井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

職人の世界に働き方改革がなじむか、という西日本新聞の特集について。

2018年11月07日 | 意見
ある有名な福岡市のケーキ屋さんで、見習いのバイトの子が、長時間労働で、休みもなく、繁忙期は店に寝泊まりしているとの、現場の声から、記者の取材が始まったものです。

問題意識の視点は面白く、難しい問題を扱った意欲的なものでしたが、

その結論は、職人の世界には働き方改革は馴染まない、店長の私が若い頃はそんなの当たり前で、それがダメなら、店はやめる意見に押し切られてしまい、
最後は、ここのケーキはうまかったというものだった。

なんじゃこりゃσ^_^;と正直思いました。

意見をあげてくれた若者の声にはゼロ回答で、美味しいケーキつくりたいなら、そ、れぐらい我慢せろというのが、結論だったのでしょうか。

簡単に答えの出ない問題なので、もう少し多角的な取材が欲しかったと思います。


私は、まだ一人前にケーキを作れないにしも、店の経営には、様々な仕事があり、そこで労働し、会社は利益を上げている、人気店では、大量にケーキなどを作る必要があり、それには、自ずと多くの従業員がいる。

料理教室通ってる訳ではない、自分のやりたい事だけをやれるものでもない。

では、ある会社の新入社員がまだ見習いなので、仕事を覚えるまで、タダ働きさせて
いいことにならない。

むしろ、職人の世界でも、どんな会社、
組織の業務でも、ここまでできれば完成というものはなく、日々の仕事の中で、熟練していくものです。

私はクレーンの仕事をしてますが、日々の仕事が肥しです。

ケーキ屋さんの若い店員さん、パテシエも、毎日の仕事がうでをあげる、肥しです。

熟練の差はあっても、それぞれの意欲によって腕が上がるもので、働いてることには変わりません。

であるならば、雇用のルールは守るべきで、守る気がない、または守れない店や会社は、オーナーがいうように店を畳んだ方がいいと思います。

ケーキ屋さんは沢山あり、それこそ独学でやってる所も沢山あります。

お客さんもそれぞれ好みの店もある。

美味しいケーキのために、犠牲にしろというのはナンセンスです。

オーナーから儲けのために、家にも帰れず、尻を叩かれてできたケーキ。

本来のひとを幸せにすることとは、現実がかけ離れている気がします。

シングルマザーであったり、個人の体や、生活の制限がある人で、

パテシエになりたい夢があっても、こういう状況が当たり前になると、諦めないといけなくなるのは、本人もそうですが、社会にとっても大きな損失です。

たとえ、障害があっても、家庭の制約があっても、パテシエになれる、働くことができる、技能を身につけることができる、受け入れてもらえる。

倒れそうになりながら作られた有名店のケーキも美味しいと思いますが、

私は、人間らしく働いて、ワクワクしながら生まれた美味しいケーキを食べたいですね。^_^

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