2022.04.13 水曜日、はれ(あつい)
ちびが小学校に上がって最初の1年間が怒涛のように過ぎた。細かくは記録できなかったけど、ここらで総括。
入学と学童
小学校よりも先に学童が始まるのが、働く親の家の小学生ライフ。
我が家は第1希望だった学校内設置の学童に入れたので、入学式より早く4/1から小学校の建物に通うことになった。
場所見知りしがちだったちび(4歳〜5歳ごろまで大変だった)にとっては良い慣らし期間。しかも学童の部屋は1年生の教室の並びにある部屋だ。これなら本人も教室にちょっと忘れ物を取りにも行けるし、親も送り迎えのついでに学校の様子が分かって安心感がある。
初日、フリーズしたり泣いたりするかなと覚悟して送って行ったが、予想に反してちびは落ち着いていて、自分の名前のついたロッカーを見つけて荷物を入れ、あっさり「じゃあねー」と言われた。成長したのね…… 頼もしいやらちょっと寂しいやら、母は複雑である。
朝は8:30、預け時間は3-4日かけて徐々に伸ばして18:00迎えに落ち着いたが、のちに夜間の延長も必要になり、月+1,000円で夜間延長を利用して、最長19:00まで預けられるようにした。
保育園からのお友達も複数いて、親子ともども安心材料。
母の試練は、学校給食が始まるまでの弁当作り。
冷凍食品中心のラク家事主義だが、それでも2歳児が起きると合間にあれこれ用事を言いつけてくるので、完成時間が読めなくなってしまう。なるべく2歳の起きる前に仕上げようと、6時前に起きて用意していた。
学童には「遅刻」の概念はないのでまだいいが、学校が始まってからは8:00に家を出るのに弁当を確実に間に合わせる必要があり、慣れるまで大変だった。でもコロナ禍の副産物で夫婦フルリモート勤務が実現していたから、とてもありがたい。我が家の"小1の壁"はそのおかげで想定よりもかなり低くなった。
毎日代わり映えしないメニューでもちびは完食してきてくれる。ありがたいし、空っぽの弁当箱を見るのはこんなズボラ母でも嬉しいものなのだ。
4/6、入学式では先生たちの指示に従って、親の贔屓目を差し引いてもちびはシャキッとして見えた。コロナ禍2年目の入学式は、会場の体育館に入れる保護者は1人のみで、もう1人は別室から中継映像を見るスタイル。クラスには保育園からのお友達も複数いて、ここでも親子ともほっとする。
担任の先生は学年主任・主幹の男性の先生になった。誰に聞いても「あの先生なら安心」というベテランの先生。
子ども会と登校班
うちの地域では、登校班は町内会の子ども会によって運営されている。登校班への参加は任意だが、参加するには子ども会への加入が必要になる。
学校はとても近いし、歩道も整備された比較的安全な通学路だが、やはりみんなで通えるのは安心だし、ご近所の保護者繋がりも欲しいので加入。
我が家の隣のマンションの下が登校班の集合場所になっていて、玄関を出れば子どもたちの様子が見えるので便利。最初のうちは一緒に下まで降りていたが、1ヶ月ほどでちび本人が「1人で行けるから来なくていい」と言うようになった。以後は玄関で送り出して、登校班出発までは玄関前から見下ろして見守るスタイル。
ただし集合時間を守らせるのには1年を通じて苦労した。楽しいことに気を取られるとすぐに時間を忘れてしまうのだ。10分前、5分前と声をかけても、3秒後に別のことに気を取られてしまうからちっとも家を出られない。最初はまだ良かったが、慣れとともに時間に間に合わないことが増えて、出発してしまったみんなを走って追いかけることもしばしば。良いのか悪いのか、本人にあまり焦りがない。登校班の責任者のお母さんにもずいぶん相談に乗ってもらった。でもこういうことを自分だけで抱えなくて済むのはありがたい。それに登校班の登校時間は学校の始業時間よりかなり早いので、登校班には遅れても、学校には遅刻せずに行けるバッファになるのも良い。
ちなみに子ども会の保護者には、通学路の見守り(朝)、防犯パトロール(夕)、町内の廃品回収(隔月)といった仕事がある。ボランティアだ。多聞に漏れず、子ども会の加入者(しかも会費を払って加入する)は年々少なくなっているが、会の活動から恩恵を受けるのは地域住民全体、という歪な構造がある。税金が投入されるべき仕事もあるように思う。このあたりは考えどころ。
子ども会は例年なら行事もあるが、コロナ禍でほとんどが中止になった。その代わり、会費からちょっとした学用品や記念品、こども商品券なんかがもらえて、これはこれで嬉しい。でもそろそろイベントもあってもいいかな、という気持ち。
勉強と宿題
漢字は好き。保育園のころから、見よう見まねで漢字を書いたり、◯◯って漢字でどう書くの?と聞かれたりしていたから、その傾向が続いている。でも書き順はきわめて怪しい。まあね、書道家にでもならん限り、書き順って本質的じゃないなと思うこともあるよ。
文章を書くのは苦手(日記や作文)。1行日記ですら「何書けばいいの」とウダウダ悩む。母がこんな長文ブログを書いていると知ったら彼はどう思うのだろう。
算数もちゃんと理解している。前半は4歳のころにくもんに通った頃の貯金のおかげもあったと思う。でもケアレスミスもちょいちょいする。
生活科や実技教科は大好き。自然科学系は以前から関心が高いし、手先を動かす図工も、音楽も体育も楽しんでる様子。
担任の先生いわく、国語も算数も平均的なレベルには十分達しているが、まだ余裕がありそう。頑張ればもっと上を目指せるのに、自分でここまでやって満足!と線を引いてしまっているようでもったいない、と言われた。先生、ものすごく心あたりあります……。どこに彼のやる気メラメラスイッチがあるのか、先生と一緒に探したい所存。
夏休み
夏休み中も基本的に毎日学童へ行ってもらった。学期中の通学ですっかり慣れているので、朝は1人で行ってもらった。お弁当を作って持たせ、小ちびを保育園に送る私と一緒に3人で家を出る。小ちびは兄が自分とは別の方向に行ってしまうのがさみしいようで「にに、いっちゃったー」などと言う。
弁当作りは春で慣れたので、長い休みとはいえさほど苦ではなかった(相変わらず毎日似たようなメニューだが、完食&ノークレーム)。
夏休みの宿題が進まなくて困った。リモート勤務とはいえ日中フルに学童に行かせている。国語と算数のドリルは毎日学童で少しずつやるようにして無理なく終えられたが、自由研究が手つかずのまま8月後半に突入…… 1行日記も毎日コツコツ書くことができなくて溜め込むし、私が「この日はこんなことしたよ」とネタを提供しても「それは書きたくない」などと言って採用してくれない。最終日の8/31は学童を休ませて、私も手伝って何とか完了。"小1の壁"って弁当作りのことじゃなかったんだな、と痛感した夏。
習い事
入学と同時にプログラミング教室に通い始めた。
子ども向けのプログラミング教室には大きく分けてロボット系とコンピュータ系の2種類がある。その分類でいうとロボット系だ。レゴを作って動く機構を作り、それにアプリで直感的にプログラムが組める動力モジュールをくっつけて動かす、というもの。
レゴは以前から大好きなので、これなら楽しく通えて考える力もつくかな(淡い期待)と考えて通うことにした。今のところ適性は抜群。集中力や、ゴール達成の意欲などを講師の先生からも褒められた。2年生への進級と同時にクラスもひとつ上がる。
所感:ここから先は、子育て=人材育成
小学生の親になってみて強く感じたことは、
保育園時代:親が頑張ればどうにかなることが中心
小学校以降:本人が頑張らないといけないことがどんどん増える
その最たるものはもちろん勉強(宿題含め)だが、それ以外にも、学校からのお便りをちゃんと持ち帰ってくるか、持ち物を自分でちゃんと揃えられるか、時間を見て行動できるか... などなど本人に自主的にやってもらう必要性が高まる。
とはいえ最初からそれができる子なんて珍しいのであって、最初は手取り足取りサポートしながら段階的に手を離し、でも目は離さず、中期的には親のサポートなしでできるようになるまで、継続的かつ包括的に見ていてやる必要がある。
これって職場での上司と部下、先輩と後輩の関係性でも同じだな… と思い至り、以降、子育ては人材育成として考えるようになった。
初めのうちは"決められたことをできるようにする"ことに主眼が置かれるかもしれないが、それは初めの一歩にすぎない。勉強であれ課外活動であれ日々の生活であれ、得意や苦手を自分で知り、自分で情報を集めたり、必要に応じて助けを求めることも含めて、自分のことを自分でかじ取りする感覚を体得して、自分の向かいたい方向に自分で向かえる大人になれるまでサポートする。そういうことなんだなとこの1年でつくづく思った。
そして保育園時代に比べると、学校での子どもの様子は圧倒的に見えづらくなる。先生と毎日話す機会があるわけではないので当然だ。我が家は幸い、学校内の学童に1年間通ったので、担任の先生と立ち話をする機会もあったし、廊下に貼り出されているみんなの制作物を見る機会も頻繁にあってよかった。
(学校内の学童は、毎年新1年生だけで定員のほとんどが埋まってしまうので、2年生からは近隣の別の学童に移ることになったが、願わくばもう1年くらい学校内の学童で預かってもらえるよう、定員拡充をお願いします…)
おまけ:小ちびの変化
去年1年は兄と2人で保育園に通って、毎日兄のあとを追って歩いたり走ったり、途中の神社で道草したりしながら楽しく通えたのだが、兄が学校に上がってしまって1人になってから、めっぽう甘えるようになってしまった小ちび。
最初こそ今までのように歩いていたが、ある時期から歩いてくれなくなり、徒歩でも5分とかからない距離を自転車で通園。
その時期を過ぎて今度は自転車にも乗ってくれなくなり、抱っこ抱っこ。しかもちょっと遠回りになる大通りを経由して(バスが見られるので)いくことが増えた。体重も15キロ近くなって重く、素手での抱っこに限界を感じて、簡易的な抱っこ紐を新たに購入する。
年度末になってやっと、家から園までの道のりを全部歩ける日もときどき出てきた。
さて年少(相当)クラスになった今年は進化できるのか?
★写真は節分の制作?が教室の外の廊下に掲示されてたときのもの。Switchが楽しすぎて、決められた時間をオーバーしてもなかなか終われない。自覚があるだけ良いか。