100分de名著 『力なき者たちの力』ヴァーツラフ・ハヴェル(1936-2011)
第4回 言葉の力
劇作家でもあったハヴェルは、生涯「言葉の問題」を追究し続けた。
イデオロギーとして働く言葉は真実を覆い隠し、人々を「見せかけの世界」に埋没させる恐ろしさを持つ。
その一方で、言葉は、動かしがたい強固な現実をずらしていくことで、人々を「真実の生」へと解放しゆく、市民たちの武器ともなりうる。
第四回は、この著作と合わせて、戯曲や「視覚詩」なども一緒に読み解き、言葉に対して懐疑と批判的なまなざしを向け続けたハヴェルの思索を通して、
言葉のもつ「闇」と「可能性」を浮き彫りにしていく。
Stacey Kent - Quiet nights of quiet stars (Corcovado)
100分de名著 『力なき者たちの力』第1回 『噓の生』からなる全体主義 「52」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます