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むかしの日本

2022年04月05日 | 日記・エッセイ・コラム
おすすめいただいて読みはじめました。
『逝きし世の面影』渡辺京二

最近本を最後まで読めないことが多く、届いたらこの厚さに怯んでしまいましたが。



でも読み始めたら、美しい日本語が心地よく宝のような時間です。
近代化される前の日本について、庶民について、
諸外国の要人たちの言葉を引用しつつ、深く考察された内容です。

本文にも書いてありますが『多少のオリエンタリズムの眼鏡』を差し引いても
口々に日本という国の美しさ、豊かさ、人々の快活さ、人の良さ、勤勉さが諸外国の人々の胸を打ったという記録の数々。
昔の日本人て、贅沢ではないけれど簡素な中にも豊かさがあり、なにより誰もがユーモアを持っていていつも笑っている
のだそう。
そして子どもを神様のように大切に育てる国だったんです。
だから子どもたちが丸々としてよく笑い、大人も子どもみたいに一緒に遊んでいた
なんてナイスなご先祖さまたち。

それを知れてとても嬉しいです。
近代化のなかで日本が失ってきたものは大きく計り知れないでしょう。
いまこの混沌とした時代にひとつの灯りになるような本に出会えました。
紙幣や政党政治やら、これから近い将来なくなるだろうと言われているものが幅を利かせる前の日本人のソウルだけでも知ることがてきるバイブルみたいな本です。