100分de名著 『三酔人敬倫問答』 中江兆民
第4回 その後の兆民
兆民は晩年、政治活動に繰り返し挫折する。
その後北海道で実業を志すも失敗。更には今までの行動とは矛盾するような政治運動にも足を踏み入れる。
最期まで迷いに迷い思索を続けた兆民が余命わずかになって書き上げた著作が「一年有半」「続一年有半」だ。
特に後者は日本社会に確固たる哲学を確立するという壮大な構想のもと書き始められる。
しかし病いによる衰弱により内容は破綻。
だが、この著作には、民主主義を実現するにはゼロから哲学を立ち上げ直さなければならないという兆民の深い思いがあった。
第四回は、兆民が晩年に発した数々の言葉を手掛かりに、彼が追い求めた理想的な社会のあり方を浮き彫りにしていく。
Barry: Give me a smile
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