難所運営委員会の在り方など
検討することのできたことを私どもSLとしてもうれしく思います。
当日、200名近くの方が小学校の体育館に来ました。
受付の簡略化が今回のテーマです。一人当たり30秒~1分で通過、
受付が終わった人を体育館の区割りごとに案内する人もいてスムーズに流れました。
障害者団体からは30名ほどが参加、
要配慮者受付で障害者のニーズを聞き取ることにしたのですが、ここは課題が残ります。
要配慮者か否か、本人の申告だけではなく、はっきりした基準が必要ではないのか?
訓練を計画して感じたことです。そうしないと本当に支援が必要な人に支援が届きません。
障害者の多くは要配慮者受付でニーズを聞き取った後、
本当ならば体育館内の区割りに戻っていただくことになります。
体育館で多くの障害者(視覚、聴覚、車イスの人)が暮らしていくんだという実感を
今回の訓練では、地域の方にも、して障害者当事者にも持てなかったように思います。
訓練の最大の目的、それは障害者が参加できる訓練。
障害者の方にも避難所の現状を知っていただくことも大切だと思っています。
問題は山積しています。
でも、問題を一人で解決するわけではないんです。
今回の訓練に関わったみんなで問題を共有して、解決方法、取り組み方法を
これから模索していきたいと思っています。
by oami