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索引 三木清  「人生論ノート 」

2024-11-12 20:43:52 | 文学

索引 三木清  「人生論ノート 」

「人生論ノート」という一風変わったタイトルの本があります。1937年に冒頭の一章が発表されて以来、80年近くもロングセラーを続ける名著です。

「怒」「孤独」「嫉妬」「成功」など私たち誰もがつきあたる問題に、哲学的な視点から光を当てて書かれたエッセイですが、その表題に比べて内容は難解です。

書いたのは、西田幾多郎、和辻哲郎らとも並び称される日本を代表する哲学者、三木 清(1897- 1945)。今年生誕120年を迎える三木は、治安維持法で検挙され、獄死した抵抗の思想家でもあります。
 三木はこの本で一つの「幸福論」を提示しようとしていました。同時代の哲学や倫理学が、人間にとって最も重要な「幸福」をテーマに全く掲げないことを鋭く批判。

「幸福」と「成功」とを比較して、量的に計量できるのが「成功」であるのに対して、決して量には還元できない、質的なものとして「幸福」をとらえます。

いわく「幸福の問題は主知主義にとって最大の支柱である」「幸福を武器として闘うもののみが斃れてもなお幸福である」。幸福の本質をつこうとした表現ですが、どこか晦渋でわかりにくい表現です。
 こうした晦渋な表現をとったのには理由があります。

戦争の影が日に日に色濃くなっていく1930年代。国家総動員法が制定され、個人が幸福を追求するといった行為について大っぴらには語れない重苦しい雰囲気が満ちていました。

普通に表現しても検閲されて世に出すことができなくなると考えた三木は、哲学用語を駆使して表現を工夫し、伝わる人にはきちんと伝わるように言葉を磨き上げていったのです。
 哲学者の岸見一郎さんは、「人生論ノート」を、経済的な豊かさや社会的な成功のみが幸福とみなされがちな今だからこそ、読み返されるべき本だといいます。

一見難解でとっつきにくいが、さまざまな補助線を引きながら読み解いていくと、現代を生きる私たちに意外なほど近づいてくる本だともいいます。
 厳しい競争社会、経済至上主義の風潮の中で、気がつけば、身も心も何かに追われ、自分自身を見失いがちな現代。

「人生論ノート」を通して、「幸福とは何か」「孤独とは何か」「死とは何か」といった普遍的なテーマをもう一度見つめ直し、人生をより豊かに生きる方法を学んでいきます。

Lady Caliph: Dinner

  三木清  「人生論ノート 」

100分de名著 「人生論ノート 」 ① 真の幸福とは何か「16」

100分de名著 「人生論ノート 」 ② 自分を苦しめるもの 「16」  

100分de名著 「人生論ノート 」 ③ 「孤独」や「虚無」と向き合う「16」  

100分de名著 「人生論ノート 」 ④ 「死」を見つめて生きる 「16」

 

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100分de名著 三木清 「人生論ノート 」 ① 真の幸福とは何か「16」

2024-11-12 20:43:37 | 文学

100分de名著 三木清 「人生論ノート 」

三木 清は、京都学派の哲学者、評論家。法政大学法文学部教授。京大哲学科卒。西田幾多郎・ハイデガーに師事。

留学中にパスカルを研究、帰国後『パスカルに於ける人間の研究』を刊行。

戦時中に治安維持法違反で保釈逃走中の知人を支援したことで逮捕拘禁され獄死したが、著書『人生論ノート』はロングセラーになった。

兵庫県揖保郡平井村小神(後の龍野市、現・たつの市揖西町)出身。弟は中国文学者の三木克己。

旧制龍野中学校では、西田正雄(後の海軍大佐、戦艦比叡の最後の艦長)が同級生で、三木は次席で西田が首席であった。

第一高等学校[6]から京都帝国大学に進み、西田幾多郎に師事する。

三木清レリーフ・歌碑・哲学碑 たつの市の白鷺山公園哲学の道
紙芝居:「悲劇の哲学者 三木清伝」(その7)最終回 - 住職のつぼやき - お寺の出前!紙芝居屋亭 -

 ① 真の幸福とは何か

三木清は「幸福」という概念を考え抜いた。

幸福を量的なものではなく、質的で人格的なものであるととらえなおす三木の洞察からは、経済的な豊かさや社会的な成功のみが幸福なのではないというメッセージが伝わってくる。

そして、真の幸福をつかんだときに、人間は全くぶれることがなくなるということもわかってくる。

第一回は、三木清がとらえなおそうとした「幸福」の深い意味に迫っていく。

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100分de名著 「人生論ノート 」 ② 自分を苦しめるもの 「16」  

100分de名著 索引

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100分de名著 「人生論ノート 」 ② 自分を苦しめるもの 「16」  

2024-11-12 20:43:21 | 文学

100分de名著 「人生論ノート 」 

② 自分を苦しめるもの

「怒」「虚栄心」「嫉妬心」。

誰もがふとした瞬間に陥ってしまうマイナスの感情は、暴走を始めると、自分自身を滅ぼしてしまうほどに大きくなってしまう。

これらの感情をうまくコントロールするにはどうしたらよいのか?

 三木が提示する方法は「それぞれが何かを創造し自信をもつこと」。

たとえば「虚栄心」には「自分をより以上に高めたい」といった肯定的な面も潜んでいる。

「何事かを成し遂げよう」という創造性が、こうした肯定面を育てていくのだ。

第二回は、自分自身を傷つけてしまうマイナスの感情と上手につきあい、コントロールしていく方法を学んでいく。

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100分de名著 「人生論ノート 」 ③ 「孤独」や「虚無」と向き合う「16」  

100分de名著 索引

 

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100分de名著 「人生論ノート 」 ③ 「孤独」や「虚無」と向き合う「16」  

2024-11-12 20:43:03 | 文学

100分de名著 「人生論ノート 」 

③ 「孤独」や「虚無」と向き合う

三木清は、哲学者ならではの視点から人間が置かれた条件を厳しく見定める。

そして人間の条件の一つを「虚無」だと喝破する。だがこれは厭世主義ではない。

人間の条件が「虚無」だからこそ我々は様々な形で人生を形成できるというのだ。

また、一人だから孤独なのではなく、周囲に大勢の人がいるからこそ「孤独」が生まれると説く。

そして、その「孤独」こそが「内面の独立」を守る術だという。

第三回は、人間の条件である「虚無」や「孤独」との本当のつきあい方に迫る。

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100分de名著 索引

100分de名著 「人生論ノート 」 ④ 「死」を見つめて生きる 「16」

 

 

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100分de名著 「人生論ノート 」 ④ 「死」を見つめて生きる 「16」

2024-11-12 20:24:38 | 文学

100分de名著 「人生論ノート 」 三木 清

④ 「死」を見つめて生きる

「人生論ノート」の冒頭で、三木は「近頃死が恐ろしくなくなった」と語る。人間誰もが恐れる「死」がなぜ恐ろしくないのか? 

死は経験することができないものである以上、我々は死について何も知らない。

つまり、死への恐怖とは、知らないことについての恐怖であり、死が恐れるべきものなのか、そうではないのかすら我々は知ることができないのだ。

そうとらえなおしたとき、「死」のもつ全く新しい意味が立ち現れてくる。

第四回は、さまざまな視点から「死」という概念に光を当てることで、「死とは何か」を深く問い直していく。

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オートマティスム(仏: Automatisme)とは、心理学用語で「筋肉性自動作用」という意。

あたかも、何か別の存在に憑依されて肉体を支配されているかのように、自分の意識とは無関係に動作を行ってしまう現象などを指す。

 

 

100分de名著 索引

100分de名著 「人生論ノート 」 ① 真の幸福とは何か「16」

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池上彰 トランプ大統領 2016.11.26「289」

2024-11-12 18:17:17 | 読書記事

池上彰 トランプ大統領 2016.11.26

 

 

 

 

読書記事 2016 索引 

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読書記事 2016 索引 8

2024-11-12 18:10:03 | 読書記事

 

               

            

池上彰のみた安倍内閣 2016.12.21「291」

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山との出会い世界が広がった 「213」

 中高年セックスレス 「188」

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池上彰 トランプ大統領 2016.11.26「289」

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 池上彰2015重大ニュース

 池上彰の新春初解説 2016.01.01 「254」

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 病気の予防・東風こち吹かば・ひょこりひょたん島・がん・山田錦・足跡・配属将校・24の瞳・キャロル・天文学 2016.02.21-02.27「262」

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主な病気による日本人の死者数 

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ゆく年くる年永平寺2016.01.01

 

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秋祭りシアター 2023.10.1 吉備の中山 202310.2  「携帯3」

2024-11-12 18:09:08 | 写真

秋祭りシアター 2023.10.1 

吉備の中山 202310.2

Healing And Relaxing Music For Meditation (Piano & Guitar 7) - Pablo Arellano

秋祭りシアター 2023.10.1 

 

 吉備の中山 202310.2

 

 

蒜山

有森裕子 人見絹江

 

写真 2020・2021・2022・2023 索引

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プロローグ神秘の巨大ネットワーク 2017.12.10 「317」

2024-11-12 17:53:20 | 科学

プロローグ神秘の巨大ネットワーク 2017.12.10 

今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつある。

今までは、人体のイメージと言えば、「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」というものだった。

ところが最新科学は、その常識を覆した。なんと、「体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、

私たちの体は成り立っている」そんな驚きの事実が明らかになってきた。

このいわば「臓器同士の会話」を知ることで、いま医療の世界に大革命が起きている。例えば、がんや認知症、

メタボなどの悩ましい病気を克服する画期的な方法が成果をあげ始めているのだ。

新たな医学の潮流の全貌を全8回にわたってご紹介する大型シリーズ「人体」。

プロローグでは、最先端の顕微鏡技術でとらえられた驚異の体内映像と、がんを早期に発見する画期的な検診方法や、

がんの再発を防ぐ新たな治療方法などの最前線を紹介しながら、シリーズの見どころを伝える。

La Vie En Rose

 

  

  

  

  

     

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

   

  

 

  

  

  

  

  

  

  

 

 

  

 

  

  

  

  

  

 

  

  

  

 

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