下関の唐戸港には二つの浮き桟橋があって、関門汽船とチャレンジャー(株)がそれぞれ利用、巌流島までの観光船を就航していますが、それぞれ違った魅力があります。今回、チャレンジャーから門司港の公共岸壁の使用願いが出されていますが、未だ利用が出来ていないと陳情が出ています。その理由として、関門汽船との利用調整に課題があるとのことです。私は公共交通である渡船部分と、観光部分については、分けて考える必要があると思います。もちろん、海上交通の安全が保障されることが前提です。これまでの市の回答は、安全上懸念があるために、許可を出さないとの態度は取っていません。2社の利用調整の問題です。開かれた港である北九州港の利用について、片方が公平でないと主張するような状況では、調整がうまく図られているとは思えません。双方が納得する形で、新規参入の船会社も気持ちよく利用できるように、互いの利害を調整することが必要です。海運において新規就航にはいくつもの壁あると思います。しかしながら、許認可権は港湾空港局が持っているのですから、権限を持つ所管局として、ライバルどおしの意見をまとめ、調整する役割が市には求められます。