すっかり間があいてしまいましたが、無事、第2子出産しました。
今更ですが、当日のことをブログに起こしておこうと思います。
我が家はちび(4歳)がいて保育園に通っており、墨田区では母親の産休/育休中も引き続き保育園に通えるので*、彼の生活はなるべく変えないほうがよいと考えて、里帰りしない出産を選択しました。立会いはオット。
*産前産後休暇中は、産休前と変更なし(我が家は標準時間保育で8:00−18:15)。育児休職に入ると短時間保育になり9:00−17:00。
出産当日について、事前に立てたオペレーションプランは以下の通りでした。
(1) 平日日中、私が1人の時間帯に陣痛が来た場合
→私が1人で荷物を持って病院に行く/私の両親に連絡して病院に来てもらう
→オットは可能なタイミングで仕事を切り上げてちびのお迎え
→一緒に病院に来る→ちびを私の両親に引き渡してオット立会い/ちびは私の両親と待合室で待機
(2) 夜間/休日、3人一緒の時間帯に陣痛が来た場合
→3人で病院に行く/実家に連絡して病院に来てもらう
→私の両親が到着次第ちびを引き渡してオット立会い/ちびは私の両親と待合室で待機
特に予定日が迫ってからは、オットに夜の外出を極力減らしてもらい、私とちびの2人きりの時間帯はなるべく作らないように。
私の両親は片道1時間圏内に住んでいるので、出産当日に病院でのちびの子守に協力してもらえるように、事前に頼んでおきました。
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2018.11.03 土曜日、はれ
5:00a.m.
お腹がじわり痛くて目が覚める。陣痛間隔を計るアプリで間隔を計測してみると、4分40秒。すでにいいペースだ。何回か繰り返し計ってみたけど、一定して5分を切っている。
トイレに行ってみると、んー、破水?よく分からない。
6:00
別室で寝ているオットを起こし「陣痛来たかも」と伝えて、病院に電話。状況を説明すると「そのまま入院の可能性もあるので、荷物を持って病院に来てください」とのこと。
私は自分の身支度をして、陣痛タクシーを呼ぶ。KMタクシーのサービスで、自宅の住所と産院をあらかじめ登録しておいて、陣痛が来たら専用の電話番号に電話すれば、迎車を手配してくれて、説明要らずで登録した産院まで行ってくれる。破水に備えて、座席には防水のシートも敷いておいてくれる。
オットにはその間にちびの身支度をしてもらう。起こさず抱っこでタクシーに乗せればいいかなと思っていたけど、靴下を履かせて上着を着せたら目を覚ました。眠くてぐずるかと思ったけどぐずらず、状況を一応理解したようで、ちゃんと自分で歩いてタクシーに乗ってくれた。用意してあった荷物はオットが運ぶ。
タクシーの中で朝食のパンをかじりつつ、私の両親に連絡を入れる。
7:00
同愛記念病院に到着。時間外受付窓口で受付をして、2階の産婦人科病棟へ。ナースステーションに声をかけると、ほどなく診察室に通された。内診の結果、少しだけど子宮口が開き始めているということで入院になった。
私は荷物と共にLDR室(陣痛室兼分娩室。分娩直前になって分娩台に移動する必要がないので本当に助かる)に入る。オットは私の両親の到着までの間、ちびと待合室で待機。
8:00
着替えて分娩台に乗ったら朝食が来た。「入院中」なので病室にいるのと同じように3食提供されるらしい。タクシーの中でパン食べてきちゃったけど、一応食べる。
自宅から持ってきたBOSEのBluetoothスピーカーにiPhoneを繋いで音楽をかける。今年は山下達郎にご縁があったので(フェスで観れたのと、映画『未来のミライ』が我が家的ツボだった)、今年の新曲と、4枚組ベストアルバム『OPUS』をひたすらリピート。
朝食の後はベッドに寝っぱなしで、お腹には胎児の心拍数とお腹の張りを計測するモニターをつけっぱなし。
オットに、院内の売店で飲み物など買ってきてくれるようにオーダー。
9:00
両親が到着して、オットがLDR室にやってきた。買い物の袋の中には、頼んだものの他にふりかけが。4年前、ちび出産時の入院の時に、病院食の味気なさに耐えかねた私がオットにふりかけを買ってきてもらうように頼んだことが、我が家では語り草なのである。「頼まれる前に買ってきた」と誇らしげなオット。
まだ陣痛は緩やかなのでしばし談笑。助産師は2名ついて交互に様子を見に来てくれる。曰く、経産婦さんだしお昼ごろには生まれるかなーとのこと。途中、トイレに行くならこれがラストチャンスと言われてトイレへ。これもLDR室内についているのでとても便利。
でも助産師の予想に反して陣痛の進みは緩やか。いきみ逃し用にテニスボールをおしりの下に入れてもらう。
途中、助産師Aが私の枕元に置いたスピーカーを見て「これBluetoothでスマホに繋いでるの?いいなあ欲しい」。その後助産師Bも「山下達郎?いいわよねー上手な人だから」「音楽が流れてるとずっとこの部屋にいたくなるね」。そうだよねー、産婦人科の病棟は過酷な現場だ。
その後助産師Cが来て、ベビーを寝かせるスペースの準備を始めた。
12:30
昼食が運ばれてきた。まだ談笑する余裕がある感じね、と助産師A。とは言え起き上がって食べるのはさすがにキツい。助産師に「ご主人に『あーん』で食べさせてもらったら(笑)」と言われアドバイスを採用。しかし焼きそばを顔の上にこぼされる。合間に陣痛も来るのでその都度食事は中断。
食後はいよいよテニスボールだけではおしりがつらくなってきて、助産師Aにお願いしてオットに押さえ方をレクチャーしてもらった。
14:00
いよいよ陣痛がきつく、いきみを逃すのが辛い。助産師Aが何度か内診して、子宮口はまだ全開じゃないけどそろそろお産の態勢に入りましょうか、と準備にかかる。
オットが身支度をしに部屋を出、助産師が医師を呼び、他のスタッフに声をかけるために部屋を出、一瞬だけ私1人になった。やばいまた陣痛が来たぞと思ったら、何か”めりっ“といった感覚がしてあったかくなった。んっ?と思ったら助産師が戻ってきて「わ、破水してる」と。やっぱり。そこからは一瞬の出来事だった。もう頭見えてるよーと言われ、ゆっくりいきんでねー赤ちゃん飛び出しちゃうからと言われるも、どうすればいいのやら。助産師「じゃあ『ハー』でいこう」。いつの間にか医師が来て、2、3回いきんだらするりんと誕生。午後2時34分、体重3,240g、身長49.2cm、言われてた通り男の子。どっと脱力する。疲れた…。
その後胎盤が出たら、傷の処置。もちろん麻酔した上での処置だけど、これが地味に痛い。後陣痛も始まり、どちらもとにかく鈍痛。月経困難症だったので、鈍痛には慣れているけど、それでも痛い。
15:00
出産の傷の処置が終了。傷はきれいで出血も少ないとのこと。私が妊娠糖尿病と診断されていたので、ベビーは出生後低血糖になっていないかの検査。翌日から授乳が始まれば栄養を取れるので、それまでの間だけ一定間隔で血糖値を検査するのだそうだ。小児科への入院の扱いになるらしい。へー。現時点で血糖値に異常なし。
私は2時間そのままLDR室のベッドで安静。家族はLDR室に入ってよいとのことで、私の両親と、お兄ちゃんになったちびがやってきた。ちび、ベビーを見てあからさまにどぎまぎしている!笑ってしまった。ひとしきり撮影会などしたのち、初授乳ということで家族たちは退出・帰宅。
17:00
安静時間が終わって、病室に移る。そろりそろり。長男の時ほどつらくないような気がする。気がするだけかもしれないけど。
18:00
病室で夕食。なんと、今日はふりかけが付いてた。オットに早速LINEで報告し、朝の病室での会話を聞かれてたのかもねなどと、しょうもないやり取りを1,2往復。
今日はまだシャワーにも入れないし、授乳も始まっていないので、つかの間、1人の入院生活。
21:00
病室は消灯されるが、日頃こんな時間に寝ていないので眠くない。ちびの運動会の時の写真を見返すなどして時間を潰し、テレビをつけてイヤホンで夜のニュースを見るなど。23時ごろ寝たかな。
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マタニティフォト・ニューボーンフォト・七五三・卒入園、その他ご希望のシーンに合わせてお撮りします。
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2018.08.29 水曜日、くもり
ちび3歳11ヶ月16日/30週と4日
午前6時45分、ちびに起こされ起床。このところ寝起きが悪く、保育園に行くのを嫌がる日々が続いていたけど、今朝はご機嫌うるわしいようすだ。
「カカー、おきてー」
「カーカー、うふふ」
と私の横にやってきてごろごろしてくっついてくる。かわいすぎて反則。
8時、オットがいつも通りちびを保育園に送っていき、私は朝食を食べる(オットは朝は食べない派)。食事指導を受けた結果、腹持ちもよくバランスがいい朝食はたまごかけご飯(+野菜)という結論に私としては至ったので、ごはん食が可能な朝はなるべくたまごかけご飯を食べることにした。
今日もまた血糖値検査のため採血があるが、食後1時間・食後2時間の血糖値から計測するらしいので、朝食を食べたら1時間以内に病院に行かなければいけない。
8時半に朝食を食べ終えて、9時過ぎに病院に到着。今日はオットも同行。
いつも通り妊婦健診の尿検査を提出してから採血室へ行く。朝食を8時半に食べ終わったので、採血は9時半と10時半の2回になった。まずは1回目の採血。今日のスタッフは若い女性だけど、なかなかに機械的な対応だ。
1回目の採血の後、産婦人科へ移動して受付。血圧と体重を測る。体重、帰省から戻ってきた直後は妊娠前+6kgだったが、そこから食事管理を始めて1kgほど減り、+5kgをキープしている。ふむ・・・体重を見るだけでもこの2週間の食事管理の効果は明らかだなあ。
4年前の妊娠時はどうだったかなと、ちびの母子手帳を見てみたら、30週ごろの体重は+6kgだった。ということは、ここまでの経過はほぼ同じ。ここから先が食事管理によってどれくらい変わるか見ものだ。
前回は出産の前の週あたりで+12kgに届いてしまって「これ以上増えないようにね」と助産師に釘を差されたのだ。それからほどなくちびが生まれてくれたのでよかったけど。
1回目と2回目の採血の間の時間で通常の妊婦健診を受けることになっていたが、なかなか呼ばれず、2回目の採血の時間になってしまった。受付にその旨を伝えて、先に2回目の採血をする。
採血室から産婦人科の待合室に戻ると、ほどなくして呼ばれた。
<エコー>
ぽんは元気。エコー中も何やら動いてたし、心臓もひょこひょこ動いているのがちゃんと見えた。股間もしっかり見せてくれた。画面上のポインタで指して「これ何かわかる?もう性別聞いてるんだっけね。紛れもないね」と今日担当のK先生。。。
ちびのときも、6ヶ月ごろ初めて性別を教えてくれる検診ではっきりと「男の子ですね」と言われて、最後まで一度も覆ることはなかった。今回もまったく同じ流れ。我が家にはこれから男子×3(オット込)のわちゃわちゃした暮らしが待っていることが約束されている。
大きさもほぼ週数通りとのこと。前回初めて「少し大きめ」と言われて、血糖値のこともあったから気になっていたんですが、と聞いたら「測り方によっても違うからねえ。大丈夫だと思いますよ」とのこと。あ、その程度ですか。
<内診>
「子宮底長もまだしっかりあるから大丈夫ですね」
あ、そう。じゃあ入院時に指摘された切迫早産リスクも今のところは低いということね。
<血糖値の検査結果>
「ちょっとオーバーしてるくらいなのでまあ大丈夫でしょう」
ふむ。じゃあ食事管理の効果は一応出ているということでいいのですね。
他になにか気になることありますか?と言われたので、ふたつ質問。
1.はり止めの薬を飲んでいるのですが、続けたほうがいいですか?
→ 今のところ問題はなさそうだから、少しずつ減らしますか。いきなりやめるのもなんだから、次回の検診分までは出しときます。次回の検診でまた相談しましょう。とのこと。
2.最近、喉焼けがするようになってきたんですが。
→ ふーん。食道かな?よほどひどいんでなければ、少し様子見ましょう。とのこと。ハイ、耐えられないレベルではないです。。。
以上で本日の検診終了。
入院中の感じでは、今日もお腹が張ってたら診断書を出されて自宅安静を言い渡される可能性もあると思って内心はらはらしていたのだが、今日の先生が全然気にしていないようなのでちょっと拍子抜け。
どうやら先生たちの中にも判断が厳しい(ちょっとでも基準値超えたらだめと言う)人とバッファを持っている人がいて、血糖値検査があった日の担当(かつ入院中の主治医)の先生が前者だったらしいことはわかった。
病院を出て、オットは会社へ、私は午後在宅で仕事。
その前に元同僚の友人がうちの近所まで来る用事があるからと、ランチに誘ってくれていたので、錦糸町駅の近くで合流した。
いちおう食事管理をしている手前、和食のお店を選ばせてもらった。揚げ物も控えるように言われているけど、美味しそうだったので唐揚げのおろしぽん酢和えをチョイス。
元同僚かつふたりとも男子育て中の母なので、最近の会社の動向の話から育児話に家庭内の家事育児分担問題と、話題は尽きない。あっという間の1時間だった。
午後1時、自宅に戻って5時まで在宅勤務。
仕事を終えたらすぐに出かけて、今度は歯医者へ。先週妊婦歯科検診を受けたら、歯石がついていたり、親不知のまわりが炎症を起こしたりしていたので、今日は掃除と消毒など。病院はしごデーだ。歯医者が6時すぎに終わって、なんとかちびお迎えリミットの6時15分にぎりぎり間に合った。
保育園のすぐ近くに、トラックでやってくるお豆腐屋さんが来ていた。ちびが気に入っている豆乳ドーナツが今日はあったので、それとあおさの春巻きを買って、それから家の横のまいばすけっとで買い物して帰宅。
夕食は豚しゃぶと水菜、トマトのサラダに、小松菜と油揚げのおひたし。ちびが豆乳ドーナツをちゃんと私にもくれたので、炭水化物はそれでおしまい。
オットは飲み会なので晩ごはんは不要とのことだった。
ちびは「ドーナツ、トトにもいっこ、とっとこっか」と健気(だが翌朝オットが起きてくる前に「トトまだねんねしてるから、たべちゃおっか!」と言って結局食べた)。
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2018.08.18 土曜日 はれ、爽やか
ちび3歳11ヶ月5日/29週と0日
午前6時起床。助産師が回ってきて、お腹のぽんの心音をとっていく。
8時、朝食配膳。病院の粗食もこれで最後だ。
8時半、朝食を食べ終えてすぐに栄養指導の時間になり、指定された部屋に行くと、小さなデスクに栄養士が座って待っていた。
まずは昨日1日の血糖値の検査結果について、夕食後のみちょっとオーバーとのこと。
続いて食事記録ノートを見せる。主な指摘事項は、主食にパンや麺類など小麦のものが多いということだった。中には1日3食とも主食が小麦系だった日もある。
自覚はある。ごはんを炊くよりパンを焼いたり麺を茹でるほうが調理時間が短くて済むんだもの…。
しかし小麦は米よりも急激に血糖値を上げるので、1日のうち1~2食を米主食のものにするようにとのこと。
そのほか、食事管理の基本的な考え方をレクチャされた。
・私の1日のカロリー量の目安を引き続き1,700kcal(入院中の食事がこのカロリー量になるよう調整されていた)とした場合、1回の食事のカロリー量の目安は500~600kcal
・栄養管理では80kcalを1単位とする計算方法が用いられ、それによれば私の1回の食事は約7単位必要
(1,700kcal ÷ 3回 ÷ 80kcal ≒ 7単位)
・1回の食事におけるごはんとおかずの比率は半々くらいがよい
→1単位の目安量を覚えて、毎回3~4単位程度を主食から、残りをおかずから摂るようにする
なお入院中は摂取カロリー量を小分けにする目的で21時におやつ(といっても牛乳だけど)を出されていたけど、夜の値がちょっと高かったことを考えると不要じゃないかとのこと。ということは、少なくともこれまでちびと一緒にお風呂上がりに食べてたアイスは以後自粛しなきゃだな…
代わりに3時のおやつを工夫することにしよう。
30分ほどの栄養指導を終えて病室に戻ると、また助産師から呼ばれ、お腹のモニタリングを40分間。特に張りはなかった。
その後すぐに診察室に呼ばれ、外来の健診でも何度か診てもらっているH先生から話があった。
まずは昨日1日の血糖値の検査結果。その場で見せられただけなのでうろ覚えだけど、だいたいこんな感じ。
(1)朝食前 77 (基準値:100mg/dL)
(2)朝食後2時間 110 (基準値:120mg/dL)
(3)昼食前 77 (1に同じ)
(4)昼食後2時間 116 (2に同じ)
(5)夕食前 70 (1に同じ)
(6)夕食後2時間 128 (2に同じ)
夕食後2時間の値のみ若干基準値を超えていたものの、退院して問題ないレベルとのこと。あまりにオーバーしているとインスリンを使って下げる必要があり、その場合は入院継続なのだが、これはクリア。
お腹の張りも、張り止めの薬を飲みながらではあるが特段問題ないので、予定通り退院してOKとのことだった。ほっ。内心、血糖値よりも切迫早産リスクのほうが心配だったのだ。
11時ごろに退院の会計の書類が病室に届く予定とのことなので、その間の時間でシャワーを浴びて、病室を片付けつつ試験勉強をして待つ。オットもちびを連れて迎えに来てくれるとのことなので、11時頃来てくれるように連絡した。
しかし、待てど暮らせど会計が来ない。11時を過ぎて11時半。さすがに遅いので様子を見に行く。病室を出て、待合室で早くも待ちくたびれ気味のオットとちびと合流。入退院の会計をする事務所へ行くと「病棟からの書類が来ていないのでナースステーションで確認を」と言われる。はて?その旨をナースステーションに伝えると、「さっき持って行ったはずなので、確認してきますね」しばらくしてスタッフが戻ってきて、どうやら間で事務処理をするオフィスで作業が滞っていたようだ。
結局会計が終わったのは12時半。健康保険が適用されるので3割負担だが、それでも2泊3日で44,770円だった。入院保証金として初日に支払った50,000円の範囲におさまったので、お釣りをもらっておしまい。しかしそれなりの金額ですね。
(なお、わが社の健康保険には、いわゆる高額療養費について独自の付加給付があり、さらに個人で加入している医療保険からの給付も含めると、最終的には10,000円程度の自己負担で済む見込み)
すっかりお昼時だし、ずいぶん待たされたので3人ともお腹ぺこぺこ。しかし今から作る気はもちろんなく、入院の荷物もあるので外で食べる場所にも悩む。結局、帰りのタクシーの中からデリバリーのパエリアをオーダー。パエリアは米食ですからね。
午後、ちびがジジの家に行きたいと繰り返し言うので連絡を入れてみるが、返信がない。家で遊ばせつつ、まだお返事ないんだよね、お仕事してるんじゃないかなー、と言っているうちに夕方になって、ちびが寝てしまった。ジジからは夜になって、明日はいるよと返信あり。
19時ごろ、オットが夕食の買い出しに出かけてくれた直後にちびが目覚めて、「おでかけしたかった(´・_・`)」とべそっかき。どうにもおさまりがつかない様子なので、ベビーカーに乗せて(来月で4歳なんだけどね)近所のセブンイレブンまで行き、おやつをひとつ買って納得してもらった。買い物帰りのオットと合流して帰宅し、晩ごはん。
ちびはへんな時間に寝てしまったせいでいつにもまして宵っ張りで、最終的に12時を回ってようやく寝付いてくれた。やれやれ。
食事管理ノート。書くことで見える化される。見えると、自制心って働くものなんですね。
2018.08.17 金曜日 はれ、涼しい(らしい)
ちび3歳11ヶ月4日/28週と6日(8ヶ月初め)
午前5時半、目が覚める。6時半、助産師が来てぽんの心音を確認していった。張り止めの薬の副作用がなかったか聞かれたが、特に感じず。
7時半、1回目の採血。今日が2泊3日の入院のハイライトで、3回の食事の前後に1回ずつ、計6回採血することになってる。1日で6回。。。血の気は多いほうなので大丈夫とは思うが、嬉しくはない。
8時、朝食。食後2時間の血糖値を測るため、食べ終わったらナースコールで知らせることになっている。30分弱で食べ終わり、食後の採血は10:25となった。
9時、またお腹のモニタリングをするからと、空いている陣痛室に呼ばれた。昨日と同様、ベッドに寝てお腹にモニターをつけ、胎動を記録するスイッチを持たされ、40分。モニターは2個つけられる。片方は胎児の心拍を拾うもので、もう片方がお腹の張りを計測してるんだろう。
40分後、助産師が来て、今日は大丈夫そうですねとのこと。ふーん。相変わらず全然わからない。
採血までの間の時間でシャワーを浴びる。ちびを出産したときもここに入院したけど、シャワー室増えてる気がするな。キレイで快適。
10時半、2回目の採血。その後は昼食まで暇なので、試験勉強の続きにとりかかった。
途中、J先生がやってきた。例の中国人らしき先生だ。いわく、やっぱりお腹は張ってるらしい。えー、だから全然わからないんですけど。
仕事の状況、産休の予定などを聞かれたのち「診断書書く?」とJ先生。え。要はこうだ。
・お腹の張りが一定間隔で起こっている→切迫早産のリスクあり
・今は子宮頸管の長さも十分あるが、急に進行して短くなることもある→そのまま早産のリスクあり
・リスクを下げるには、張り止めの薬よりも自宅安静。デスクワークで座っているだけでも張りを起こしやすい
でも来週からいきなり仕事を休むのはさすがにキツい。うーん…と答えに窮していると、次回の外来でもう1回モニタリングしてから判断しましょうと言ってくれた。ほっ。ともかく月曜日に上司と相談せねば。最悪、2週間後には診断書を出されて休暇に入らないといけないかもしれない。そうなると色々予定が狂うなあ。
だいたい、血糖値のコントロールにはほどよい運動も必要なのに、切迫早産があるとそれもできないわけで、食事のコントロールにすべてがかかってくる。ここに来て色々面倒なことになってきたな。
ちなみにJ先生が話の流れで「僕は東大なんだけど、東大の先生はあんまり張り止め使わないんだよね。効く効かないも個人差があるし、副作用もあるから」と、治療方針の話の中にさらりと学歴自慢を紛れ込ませてきたのが内心おもしろかった。なるほどね。大学で日本に来て、そのまま就職したということか。かなり裕福でエリートな家庭の出身なのでしょう。
12時、3回目の採血。
終わって部屋に戻ると、ほどなく昼食が配膳された。相変わらず物足りない食事。なぜか牛乳と豆乳が両方ついていたので、念のため、巡回していた看護師に声をかけて確認してもらった。しばらくして調理師らしい男性が来て、手元の書類とにらめっこしたのち、多分間違いですと言って牛乳のほうを回収していった。えー。厳密なカロリーコントロールが要ると言われて他のもの一切断食してるのに、案外適当じゃないですか。
食事があまりにつまらないので、毎回スマホで写真を撮ってはオットにLINEで送っている。人生における食の重要性に関してはオットと私は意見が一致しているので、写真を見て同情してくれた。
14時45分、4回目の採血。今日でいちばん痛かったかも。刺しやすい場所から始めて毎回ちょっとずつ場所を変えるので、どうしてもだんだん刺しにくい場所になるんだろう。
その後は試験勉強しようとテキストを手にしたものの、ここにきて眠気。テキストを眺めながらウトウトしてしまった。
またJ先生が来て、これまでのところ血糖値は良好と教えてくれた。よかった。今となっては切迫早産疑惑のほうが差し迫った問題になってきたけど。
再度テキストを手に取るも、まだ眠くて再びウトウト。
17時半、助産師が来て目が覚める。ぽんの心音を確認した後採血室に呼ばれて、5回目の採血。今度はあまり痛くなかった。
18時、夕食。同時に届けられた、21時のおやつは今日も牛乳だった。食べているとオットから連絡があり、ちびは私の見舞いよりプラレールショップに行きたいと言っているらしい。わはは。そりゃそうだ。今目の前にいない母に一目会うために病院に行くより、目先の楽しいことやおいしいもののほうが魅力的に映るにきまっている。私はちびのそういうところがコドモらしくて好きだけど、オットはがっかりしたらしい。いいのだ、日頃は家で
ち「カカだいすきー。ちゅ(ほっぺに)」
私「カカもちびくんのこと大好きー!ぶちゅー(ほっぺに)」
ってやっているから。おほほ。大切なのは離れていても繋がりを感じて安心していられるsense of securityなのだ。そう考えればちびはむしろ大人びているのかも。
食後は病室のテレビでミュージックステーションを見つつ、直近の予定の確認など。
そこから派生してネットで手帳活用術なんぞ見ているうちに、やはり自分の時間を確保するには朝時間を活用するしかないなと思い始めた。私にはとにかく、自分の時間が足りない。少し早く家を出て、出勤前に会社の近くのカフェなどで時間を作ろうとしたこともあるけど、「少し早く出る」なんてのはちびがいると土台無理。やつらは他人の時間を奪うプロ中のプロなのだ。ならばやつが起き出す前の時間を使おう。そう思って手帳の日々のページの午前7時までの時間のところに仕切り線を引き、この時間で何をやりたいか考えて書いておくようにしてみた。さてうまくいくかしら。
20時45分、6回目、最後の採血。21時の牛乳を冷蔵庫で冷やしたまましばらく忘れていて、21時半頃飲んだ。
病室はすでに消灯されてるけど、今日は昼寝もしてしまってなおさら眠くない。またテキストを広げて眠気を待つことにする。
病院の粗食の一例。いや、必要があってのことというのはもちろん理解しているんですけどね…。
2018.08.16 木曜日 はれ、風強い
ちび3歳11ヶ月3日/28週と5日(8ヶ月初め)
入院初日。ちびにはいつも通りに保育園に行ってもらう。私が入院することは、夜にオットから伝えてもらう予定だ。
病院へは13時に行くことになっているけど、会社には朝から休みをもらって、洗濯、入院の支度など。
朝から鼻炎を発症して、くしゃみと鼻水が止まらない。以前の検診で相談し、妊娠中でも飲める鼻炎薬として処方してもらってあったセチリジンを飲む。まーこれが効かないんだ… でもしょうがない。
ちなみに、妊娠中の鼻炎への対処は、まずは点鼻薬で対処するのが基本らしい。でも私には点鼻薬が効かないどころか、刺激でかえってくしゃみが出まくってしまってダメ。なので飲み薬でお願いしたら、第一候補がアレグラ。しかしこれも以前に飲んで全く効かなかったので、そのことを伝えたら、処方してくれたのがセチリジンだった。しょうがない。
11時半、昼食を食べに出るついでにソラマチをぶらり。マタニティウェアと入院着を兼ねられそうなビッグサイズのTシャツとワンピースを買った。2枚で4,000円ちょっと。これにレギンスを履いておけば入院中の部屋着にもなるし、そのまま外にも出られる。夏フェススタイルは楽ちんで便利なのだ。
それから昼食。ケンタッキーやクアアイナを横目に見つつも今日はさすがに控えて、カフェでビーフシチューとパン、サラダのセットを頼んで食べた。
結局病院には13時半到着。病棟に着いて、まず助産師から問診を受ける。続いて入院の手続きをし、保証金50,000円を現金で支払う。
病室に通される前に、空いている陣痛室に通された。宿題として出されていた食事記録をつけたノートと、これも事前に渡されていた日々の生活についての問診票を書いてきたものを渡す。
それからベッドに寝て、お腹にモニターをつけられた。お腹の中のぽんの心音が聴こえる。ケーブルで繋がれたスイッチを渡されて、胎動を感じたら押すように指示された。そのまま40分くらいモニタリングするとのこと。ぽんはよく動いてたけど、私はそのうちウトウトしてしまって、多分何回かスイッチ押し忘れたと思う。
30分ほどして助産師が来て、食事記録ノートと問診票の内容に関していくつか確認を受けた。
初産のときは特に引っかかることもなく、妊娠・出産時のトラブルもなかったこと。
身内に糖尿病患者や肥満の人はいないこと。
ノートを見る限り、食事内容はヘルシーとも言われた。
でもそれは病院に見られることが分かっていて気をつけている部分もあるから、当たり前だ。私の場合、1日3食の食事の内容は多分そんなに問題なくて、問題があるとすればそれ以外の間食だ。特に仕事中は甘めのおやつや飲み物に手を出しがち。それに、そもそも今回基準値をオーバーした主要因は多分、普段とは違う帰省中の食生活だからなあ。
助産師、私よりは少し年齢上っぽいけれど、綺麗な人でとても感じがいい。
それから妊娠糖尿病という病気について簡単なレクチャを受ける。ネットであらかじめ調べていたので、特段新しい情報はなかった。でも改めて説明を受けるとなんだかちょっと凹む。助産師の話し方にそういうニュアンスはないけど、それでも"自己管理できてないぞ"と言われている気がしてしまう。
続いて2泊3日の入院中のスケジュールについて説明を受ける。
Day1は特になし。出されたものを食べて、あとはごろごろしてるだけ。
Day2がハイライト。3回の食事の前後、計6回の採血。
Day3はその血液検査の結果を踏まえた、栄養士からの栄養指導と医師からの指導。(検査結果が悪くなければ)それが終わり次第退院。
入院中は4分食と言って、1日に必要なカロリー量(私は1,700kcal)を4回に分けて摂る必要があるらしい。3回の食事の他に、21時におやつが出るとのこと。一気に大量のカロリーを摂取すると血糖値が跳ね上がるので、なるべく緩やかな上昇と下降になるようにするための方策だ。
カロリー量が決められて、計算された食事が出されるので、入院中は出される食事以外のものは食べてはいけないことになってる。飲み物もカロリー0の水かお茶だけ。何とも味気ない(文字通り)食生活。
それから、治療上は診断値よりも随分と低い値(高いハードル)をクリアしないといけないこともわかった。これ、4年前の私は本当にクリアしてたんだろうか?前回は糖負荷の検査をしなかったから、真相は不明だ。
助産師との会話が終わり、この後モニターを外しますねと言って一度助産師が部屋を出て行ったが、なかなか戻ってこない。と思ったら戻ってきて「ちょっとお腹が張ってるみたいだけど感じますか?」いいえ、全く。。。ともあれモニターはいったん外されて、病室に通された。
妊娠糖尿病についてのリーフレットを渡されたので、ぱらぱらと見てみる。胎児が巨大児になるメカニズムは、単に糖が行き過ぎるということではなく、胎児自身が作るインスリンによるらしい。母体からくる血液が高血糖だと、それをコントロールすべく胎児も自分でインスリンをせっせと出すのだが、インスリンは成長因子だから、出せば出すほど自分が大きく成長してしまうのだそうだ。はー!なんかすごい。
ほどなくしてナースステーションから呼び出された。「診察をするので診察室に来てください」とのこと。外来でも何度か診てもらっているK先生が来て、内診を受けたのちに説明があった。
先ほどモニターでとったデータを見せられ、お腹が数分間隔で張っているとのこと。胎動によっても張るらしいが、それ以外のタイミングでも張っているという。えー。全然感じないのでわからないんですけど。私がボタンを押し忘れただけとかじゃないですよね?と念のため聞いてみたが、違うという。胎動による張りと、そうでない張りをモニターは区別してるらしい。ほお。子宮頸管の長さはまだ十分あるので大丈夫だけど、張りの間隔が短いので一応薬を飲んでもらいますね、と先生。へえ。何しろ全く自覚がないので間の抜けた返事しかできない。
病室に戻ってしばらくすると栄養士が来た。用件は最終日の栄養指導の時間調整。
その後に今度は薬剤師が来て、張り止めの薬「ウテメリン」を渡された。毎食後に1錠ずつ。「副作用で動悸や手の震えが出ることがありますので、ひどかったら言ってください」とのこと。
それから後は暇になったので、週末の通訳案内士試験に向けた勉強に勤しんだ。これまで全然勉強時間が取れていなかったので、入院で時間ができたのは正直ラッキー。今年は一次試験の5科目中3科目を免除されているから超チャンスなのだ。なんとか今年受かってしまいたい。
18時過ぎに夕食が配膳された。病院食はただでさえ味気ないのに、私はカロリー量をコントロールされているので量も少なめで、なおさら物足りない感じ。自分にとって食は重要な楽しみだってことを痛感する。「あとこれ、21時の分ね」と言って牛乳も渡された。21時のおやつって、牛乳ですかあ…。何の楽しみもなく機械的に食べる。
19時前にオットがちび(3歳♂)を連れて面会に来てくれた。ちびがどんなリアクションをするかなと思ったけど、いたって普通だった。ちびも喘息で2回この病院に入院しているし、外来でも何度となく来ているので、見慣れてるせいもあるかも。病院の静けさを察したらしく、終始ひそひそ声でしゃべってる。オットと私を含めて周囲の大人は普通の声で話しているのに。
ち「(ひそひそ声)カカ、2かいおとまりするの?」
私「そうだよ。今日の夜と、明日の夜は病院に泊まって、土曜日の朝帰るからね」
ち「(ひそひそ声)あのさ、7かい(小児科病棟のこと)にはさ、あそべるところがあったけど、ここにもある?」
私「あー、プレイルームはここにはないんだよねー」
ち「(ひそひそ声)どうしてー?」
私「7階はさ、ちびくんみたいに小さい子たちが入院するところだから、プレイルームがあるんだけど、この階には大人と、ちーっちゃい赤ちゃんしかいないから、プレイルームはないんだ」
ち「(ひそひそ声)そうなのー?」
どうやら遊べることを期待して来たらしい。当てこんでたプレイルームがないとわかると、「カカ、はやくよくなってね」などとTPOをわきまえた風な発言をしつつ帰りたいモード。カカ一緒に帰ろうよ、などと言って泣くこともあり得ると、オットも私も若干心配していたのに、杞憂に終わって拍子抜けだ。そういえばちびは0歳の頃から一貫して、母の不在についてはドライなんだった。おほほ。私も母親という職業に就いてる人の中では多分ドライなほうだから、ありがたいと思う気持ちが99%で、さみしい気持ちは1%くらいだ。お腹の中のぽんも同じくらい、母の不在に寛容であってほしいけど、どうなるやら。
ばいばーい、とにこにこ手を振って帰っていく面会者たちを見送って病室に戻り、ブログ執筆。途中、新生児室から赤ちゃんの泣き声が度々聞こえてくる。新生児特有のあの泣き方が、今日はなぜか私を居心地悪く不安な気持ちにさせた。ちびを産んだときにそんなことは思わなかったし、今回の妊娠でも外来で幾度となく来てその度に泣き声を聞いているけど、全然平気だった。精神状態の表れかな。自覚症状がないとは言え、自分の妊娠に問題を抱えているのだから無理もないかも。
指定された通り21時に牛乳を飲む。ほどなく病室は消灯された。もちろんぜんっぜん眠くない。試験勉強でもしながら眠気が来るのを待つか…。
2018.08.13 月曜日
ちび3歳11ヶ月0日/28週と3日(8ヶ月序盤)
8時半、妊婦健診のため病院へ。
昨日の深夜に義理の実家がある札幌から戻ってきたばかりで、まだ荷解きも終わってないけど、今日から出勤日。検診が終わり次第自宅に戻って、在宅勤務で仕事することにしてある。家のことをやる暇なし。
今日は血糖値の検査をすることになっている。35歳以上のいわゆる高年出産のため必須の検査らしい。午前中いっぱいかけて、1時間ごとに計3回採血する。空腹時の血糖値から調べるので昨晩22時以降絶食していて、全3回の採血が終わるまで食事NG。こんな検査、倒れる人続出するんじゃないのか。
いつもの妊婦検診と同じように尿検査を提出したあと、1回目の採血。しかしフライング気味で病院に来たにも関わらず、採血室ではすでに20人近く待っている。そのほとんどがおじいちゃんおばあちゃんだ。今週はお盆なのに、どうなってるんでしょう。
9時10分、やっと1回目の採血に呼ばれた。採血後、何やらビンに入った検査薬と紙コップを渡され飲み切るように言われる。これを空腹状態の体に入れて、血糖値がどこまで上がるか見るということらしい。飲んでみるとほぼ三ツ矢サイダー。こんなの225mlも飲まされて、いかにも数値跳ね上がりそう。
2回目の採血までの間で産婦人科に行き、通常の妊婦健診を受ける。受付にで受診票(区で配布される、妊婦健診費用補助のクーポン)を忘れたことに気付く。悩んだが、採血終了後に待ち時間があるのでその間に取りに帰ることにした。
今日は中国人の先生だった。ちょっと片言だけど、でもコミュニケーションで何か困ることはとくにない(そうじゃないと務まらない仕事だけど)。この先生にあたるといつも、異国の地で、母国語以外の言語で医療に携わるというのは相当大変なはずだが、どういういきさつでこの病院にいるのかなあと思いをめぐらしてしまう。
それはともかく、お腹のぽんは順調な様子。心臓がひょこひょこ動いているのが見える。自分のお腹の中で生き物が育って、ちゃんとヒトのかたちになっているさまは、何度見ても不思議な気持ちがする。前回まではほぼ週数通りの大きさと言われていたが、今回はじめて「少し大きめ」と言われた。私の体重は+6kgで特段増えすぎてはいないのだけど。
助産師には「採血で気持ち悪くなりませんでした?」と聞かれたが、特段変化なし。日頃から、健康診断などで採血されても、貧血を起こしたりすることはあまりない。「具合悪くなる人多いんですよ」と。そりゃそうだよね。後期づわりでもあったらたまったもんじゃない。私は本当にラッキーな妊婦なのだ。
10時20分、2回目の採血。3回目の採血までまた1時間空く。今度は純粋な待ち時間なので、院内で飲食もできるスペースに行ってしばしPCを取り出し仕事。
11時20分、3回目の採血。これの結果が出るまで30分から1時間程度の待ち時間があり、この間に食事をしてよいことになっているのだが、受診票を取りに帰る時間に宛てる。とはいえお腹もすいてるので、ぱっと食べられるものを・・・と思いコンビニに寄るも、イマイチ食指の動くものがない。仕方なくアメリカンドッグを1本買って、病院の飲食スペースでさっと食べ、産婦人科に戻る。
12時40分、産婦人科で検査結果を聞く。先生が開口一番「入院しましょう」。なにい。
検査結果は以下のとおりだった。
①空腹時血糖値 82(基準値:92mg/dL)
②1時間値 194(基準値:180mg/dL)
③2時間値 154(基準値:153mg/dL)
検査薬を飲んだ1時間後と2時間後の値がそれぞれ、少しだけど基準値をオーバーしている。基準値オーバーすると何が問題なんですかと聞くと、「要するに妊娠糖尿病ですね」。えーっと、とりあえずよくないことだってのはわかる。
続いて助産師から、入院についての説明を受ける。2泊3日で入院し、食事を管理された状態で血糖値を検査し、基準値内におさまることを確認するのだという。また検査結果を踏まえて栄養士から栄養指導を受けるんだそうだ。
とりあえず、なるはやで2泊3日入院できる日程を調整することになり、オットに連絡。相談の結果、今週木曜~土曜で調整してもらった。幸いお盆なので、オットも仕事が忙しくなく、ちびの送り迎えがしやすい。
宿題も出された。これから出産まで毎日食事の内容や体重の記録をつけて、検診のつど持参するようにとのこと。め、めんどくさい・・・!
助産師に「これって直近の食生活が反映されてるんでしょうか」と聞いてみる。「そうですね。1~2ヶ月スパンでの推移をみる数値もあるんだけど(HbA1c:血液中で糖と結びついているヘモグロビンの値)、そちらはとくに問題ないので」。ということは、完全に帰省中の食生活のせいだ。やってしまった・・・。昨日、札幌の義理の実家でたらふくジンギスカンを食べさせてもらったことを悔いた。だいたい、帰省から戻った直後に血糖値検査なんかしちゃだめなのだ。
入院の説明を受け、次回の検診の予約をして、帰宅すると2時を回っていた。とりあえずPCを開き、休暇の間にたまったメールに目を通す。お昼をアメリカンドックなんかで済ませてしまったせいでまだ空腹だけど、食事を管理して病院に報告しなければいけなくなったので、うかつなものは食べられない。仕方なく、トマトを切ってオリーブオイルと塩で食べる。悩んだ末に、昨日買ってきたばかりの六花亭のバターサンドも1個だけ。家にあったノートを1冊食事記録用にして、さっそく書き込んだ。
記録するという行為自体はどちらかといえば好きだけど、食については37年間、基本的に好きな時に好きなものを食べて健康に生きてきてしまったので、管理するという発想がない。率直に言って苦痛だ。
だいたい、目的のわからないことはやる気の起きない私。妊娠中の高血糖が具体的にどういうトラブルを引き起こすのか知りたくて、「妊娠」「高血糖」でネットで検索してみた。
妊娠糖尿病はどんなトラブル? 原因は? 気になる治療法は?
さまざまあるようだが、気になったのは
・母体が高血糖になることで胎児にも糖分が多く送られすぎてしまい、巨大児になる=難産になるリスクが高まる
・母体が高血圧になるリスクが高まる=胎盤の異常や分娩時のトラブルリスクが高まる
・出生後の新生児低血糖
・母体がその後通常の糖尿病を発症する確率が高まる(妊娠糖尿病にならなかった人の7倍)
など。なるほど・・・甘く見ないほうがよさそう。ぽんも「大きめ」と言われてしまったし。これはまじめに食事管理をやるしかない。
なお血圧は103/64とかなので今のところは大丈夫。でも高血糖が高血圧を引き起こすわけだから、油断はできない。
ちなみに妊娠中はそもそもホルモンによりインスリンの働きが落ちる(これも胎児にしっかり糖を送るため。妊娠中の母体ってつくづくよくできたシステムだ)らしく、妊娠していないときに比べて高血糖になりやすいとのこと。かつ、基準値は通常の糖尿病判定に比べて厳しく設計されているようだ。それだけ見過ごせないということなんだろう。
17時すぎに終業し、若干の片づけと掃除機かけをして、18時15分、ちび迎え。お盆なのでオットも早く帰ってきた。オットはオットで、先月の健康診断の結果が返ってきたが肝臓系の数値が悪く、受診を勧められたらしい。夕食は楽に作れて野菜もしっかりとれるものということで、チキンと夏野菜のカレーにした。今後はしばらく夫婦そろって節制生活だ・・・。
25週と6日(7ヶ月半ば)
7時起床。オットはいつも通りちびを保育園に送って出勤。
9時、妊婦検診。オットは検診にはなるべく同行したい派だが、8月から部署を異動することになって仕事の引き継ぎに忙しく、今回は同行を断念。
ぽん(お腹のベビのニックネーム)は順調。体重は1kgくらい。前回の検診で早々に♂であることがわかったが、今日も先生がエコーを見ながら「ここですね」とご丁寧に教えてくれた。顔の横に手をやっている様子とか、へその緒とかも見える。
ここ数日デリケートゾーンがかゆいことを伝えると、内診しますとのこと。先生いわく「妊娠中に多いのはカンジダだけど、カンジダっぽい特徴はないですね。考えられるのは雑菌かトリコモナスだけど、どちらにも効く薬があるので入れておきますね」。
診察の後、助産師から話があり、本当なら26週で血糖の検査をしないといけないが、前回予約を忘れていたとのこと。上の子の妊娠時にはそんなのやらなかったなーと思っていると、どうやら年齢(35歳以上)により必須になるみたい。
来週もう1回来られますかと聞かれたが、来週後半から帰省してしまうし、その前はぎりぎりまで仕事が立て込んでいるので、帰省先から戻ってきてすぐに実施することになった。助産師が「帰省中あんまり食べ過ぎないでね(笑)」という。
(このスケジューリングはのちに仇となり、助産師の予言?は的中するのだが)
10時、検診が終わって会社へ。ウチの会社には在宅勤務の仕組みがあり、検診がある日は終了後自宅に戻って在宅で仕事することにしているのだけど、今日は仕事が立て込んでいて、オフィスでやったほうが効率がよい作業を抱えているので、半日のためだがオフィスに出る。
駅まで歩く間、内診で入れてもらった薬がしみて、歩くたびに痛い・・・が、しみる薬って効くような気がする。
朝食を食べてこなかったせいで空腹なので、蔵前駅前のマフィン屋さん「デイリーズマフィン東京」でマフィンを1個買っていく。ブルーベリーとクリームチーズのマフィン。ふわふわでおいしい。
電車に座っているあいだは薬はしみなかった。動くとダメなようだ。早くオフィスに着いて自席に落ち着きたい。
11時過ぎにオフィスに着いて仕事開始。今週はあるプロジェクトのローンチ直前で、連日、イギリスの会社との電話会議やらデータ授受やらその確認やらのために残業している。8時間という時差(本来は9時間だけど、イギリスもサマータイム中らしい)があるため、こちらが終業のころにあちらが始業という、つねにちぐはぐなタイミング。日本時間の夕方(イギリス時間の朝)に電話会議をして、そのあと向こうの作業が始まり、こちらは確認事項に対応したりするので、どうしても残業せざるを得ない。ちび3歳にも今週はずっと延長保育させてしまって、さすがの私もちょっと申し訳ない気持ちになる。
今日は夕方の電話会議の後、しばらく待ち時間が生じたので、そのすきにいったん帰宅して自宅で仕事を再開し、延長保育ができる20:15ぎりぎりまで仕事してから、ダッシュで迎え(お腹が重いので、ダッシュといっても早歩き程度だが)。
今年から保育園を転園して、自宅から徒歩2分と劇近になったので、こういうときにはありがたい。保育園がちびに夕食を食べさせてくれたので、迎え後は近所のショッピングモールのフードコートに行って、ちびを目の前のプラレールショップで遊ばせつつ私の夕食を済ませて帰宅。
内診で入れてもらった薬はどうやら効いてるようだ。若干恥ずかしかったけどちゃんと伝えてよかった。
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すみだエリアで家族・こども写真の出張撮影を行っています。
マタニティフォト・ニューボーンフォト・七五三・卒入園、その他ご希望のシーンに合わせてお撮りします。
下記Facebookページから、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
執筆が追いつかなくてしばらく休眠していたこのブログを、再開してみる運びになりました。
理由は、記録しておきたい出来事ができたため。
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今年、36歳で第2子を妊娠しました。妊娠中に誕生日を迎え、現在37歳。
いわゆる高年出産に該当するのですが、ありがたいことにつわりその他の妊娠トラブルもなく順調に経過してきました。
が、妊娠8ヶ月に入ってすぐの妊婦検診で血糖値の検査があり、それに引っかかったのです。「妊娠糖尿病」です(くわしくはこちら)。
この経過は記録に値するかなと思い、ブログを再開することにしました。
育児日記同様に、なるべく事実を重視して書いていきたいと思います。医療については素人ですが、なるべく医学的にも正確な記述(正確なソースにあたることも含め)を心がけていきます。