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索引「有吉佐和子スペシャル」

2025-02-15 20:02:01 | 文学

索引「有吉佐和子スペシャル」

「個と家の相克」「埋もれてしまった女たちの人生」「老いの深刻さと尊厳」……戦後の文壇が長らく直視してこなかった問題に挑み、それらの問題が引き起こす悲喜劇を真っ向から描き続けた作家・有吉佐和子(1931-1984)。

今年、没後40年を迎える。市井の人々の低い視線から、社会に渦巻く問題に対して時にユーモアたっぷりに、時にシリアスに切り込んでいく作品群は、今も多くの人たちに読み継がれています。

有吉の代表作「華岡青洲の妻」「恍惚の人」「青い壺」といった作品を通して、「家族とは?」「老いとは?」そして「人間とは?」…といった奥深いテーマをあらためて見つめなおします。

初期の作品「地唄」は1956年、25歳のとき。筝曲を演奏する父娘の葛藤を鮮烈に描いた作品は芥川賞候補になり、文壇で注目を集めます。

小説家としてだけではなく、劇作家として戯曲や舞踏劇、ミュージカルなども手がけ、多彩な表現ジャンルを開拓していきました。

「才女」として数多くのテレビ出演をこなすなどマスコミの寵児としてもてはやされる一方、文壇主流には「大衆文学」とレッテルを貼られ評価は低いまま。

ですが、作品の数々がベストセラーとなり時に社会制度を変えるほどのインパクトをもつ等、多くの人たちに圧倒的に支持されてきました。その秘密はどこにあるのでしょうか?

 有吉作品の最大の魅力は「女の語り」にあります。

彼女の作品は、高度経済成長下のマッチョで男性中心主義的な価値観の中で、介護問題、環境問題、差別問題等々、当時は誰も直視してこなかった問題を、女たちのしなやかな語りの中で掬い上げ、低い視線から大仰ではないかたちで届けてくれます。

「華岡青洲の妻」「恍惚の人」などの有吉の代表作が、文壇の評価など全く関係なく、多くの人々を魅了してきたのは、その「しなやかで凛とした語りと視点」にあるのです。

Suite from Once Upon a Time in America

第1回 埋もれた「女たちの人生」を掘り起こす~「華岡青洲の妻」~

第2回 「老い」を直視できない人々 ~「恍惚の人」①~

第3回 老いてなお光をはなつ尊厳 ~「恍惚の人」➁~

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第1回 埋もれた「女たちの人生」を掘り起こす~「華岡青洲の妻」~

2025-02-15 13:25:28 | 文学

第1回 埋もれた「女たちの人生」を掘り起こす~「華岡青洲の妻」~

評判の外科医直道の妻・於継のたっての願いで、代々医業を営む華岡家に嫁いだ加恵を中心に描かれる「華岡青洲の妻」。

彼女を待っていたのは真綿で首を絞められるような、姑・於継からの嫉視や敵愾心だった。

世界初の麻酔薬開発に向けて無垢な情熱を燃やす夫・青洲には、そんな状況はまるで見えていない。

嫁姑の苛烈な相克は何から生じ、なぜ泥沼へと向かっていくのか。

第一回は、封建制が敷かれた時代の末期、「家」のしがらみにとらわれた女性たちの苦悩にフォーカスし、「個」と「家」の相克の問題を見つめていく。

Suite from Once Upon a Time in America

 

 

 

 

  

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

索引  100分de名著 ②

索引「有吉佐和子スペシャル」

 

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第2回 「老い」を直視できない人々 ~「恍惚の人」①~

2025-02-15 13:11:28 | 文学

第2回 「老い」を直視できない人々 ~「恍惚の人」①~

「老い」の問題を真正面から見据えた「恍惚の人」。「職業婦人」として充実した日々を送る昭子。青天の霹靂のように義母が亡くなり、それがきっかけで義父・茂造が認知症を患うように。

うろたえるだけで何もできない夫・信利、ドライに状況を見つめる息子・敏。茂造の介護は一人昭子が担うことになるのだった。

第二回は、家族が認知症になった時それ以外の家族とその人生はどのように変容するのか、そして彼らが直面する苦悩とはどんなものかを作品から読み解いていく。

Suite from Once Upon a Time in America

索引  100分de名著 ②

索引「有吉佐和子スペシャル」

 

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第3回 老いてなお光をはなつ尊厳 ~「恍惚の人」➁~

2025-02-15 13:10:23 | 文学

第3回 老いてなお光をはなつ尊厳 ~「恍惚の人」➁~

ますます悪化する茂造の認知症。仕事と介護の両立に悩む昭子は、積極的に協力しない夫や不十分すぎる社会保障制度に怒り捨て鉢になりかける。

だが、一輪の花に心を奪われる茂造の姿に触れ老いてなお輝く人間の尊厳に思い至る。最後まで介護をやり通す決意をする昭子の姿に、息子・敏も、茂造への態度を少しずつ変えていくなど、家族にも少しずつ変化が。

最後に訪れる家族の心境とは? 第三回は、「恍惚の人」の後半を読み解くことで、「老い」の中に確かに存在する尊厳、それを支えるべき社会制度の在り方を問い直す。

Suite from Once Upon a Time in America

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

索引「有吉佐和子スペシャル」

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ロジェ・カイヨワ 『戦争論』 索引

2025-02-15 12:06:10 | 文学

ロジェ・カイヨワ 『戦争論』  索引

  

映像の世紀OPテーマ:パリは燃えているか

「人間にとって戦争とは何か?」という根源的な問いに対して、人類学の視点から答えを出そうとした一冊の本があります。「戦争論」。

「ユネスコ国際平和文学賞」を受賞し、国際的に大きな反響を巻き起こしたこの著作は、

フランスの高名な社会学者・人類学者ロジェ・カイヨワが(1913 - 1978)が「人類は戦争という現象とどう向き合うべきか」を世に問うた戦争論の名著です。

終戦記念日を迎える8月、この本をあらためて読み解きます。

「戦争論」が書かれた1950~60年代は、米ソの冷戦が激化。第二次世界大戦の惨禍を味わった多くの人々が恒久平和を希求する一方で、国家間のエゴが対立しあい、軍備拡張や戦費の増大がとめどなく進んでいました。

巨大な歴史の流れの中では、戦争を回避し平和を維持することは不可能なのかという絶望感も漂っていました。

そんな中、戦争の歴史に新たな光をあて、これまでなぜ人類が戦争を避けることができなかったかを徹底的に分析したのが「戦争論」です。

そこには、「なぜ戦争が国民全体を巻き込むような存在になったのか」「戦争と国家と産業はどのようにしてつながるようになったのか」といった多岐にわたる考察がなされており、

単なる理想論を超えたカイヨワの深い洞察がうかがわれます。

それは時代を超えた卓見であり、現代の状況すら予言的に言い当てています。

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第一回 近代的戦争の誕生 「23」

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第二回 戦争の新たな次元 『全体戦争』 「23」

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第三回 内的体験としての戦争 「23」

100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ 第四回 戦争への傾きとストッパー 「24」

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100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ 第一回 近代的戦争の誕生 「23」

2025-02-15 11:56:53 | 文学

100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ

第一回 近代的戦争の誕生

人類は戦争を避けることはできないのか? 

カイヨワはその根源的な課題に向き合うために歴史を遡る。

近代的戦争の起源は、「貴族の戦争」から「国民の戦争」へと本質を変えた「ナポレオン戦争」にあった。

それは、騎士階級や傭兵ではなく、自由のために自ら戦争に参加する「国民」に支えられた戦争。

これにより従来王家の財政に制約されていた戦争手段の調達は人的、物的に国家財政の枠まで広げられる。

その結果、政治の一手段にすぎなかった戦争を、原理的には国家の破綻に至るまで遂行することが可能になる。

第一回は、近代的な戦争が誕生した背景を探ることで、現代にも通じる、戦争の「絶対的形態」を明らかにしていく。

映像の世紀OPテーマ:パリは燃えているか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第二回 戦争の新たな次元 『全体戦争』 「23」

 100分de名著 索引

主な地域の日本の戦没者の概数 2019.8.16 「23」

 

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100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ第二回 戦争の新たな次元 『全体戦争』 「23」

2025-02-15 11:56:37 | 文学

100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ 

第二回 戦争の新たな次元 『全体戦争』

第一次世界大戦は、さらに戦争の様態を一変させる。

それは国民の生活世界全体を巻き込む「総力戦」だ。

そこでは、産業は挙げて軍需工場や兵站基地と化し、日常の私的な活動は国家によって制約され、

情報管理とイデオロギー統制によって人間の内面すらも体制に組み込まれ、戦線は空間となって社会全体に浸透する。

この事態をカイヨワは「全体戦争」と呼んだ。

これ以降、国家は戦争を前提として形成されることになる。

第二回は、カイヨワが提示した「全体戦争」という概念を読み解くことで、

「国家」「産業」「経済」「生活」が密接にリンクする仕組みを分析し、なぜ国民生活の全体が戦争に巻き込まれるようになったかを明らかにする。

映像の世紀OPテーマ:パリは燃えているか

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第三回 内的体験としての戦争 「23」

100分de名著 索引

 

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100分de名著『戦争論』ロジェ・カイヨワ 第三回 内的体験としての戦争 「23」

2025-02-15 11:56:21 | 文学

100分de名著  『戦争論』ロジェ・カイヨワ

第三回 内的体験としての戦争

戦争を支えているのはシステムだけではない。

カイヨワは人類学的な視点から「戦争に惹きつけられてしまう人間本性」にメスを入れる。兵士の一人ひとりが一個の砲弾や機械部品と同じように消費される戦争。

しかしその状況を積極的に引き受けることで新たな人間の価値を見出そうとする思想が現れる。

過酷な塹壕戦を戦い抜いたエルンスト・ユンガーは「人間自身が一種の武器となり一種の精密機械となって、

壮大な秩序の支配する全体の中で決められた地位を占めること」を戦争は要求するという。

その要求を受け入れるとき人間は自己を超えた真の偉大さを獲得し自らの運命に合致した自由を見出すというのだ。

その「恍惚」や「陶酔」は、人間が古来惹かれ続けてきた「聖なるものの顕現」としての「祭り」の体験と酷似する。

第三回は、戦争自体に人類が惹かれ続けてきたというカイヨワの恐るべき洞察を通して、その本性とどう向き合い統御していくかを考える

映像の世紀OPテーマ:パリは燃えているか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第四回  「24」

100分de名著 索引

 

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100分de名著 『戦争論』ロジェ・カイヨワ 第四回 戦争への傾きとストッパー 「24」

2025-02-15 11:56:04 | 文学

100分de名著  『戦争論』ロジェ・カイヨワ

 第四回 戦争への傾きとストッパー

コンピュータ、人工衛星、そして核兵器の登場によって戦争が人間の知的能力をはるかに凌駕する事態を迎えた現代。

戦争が歯止めがきかない自走システムと化す中、カイヨワは無力感に打ちひしがれながらもその僅かな可能性を「教育」に託す。

西谷修さんはカイヨワの課題を引き継ぎ、「諸国家の共存」や「人間の共同性の確保」を目指した新たな枠組みを考えなければならないという。

それにはカイヨワが試みたような「戦争」や「国家」についての原理的・存在論的考察が欠かせない。

その上で、人類を惹きつけてやまない戦争の本質や、人間の本能、思考の枠組みを冷徹に見極め、政治や権力に利用されない方法を模索しなければならない。

第四回は、カイヨワの戦争に対する洞察をさらに深堀りしながら、人類が戦争を避けるには何が必要かを考察する。

 Mr. Acker Bilk - La Paloma

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

100分de名著 索引

100分de名著 ロジェ・カイヨワ 『戦争論』第一回 近代的戦争の誕生 「23」

 

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足利義政公 供養塔 御台所 日野富子の墓   2015.03.02 「214」

2025-02-15 10:51:13 | 歴史

足利義政公 供養塔 

御台所 日野富子の墓   2015.03.02

赤磐市沢原(さわはら)の小川山(おがわさん)常念寺(じょうねんじ)自性院(じしょういん)に

「伝足利義政供養塔・伝日野富子墓塔」がある。赤磐市指定文化財(建造物)である。

応仁の乱を終わらせたのは御台所(みだいどころ)だった...。室町幕府将軍の職務を放り出して芸術文化に没頭する夫、足利義政に代わって財政を切り盛りした日野富子。

戦火で焼け野原になった京都で、権威の衰えた幕府と朝廷を支え続けた高いマネジメント能力について、新たな視点で再評価します。

ばら色の人生 ジャクリーヌ・フランソワ

日本三大悪女「日野富子」はなぜ失敗してしまったのか? - BS11+トピックス | BS11プラス トピックス

  

  

  

  

  

  

  

  

  

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応仁の乱 1467~1477

日野富子の墓 2015.03.02 「214」

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