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当日は、炭を使用しないので、飾り炭と香合(振り振り 昭楽)も床に飾ります。
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茶事前日(金曜日)の写真です。
長机と折たたみ椅子を借りて、搬入したものをきれいにして、カバーをかけてセッティングしてもらいました。
息子と弟子が手伝ってくれたので、大いに助かりました。
もう、一人で準備をするのは無理ということを思い知りました。
懐石料理の食器を二階の納戸からおろして、準備完了です。
午後から、お造り(鯛の昆布〆)の下拵え、お出しの準備、香の物・椀だね・あしらい・等、前日に出来ることは済ませます。
煮物・和え物は木曜日に作って、味を染み込ませておきます。
当日 正客と次客 昔の仕事仲間
三客とお詰め 弟子(Y)と(H)
亭主 弟子(O)
半東 弟子(I)
11時の席入りで始めます。
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床 歩歩是道場(ほほこれどうじょう) 鵬雲斎大宗匠筆
いよいよ席入りです。
亭主も半東も、客もほぼ初めての方なので、私は指導に付き切りです。
料理の盛り付けは、息子が担ってくれます。
六年目なので、大分覚えてくれましたが、年に一度では完璧という訳にはいきませんね。
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汁物 ごま豆腐 辛子 白味噌仕立て
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向う付け 鯛の昆布〆 三つ葉 海苔 山葵
お酒が出ますと、話がはずみます。
ウェットに富んだ正客との会話に、終始笑いに包まれた和やかな懐石になりました。
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煮物椀 海老真薯 人参 占地 絹さや 柚子
焼き物 鰆の西京漬け 柚子(写真の撮り忘れ)
器 緑釉鳥文(十代大樋)
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預け鉢 飛竜頭 茄子の煮浸し 干し椎茸 鶏の紅茶煮
器 染付寿桃鉢(四代三浦竹泉)
鶏の紅茶煮を出し忘れて、後出しです。
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預け鉢 大根・人参・胡瓜・蟹の酢の物
器 白薩摩(沈壽官窯)
四人分を一つに盛り付けては取りずらいです。一人分づつ固めて盛ります。
八寸 海の物、スモークサーモン 山の物、空豆
千鳥の盃は返杯無しで進めます。(写真撮り忘れ)
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湯桶
香の物 沢庵 奈良漬け 燻りがっこ
器 益子焼(松崎 健)
菓子 花びら餅(七條甘春堂)
中 立
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花 玉の浦椿・蝋梅
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後座 続き薄茶です
濃茶 主茶碗 萩焼(一二代陶兵衛)大宗匠の箱書き有
替茶碗 楽・高麗・大樋で各服点
茶入れ 高取(中興名物秋の夜、の写し)
仕覆 白地金襴
茶杓 銘「知足」(柳生紹尚)
茶 宇治の光(芳翠園)
薄茶 主茶碗 大樋焼 牛に梅(九代長左衛門)
替茶碗 織部焼・唐津焼・赤膚焼(奈良絵)
薄器 御所車蒔絵平棗(百川)大宗匠の花押有
茶 白寿(芳翠園)
干菓子 茶禅、菊壽糖(鍵善)
菓子器 紅銅四方盆(浄益)大宗匠の花押有
濃茶と薄茶の二人分は、水屋で点てて出しました。
お客様は、別世界を堪能して下さったようです。
立礼の稽古は二回で十分だというので、椅子・机と点茶盤も分解してもらい、大助かりしました。