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アメリカ大陸横断 花の旅 index 1

2011-08-08 11:31:13 | アメリカ大陸横断 花の旅

「花の旅」 総合目次 


アメリカ大陸横断 花の旅 index 1

 

 プロローグ

  1  USA 羽田から (旅立ち)

 サンフランシスコ

  2  USA アメリカ到着 (レンタカーを借りる)

  3  USA 左ハンドル (悪戦苦闘)

  4  USA モーターホテル (チープ イン USA)

  5  USA S.F郊外を右往左往 (ナビの使い方が分からない)

  6  USA カリフォルニア大学植物園 (植物園は楽し)

  7  USA 花は何処? (桜の花が咲いていました)

  8  USA やっぱり外せない (ゴールデンゲートブリッジ、ケーブルカー)

 サンフランシスコ~ロサンゼルス

  9  USA カリフォルニアの風 (青い空と、緑の大地)

 10  USA 車・宿・食 (モーテルの使い方等)

 11  USA ハイウエー101 (待望のカリフォルニアの海)

 12  USA カリフォルニアの青い海 (太陽がまっぶしい)

 13  USA サンタバーバラの (浜に名も知らぬ花が咲く)

 14  USA 多分サンタモニカ (素敵な町に巡り合えました)

 15  USA こりないロサンゼルス (負け惜しみ)

 ロサンゼルス~グランドキャニオン

 16  USA ハリウッドから明日を目指す (目的地はグランドキャニオン)

 17  USA 凛とした蒼い空 (ブルームーン)

 18  USA 砂漠の夜明け (渡米四日目の朝)

 19  USA 砂漠のドラマ (夜明けに大感動)

 アクシデント

 20  USA 砂漠のドアロック (まさか!)

 21  USA 砂漠のウォーキング (砂漠の道を歩く)

 22  USA 砂漠のナイスプロ (ホント、死ぬかと思った)

 23  USA 砂漠のアイデア (理屈だけで考えない方がいいのかな)

 グランドキャニオンへ

 24  USA 砂漠の牛乳は美味 (地のものは美味しい)

 25  USA グランドキャニオンへ (清んだ空の下をはしる)

 グランドキャニオン

 26  USA GC マーサポイント (グランドキャニオン 500万年前のお話)

 27  USA GC 眺望ポイント (グランドキャニオン 眺望ポイントをめぐる)

 28  USA GC 砂漠のビュー (こんな光景見たことない)

 29  USA GC ウオッチタワー (彼と彼女)

 砂漠をはしる

 30  USA 砂漠の道 (リトルコロラド川の渓谷)

 31  USA 砂漠を疾走 (太陽と競争)

 モニュメントバレー

 32  USA アガスラピーク (岩山に落ちゆく夕日)

 33  USA モニュメントバレー (荒野の月)

 モアブ~ロッキー

 34  USA 後は走るだけ (モアブを出発)

 35  USA インターステート70 (荒野の中を)

 36  USA コロラドの河岸段丘 (楽しいドライブ)

 37  USA カラフル・コロラド (北海道の風景と重なる)

 38  USA デンバー五輪だった? (デンバー五輪の記憶)

 39  USA ロッキーを越えて (雪の光景)

 デンバー~セントルイス

  40  USA デンバー通過 (旅の佳境)

 41  USA 真っ直ぐ、ど真ん中 (インターステート70は真っ直ぐ)

 42  USA 呆れるくらいです (とっても広くて)

 43  USA 不 思 議 ? (理解を超えた風景)

 44  USA カンザスの雨 (ドラスチックな雨)

 45  USA セントルイスまで半分 (タイムゾーン変更線を通過)

 46  USA 700キロは遠くない (カンザスシティーへ)

 47  USA 超美人の女子警官 (パトカーで追いかけられてみたい)

 48  USA セントルイスへ (セントルイス・ブルースのこと等)

 ミズーリ植物園

 49  USA ミズーリ植物園 (ミズーリ植物園の概要)

 50  USA ハリウッドの赤い実 (アメリカヒイラギの赤い実)

 51  USA 展望台のパパ (ミズーリ植物園の情景)

 52  USA 光のどけき (ミズーリ植物園の草花)

 53  USA 日本庭園 清和園にて (ミズーリ植物園の日本庭園

 54  USA 奴隷の子 (ジョージ・ワシントン・カーバー)

 セントルイス~ミシガン

 55  USA ミシシッピー川を渡る (セントルイスの様子)

 56  USA 今日も900km超 (イリノイ州 インターステート55)

 57  USA シカゴのおトイレ (旅の余談)

 58  USA ミシガンへ (シカゴ周辺)

 

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アメリカ大陸横断 花の旅 index 2

2011-08-08 10:04:16 | アメリカ大陸横断 花の旅

「花の旅」 総合目次 


アメリカ大陸横断 花の旅 index 2

 

 ミシガン大学植物園

 59  USA ミシガン大学植物園 (ミシガン大学植物園温室)

 60  USA 早春の小道 (ミシガン大学植物園のトレッキングコース)

 61  USA 早春のラビリンス (早春のミシガン大学植物園)

 デトロイト~ナイアガラ

 62  USA ちょっとカナダへ (カナダ経由で

 63  USA 何処から来たの? (カナダの風景)

 ナイアガラ瀑布

 64  USA ナイアガラ川の雪 (ナイアガラ川 雪で埋まる

 65  USA 魚が目を回すほど (ナイアガラ川の様子

 66  USA 計り知れない (ナイアガラの情景)

 67  USA 雨のナイアガラ (雨の中のナイアガラ)

 ナイアガラ~ボストン

 68  USA スピードの出し過ぎ (インターステート90の風景)

 69  USA バーガーお握り仮説 (アメリカの食べ物の印象)

 70  USA ポーツマスで達成 (アメリカ大陸横断完遂)

 ボストン

 71  USA 建国に関わる地 (ボストンの様子

 72  USA ボストンの桜 (パブリックガーデンの桜)

 73  USA ボストンと言えば (松坂大輔の本拠地

 ボストン~フィラデルフィア

 74  USA どうしようNY (ニューヨークの道路状況

 75  USA フィラデルフィアを西へ (ニュージャージー州をドライブ

 ロングウッドガーデン

 76  USA ロングウッドガーデン (ロングウッドガーデンの様子

 77  USA 池の周りで (ロングウッドガーデン 池のほとり)

 78  USA 野の草の花 (ロングウッドガーデンの草花

 79  USA 2100年の年輪 (ジャイアントセコイア

 80  USA 贅沢な温室 (温室の規模)

 81  USA 100年ものの盆栽 (ロングウッドガーデンの展示

 82  USA 花降りそそぐ (満開のロングウッドガーデン

 83  USA 鐘の塔、水の瞳 (ロングウッドガーデンの塔

 84  USA たまたまのボルチモア (ボルチモアで宿泊)

 ワシントンDC

 85  USA ワシントンDC (ホワイトハウス等)

 86  USA 国立樹木園 (国立樹木園のツツジ)

 87  USA 「最短ルート」を選んでも (アメリカでの交通渋滞)

 ニューヨーク

 88  USA ずーっと、花を眺めて (ニューヨークの梨の花)

 89  USA お金が足りない (通行料金にカードが使えません)

 90  USA マンハッタンを目指す (日曜の早朝に

 91  USA ニューヨークで朝を (マンハッタンの夜明け

 92  USA 夜明けのマンハッタン (夜明けの女神

 93  USA マンハッタン・クルーズ (マンハッタンをドライブ

 94  USA ウエストサイド (マンハッタン ウエストサイド

 95  USA セントラルパークの彩り (セントラルパークの花

 96  USA 五番街の花 (アベニューに咲く花

 97  USA ブランド品 (5アベニューの中心街

 98  USA 奇妙なビル (フラット・アイアン・ビル)

 ブルックリン植物園

 99  USA ブルックリン 日本庭園 (ブルックリン植物園の日本庭園

100  USA 花から叡智を集め (ブルックリン植物園の様子)

101  USA どうぞ登らないで下さい  (ブルックリン植物園の植物)

102  USA ハーレムも別に (ハーレムを通過する)

 ニューヨーク植物園

103  USA ニューヨークの桜 (満開のニューヨーク植物園)

104  USA 美しい花樹 (ニューヨーク植物園の樹木)

105  USA 古のニューヨーク (ニューヨーク植物園保存林

106  USA 明日咲く花 (ニューヨーク植物園温室等)

 ロングアイランド島

107  USA 夕景のマンハッタン (ハドソン川対岸からのマンハッタン)

108  USA ロングアイランド島へ (ロングアイランド島へドライブ

109  USA 島の先端 (モントーク灯台へ

110  USA 浜辺にて (モントーク湖

111  USA きっと涎を垂らすはず (ロングアイランド鉄道)

112  USA ニューヨークの湘南 (オークビーチ等)

 エピローグ 

113  USA もう一度マンハッタン (水墨画のようなマンハッタン

114  USA 全部は見えない (旅で見たものは)

終章  USA 九千キロのドライブでした

 

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USA 九千キロのドライブでした

2011-08-06 22:21:48 | アメリカ大陸横断 花の旅

 アメリカ大陸横断「花の旅」の最終章です。

 

 思い起こせば、4月13日にサンフランシスコに着いて、今日の4月26日までの間に色々なことがありました。

 

(ジョージ・ワシントン橋)

 

 何度か道に迷い目的地が見つからなかったことがありました

 

(ハーレム)

 

 砂漠の中で大事件が起こりました。

 

(ブロードウエイ通り)

 

 モニュメントバレーで月を眺め、車の中で寝たこともあります

 

(セントラルパーク)

 

 雪景色の中を走り一日1200キロも運転しました。 

 セントルイスの日本庭園は見事でした。

 

(マンハッタンの中心)

 

 カナダを通って雪に埋もれたナイアガラを見ました。

  

(マンハッタンの中心)

 

 ポーツマスで大西洋に到達し、ボストンでは渋滞に苦労しました。 

 

クイーンズボロー橋)

 

フィラデルフィアのロングウッドガーデンは花で溢れていました。

 

(クィーンズ市街)

 

 マンハッタンを走り廻り、ニューヨークは何処へ行っても桜の花が満開でした。

 ロングアイランドでニューヨークのイメージが膨らみました。

 

(JFケネディー空港ハーツ営業所)

 

 そして、旅の相棒だったセントラは、故障もなく9千キロ弱を本当によく走ってくれました。

 

 

 JALの機中ではトロンボーン奏者のスタンホード・ハンターさんと楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 彼は明日から東北の大震災のチャリティー公演で日本を演奏旅行されるそうです。

 気持ちの良い方です。

 JALのアテンダントの方にも親切にして頂きました。

 

 

 まもなく飛行機は成田に着陸します。

 無事に、無事故、無違反、五体満足で帰国することができました。

 

 

 還暦を迎え、新たなスタートの節目に当たって、本当に良い記念となりました。

 知らないこと、知りたいこと、知っておきたいことが山のようにあります。

 そのことに改めて気づかされた旅となりました。

 

 アメリカ大陸横断「花の旅」のご紹介をこれで終了とさせて頂きます。

 最後まで駄文にお付き合い頂きまして、本当に有難う御座いました。

 

 アメリカ大陸横断「花の旅」の全ルート

 

 

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USA 全部は見えない

2011-08-06 22:08:26 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ハドソン川が朝靄の中で幻想的な表情を見せています。

 

 

 昨年香港で、港を見下ろした時もこんな感じでした。

 何か物語でも始まりそうな光景です。

 

 しかし、現実はロマンチックなストーリーとはならず、私が目にしたものは戦を忘れない為のモニュメントでした。

 

 そこには、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争の年代を記したプレートが埋め込まれていました。

 

 

                 

 

 香港を舞台にした映画慕情」はヒロインが愛した新聞記者が朝鮮戦争で命を落とし、ヒロインはその訃報を愛を確かめ合った丘で知る、というお話でした。

 

 目の前のモニュメントには四つの戦の積み重ねの上に星条旗が立っています。

 

 更に、その近くにはこのようなものもありました。

 その台座に記されていたのは、欧州と太平洋の戦地の名称と「忘れないように」の言葉でした。

 

 

 

 このとき私が思い出した事実は

 「アメリカは世界大戦後も、ずっと戦を続けてきた」ということと、

 「この国は僅か300年ほど前までインデアンが住んでいた土地を乗っ取って新しく築いた」

 という事実でした。

 

 今でもアメリカでは国民が銃を持つことが許可されています。

 「自分の身は自分で守れ」が基本的な考え方のようです。

 「隙を見せて、殺されたり、権利を侵害されても、隙を見せる者が愚か」が根底にありそうです。

 

 これらの事実を重ね合わせて、全てに重複するイメージとして私の脳裏に浮んだ言葉は

 「弱い者は淘汰される」です。

 多分アメリカ人の意識の根幹となっているのでしょう。

 

 今の日本人はあまり意識しないイメージです。

 

 

 相変わらずマンハッタンは霞の中でした。

 

 

 花の姿を求めてアメリカへやって来ましたが、本当に見るべきものは何だったのか、何が見えなかったのかは、僅か二週間ほどのドライブでは定かではありません。

  

 しかし今回、私が見たものだけははっきりしています。

 

 それは「砂漠でも都会でも変わらぬ、朝の太陽の神々しさと、花を目にした人々の微笑みです」

 

 そうそう、「花から叡智を集め、力を得る人は幸せである」、そんな言葉にも出会いました。

 

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USA もう一度マンハッタン

2011-08-06 21:58:10 | アメリカ大陸横断 花の旅

 今日はとうとうアメリカ大陸横断「花の旅」の最終日です。

 帰国の日を迎えました。

 

 飛行機はJAL 005便、ニューヨークJFケネディー国際空港発13:15分です。

 

 宿泊したピスカタウェイのモーテルから空港まで車で2時間程ですが、今朝も私は6時前にモーテルを出ました。

 

 

 今日は、一昨日の夕方に見つけた、ハドソン川東岸のビューポイントから早朝のマンハッタンがどの様に見えるかを確認するつもりです。

 

 夫々のめぐり合わせの時、タイミングやチャンスに可能な限りのことをやらなければ、必ず後で悔やむことになります。

 

 

 出勤時間前の道路は交通量も少なく、スムーズに目的地に近づきます。

 

 オオット! 小父さん、あなたの信号は赤ですよ。

 

 

 予定通りに目的地に着いて、マンハッタンにレンズを向けました。

 

 

 まあ、人生そんなもんです。

 

 今朝の?、今朝も?、どちらかは分かりませんがマンハッタンは朝霞の中でした。

 

 今回も思惑通りには行きませんでしたが、そう、それでイインデス、打率は三割代で。 

 

 この辺りは公園です。

 

 

 綺麗に清掃された、気持ちの良い場所で、周囲に高級マンションが並んでいました。

 

 

 町が動き始める前の、エンジンを暖めるような低い音のざわめきの中、小鳥の囀りが梢に響きます。

 

 何の鳥でしょう、中央の小枝で朝の歌を唄っています。

 

 

 眩しすぎない太陽が昇ってきて、

 

 

 水墨画のようなマンハッタンを見ることができました。

 

 

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USA ニューヨークの湘南

2011-08-06 21:23:36 | アメリカ大陸横断 花の旅

  静かなモントーク浜でまったりして、贅沢な時間を過ごすことができました。

  

 

 高空にうっすらと雲が浮かんでいます。

 森に囲まれたモントーク・ハイウエーから海を眺めながら、帰り道をのんびりと走ります。

 

 

 途中で、地図を見て気になっていた、珊瑚礁のような場所に寄ってみることにしました。

 

 下の図でロバートモーゼス記念塔とある場所です。

 ロングアイランドに平行した細長い島が、相当な距離に亘って続いています。

 こんな好奇心をくすぐる場所に寄らない手はありません。

 

 

 ホッホーと、思わずため息がでました、

 

 

 

 青と白の景色の中へ、一本の道が海上へと伸びて行きます。

 

 

 橋の途中では、周囲に海しか見えません。

  

 

 そして、橋の終点がファイアー島で、そこにはロバートモーゼス州立公園100年記念塔が建っていました。

 

 

 記念塔の周囲で、今来た道が、直径100メートル程の円を描いていました。

 私はそれをくるりと廻って、そのまま今来た道を戻りはじめました。

 

 夏にはニューヨーカーが電車とフェリーを乗り継いで、この島へ、ビーチパラソル片手に海水浴にやって来るのだそうです。

 

 ふむふむ、車で来ても駐車場は無さそうですから、湘南海岸みたいなものですね。

 

 2キロほど海上の道を戻り、もうひとつのオーク島へ降りてみました。

 下の写真で、遠くに爪楊枝の先ほどに見えるのが、さっきのファイアー島の100年記念塔です。

 

 

 今居る場所はオークビーチと呼ばれ、このビーチのホテルのバーテンダーだったロバート・バッツが1970年代に考案したカクテルがロングアイランド・アイスティーだそうです。

 ウォッカベースのカクテルで、紅茶を一滴も使わずに、見た目と味が紅茶のようなカクテルなのだとか。

 

 帰国したらあの店で飲ませてもらうことにします。

 

 

 この辺りはメキシコ湾流の影響を受けるのでしょうか、草地にニワゼキショウが咲いていました。

 

 

 波を被りそうな小さな島に釣目当て? と思われる別荘が並んでいました。

 

 

 夏になるとニューヨーカー達はロングアイランドのビーチで海を満喫するようです。

 

 多分、工場が近いニュージャージー周辺の海よりも、はるかに水が澄んでいそうな気がします。

 

 

 今日こうして、ロングアイランドの風を受けて、マンハッタンとハーレムだけだった私のニューヨークに、新しいイメージが加わりました。

 

 私は潮の香を胸いっぱいに吸い込み、凪いだ青い海を目に焼きつけ、アメリカ大陸横断花の旅の最後の夜を過ごすために、海上の道をホテルへと戻ることに致しました。

 

4月25日のルートと位置

 

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USA きっと涎を垂らすはず

2011-08-06 20:59:13 | アメリカ大陸横断 花の旅

 石を拾った砂浜から、汽水湖への水路の対岸に、レストランのような建物が見えましたので、モントーク湖をぐるっと廻って、入り江の反対側へ行ってみました。

 

 

 漁港も近くにあります。

 後から分かったことですが、ここの港は「世界の釣りの首都」との異名があるほどにスポーツフィッシングが盛んなのだそうです。

 

 

 レストランにはゴスマン・クラム・バーの看板が出ていました。

 

 そうでしょうね、汽水湖ですから美味しいハマグリを食べさせてくれるのでしょう。

 

 周囲もなかなかに良いシチュエーションですが、残念なことに、ここのレストランの営業は来週からだそうです。

 

 

 メインストリートへ戻る途中で線路を目撃しました。

 ここは島の最東端で、民家も少ない田舎町です。

 車社会のアメリカでこんな所に鉄道線路が敷かれているのが驚きでした。

 もしかすると、軍事上の意味があるのかもしれません。

 

 

 この駅はロングアイランド鉄道のモントーク駅ですが、この終着駅の雰囲気が素敵です。

 吹雪の夜に、黒いマントを被った初老の男が列車から降りてきそうな趣があります。

         

 

 

 知り合いに何人かの「鉄ちゃん(鉄道ファン)」がおりますが、この写真を見たらきっと涎を垂らして乗りたがるに違いありません。

 

 

 私も興味があるのでちょっと調べてみました。基点となるニューヨーク市ジャマイカ駅からモントークまで約3時間、料金は片道16ドル弱、一日3本程度運行されているようです。

 

 駅舎らしき建物は展示場として使われていて、既に本来の機能を果していないようです。

 駅前の広い駐車場には数台の車が停まっていました。

 

 

 モントーク駅の直ぐ横にフォート湖が水を湛えていました。

 湖畔に別荘らしきものが見えます。

 

 このモントークやハンプトン周辺にはニューヨークのセレブ達の別荘が集中していて、スピルバーグの別荘もこの辺にあるようです。

 

 

 さきほど、モントーク湖の横に小さな飛行場を見かけました。

 セレブ達はきっと自家用飛行機かヘリコプターでやって来るのでしょう。

 

 マンハッタンで、命を削るような競争をしていたら、このような海と風だけの場所が必要なのかもしれません。

 

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USA 浜辺にて

2011-08-06 20:50:33 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングアイランド先端の長閑な景色に反する現実を教えられましたが、それでも遥か東洋からやってきた旅人の視線の先には、自然溢れる穏やかな景色が広がっています。

 

 

 軍事演習の掲示がある海岸に、脆い土の崖が続いていました。

 

 

 そして、沖に目を凝らせば、躊躇う波の間に間に、海鳥の群れが浮かんでいます。

 遠すぎて種類まではわかりませんが、多分この辺で営巣しているのでしょう。

 海が豊かな証です。

  

 

 

 寄り道しながら戻る途中、舗装道路の脇の小さな池で、鴨が卵を抱いていました。

 

 

                      

 

 岬にはモントーク湖という汽水湖があります。

 湖が海に口を開いた場所へ行ってみました。

 湖の中には小さな漁港が見えます。

 

 

 透き通る水の中で海草が岩に茂っています。

 

 

 人影のない浜には風もなく、

 

 

 岬の果てまで安らぎの渚が続いていました。

 

 

 砂浜には色とりどりの石が砂に埋もれていました。

 私は程好い大きさの、見目良い石を選んで、幾つかをポケットに忍ばせました。

 

  

 日本へ帰ったら「ハヤブサがイトカワから石を運んできたから、私もアメリカから石を持ってきたよ」と言いながらポケットから出そうと思っています。

 

 残念ながら、この海岸にはまだ春は届いていないようです。

 ハマナスでしょうか、棘だらけの枝に、今やっと緑の葉芽が出たばかりでした。

 

 

 

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USA 島の先端

2011-08-06 20:31:32 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロングアイランドの先端には2つの半島、サウスフォークとノースフォークがありますが、私はサウスフォーク先端のモントークを目指しました。

 

 

 IS495から離れて、現在はモントークハイウエーを走っています。

 アメリカではハイウエーは連邦政府、州、郡が管理する道路を意味し、日本語の高速道路とは意味が異なります。

 

 イーストハンプトンの町に入ると小さな池の横に、雰囲気のある教会を見かけました。

 

 

                 

 

 この辺は、アメリカで最も高級な別荘地のひとつで、ニューヨークの多くの金持ちがこの辺りに別荘を持っているそうです。

 日本では軽井沢か伊豆の川奈辺りに該当するのでしょうか。

 

 

 

 更に先へ進んで行くと、道は落葉樹に囲まれ、

 

 

 その先で大西洋の見える町に入って行きます。

 

 

 町を抜けて、緩やかにアップダウンを繰り返し、潅木の中を道は、ひたすらに東へと伸びて行きます。

 

 

 こんな時には必ず「みさき~めぐりの~♪」のメロディーを口ずさんでしまう私ですが、「ありきたり~」と言われそうですね。

 

 そしてニューヨーク州最東端のモントーク灯台に到着致しました。

 

 

 特別な観光地といった風でもなく、閑散とした駐車場と小さなお土産屋兼レストランが一軒あるだけの、海風が心地よい場所でした。

 

 北側は緩やかな傾斜が砂浜へと続いています。

 

 

 灯台南側の海岸にキャンプの表示があったので、車で入ってみました。

 

 え! 「NO CAMPING」(キャンプ禁止)て、どう言うこと?

 

 

 暫く行くと。 「キャンプ ヒーロー」の地図が表示されていました。

 

 おお、そうなんだ、キャンプとは軍の施設ですか。こりゃ~参った。

 

 

 そして、こんなものが掲示されていました。

 

 

 つまり、ここはニューヨークを空爆しに来るかもしれなかった、ドイツやソ連の飛行機を監視、撃墜し、ニューヨークを守る為に重要な意味を持つ場所だったのです。

 

 そうですか。だから、灯台に近づくと建物が全く見られないのですね。

 だから灯台の周辺が閑散としているのですね。

 

 実際は「みさき~めぐりの~♪」などと暢気に鼻歌を歌える場所ではなかったようです。

 

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USA ロングアイランド島へ

2011-08-06 20:14:39 | アメリカ大陸横断 花の旅

 お早うございます。今、朝6時を少し過ぎたところです。

 

 

 こんな時間に何処へ向かっていると思われますか。

 実は、これからロングアイランド島のドライブへ出かけるところなんです。

 

 え、ロングアイランド島をご存知ない!

 そうでしょうね。実は私もさっきまで知りませんでした。

 

 昨日のうちにニューヨーク植物園を見終わって、予定したスケジュールを全部消化したので、今日(4月25日)一日がすっぽりと空いてしまいました。

 

 そこで、数日前から何となく気になっていた、ニューヨークから東へ伸びる半島(さっきまで、そう思ってました)の先端を見てこようと考えたのです。

 

 出発する時にナビに入力しようと、地図を見ているとロングアイランドと記載されていました。

 アイランド? これって島なの!と、さっき気づいた次第です。

 下のロングアイランド島の地図とルート図をご覧下さい。 

 

 このように、地図で陸地からちょこっと出っ張った先端は大いに気になります。

 距離も手頃ですし、渋滞もなさそうです。海浜植物の珍しい花に出会えるかもしれません。

 

 

 ところで、ロングアイランドは日本語にすれば長島です。

 ロングアイランド島ですと長島島となるので以後はロングアイランドの表記に統一します。

 

 この文章を書くに当たってロングアイランドを調べてみたら、この島はアメリカ合衆国本土で最長最大の島で、東西に190キロの距離があるそうです。

 

 

 今朝ニュージャージのモーテルを出発して、ナビのガイドのままに走っていると、左手の朝靄の中にマンハッタンが見えてきました。

 

 程なく島を縦断するIS495へ入りました。

 

 

 ハイウエーの横で、レンギョウが黄色い花を咲かせていました。

 

 

 月曜の早朝に郊外へ向かっていますので、道路はガラガラで、正に私の為に道路が準備されているようなものです。

 

 

 しかも、今日は旅の「おまけ」みたいなものですから、運転も鼻歌交じりです。

 

 ふと気づくと、走行メーターが一万マイルを超えていました。

 サンフランシスコで走り始めた時には走行メーターが、凡そ五千マイルでしたから、本当に良く走ったものです。

 

 

 オットット。 誰かがお巡りさんに注意されています。

 

 

 道路の制限速度がいつの間にか40マイルに変更になっていました。

 

 周囲はすっかり田園風景に代わり、長閑な光景が続きます。

 

 島は地下水に恵まれ、必要な水は全て地下水で賄えるのだそうです。この水車も地下水を汲み上げる為に使われているのでしょうか。

 

 

 走り過ぎる道の脇で桜が咲いていました。

 

 

 

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USA 夕景のマンハッタン

2011-08-06 19:40:51 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園で予定した目的地を全て消化し、一種の安堵感のようなものを感じていました。

 

 しかし、「油断するなよ、往々にしてこんな時こそ事故を起こすぞ」と自分に言い聞かせて、車のエンジンをスタートさせます。

 

 

 特に理由はありませんが、今夜はニュージャージー州のニュー・ブロンズウィックに宿を取ることにしました。

 ニューヨークからの距離は今朝出てきたピスカタウェイとほぼ同じようなものです。

 

 今回もナビで、有料道路を使わない設定でルート検索を行いました。

 

 車はフォードハムロードを西に向かい、イースト川を渡ってマンハッタン島北端の207Stに入りました。

 橋を渡るときに地下鉄の車両基地が見えていました。

 

 

 昨日から手持ちのドルを節約する為に、なるべくフリーウエーを通らないようにしていますが、そのお陰で、観光客がめったに行かないような場所を目にすることができます。

 

 この道は今朝、薄っぺらな奇妙なビルの位置で5Avと交差していたブロードウエー通りの北の端です。

 

 

 面白そうなものが目に入ったらナビを止めて、適当に横道へ入って行きます。

 ニューヨークでの距離感も地理も大体頭に入りましたので、初めての場所でも応用が利くようになってきました。

 ウフフフ、そんなことが何だか楽しい。

 

 インターステート95(IS95)に入り、ハドソン川のジョージ・ワシントン橋を渡ります。

 

 

 橋を西へ、右岸の丘陵へと渡っている時に、南の川下にマンハッタンの摩天楼がちらっと姿を見せたました。

 「ああ、そうなんだ」、と瞬時に思いました。

 

 IS95は橋を渡ると、下りながら大きく左へカーブして、ハドソン川西岸の丘陵地帯の裏手を回り込むように、ニュージャージへ南下します。

 

 私はIS95が丘陵の裏をハドソン川と平行して南下し始めた頃、ハンドルを左に切り、IS95を外れて、丘陵地帯の坂を適当に登って行きました。

 

 思った通りでした。

 

 ハドソン川の西岸には小高い丘が続き、その丘の上にハドソン川を見下ろしながら、丘陵の縁に平行して道が通っていました。

 

 その丘の上で私は、今朝、夜明を迎えたマンハッタンが、目の前で静かに夜の帳に沈んでいく姿を見守ることができたのです。 

 

 

 

                      

                      

 

 2011年4月24日、一日の始まりにマンハッタンに昇る朝日を眺め、一日の終わりに暮れなずむマンハッタン島の姿を堪能し、私は胸いっぱいに満ち足りた思いを抱いて、宿への途に付いたのでした。

 

4月24日のルートと位置

 

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USA 明日咲く花

2011-08-05 11:20:18 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園の森は、季節感こそ違うものの、ミシガン大学植物園と同様に、私を十分に寛がせてくれました。

 

 冬が終わり、春の気配が漂う森と小川は、ちょっと寂しいくらいの佇まいの中で、明日の命の気配を見せてくれます。

 

 咲き極まった花よりも、明日咲く花に寛ぎを感じるのは、薄明かりの中で静かに夜明を待つ心持ちに似ています。

 

 美しいものを沢山見せてもらったお陰で、開き始める蕾に花を見ることができるのかもしれません。

 

 山吹が、明るい緑の葉に、岩清水のように清んだ黄色い花を咲かせていました。

 

 

 さて、そろそろ時間が残り少なくなってきました。

 温室ではラン展をやっていたはずです。

 足早に温室へと向かいました。

 

 

 

 

 

 

 中に入ると、温室独特の肌にまとう熱気を感じました。

 

 

 

 しかし、残念なことに、受付で三脚は使わないで下さいと言われてしまいました。

 

 

 もっともなお話です。

 何しろ、こんなに人が居る温室は初めて経験しました。

 こんな状態では三脚を使いたくても、使いようがありません。

 

 

 

 折角の花も、名前を確認しながらゆっくり見ている雰囲気ではありませんでした。

 立ち止まると怒られそうです。

 

 

 デジカメで証拠写真を写して、早々に退散することに致しました。

 

 

 温室の外に出て、正直ホットしました。

 それにしてもこんなに客が入ったら植物園の経営は本当に楽でしょうね。

  

 温室の周りでは、桜の下にも人々が集っていました。

 

 

 広い植物園は一通り巡り終えました。

 花を丁寧に撮影するような被写体には数多く出会えませんでしたが、私は十分に満ち足りた思いで、ニューヨーク植物園を退園することに致しました。

 

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USA 古のニューヨーク

2011-08-05 11:08:12 | アメリカ大陸横断 花の旅

 植物園を時計回りに進んで行きますと、散策路にはリスが遊び、人の手から食べ物をもらっていました。

 

 

 散策路の横に「水仙コレクション」との表示があります。

 

 

  様々な品種の水仙が花を咲かせています。広さに余裕があるからでしょう、水仙は品種毎に十分な距離を保って植栽されています。

 

 

                  

 

 茨城の「ひたち海浜公園」の水仙も見事ですが、このようなナチュラルな展示も好感がもてます。

 

 ニューヨーク植物園には、昔ニューヨーク市をおおっていたのと同じ状態で森が保全されています。

 

 進む道の周囲が自然森の雰囲気になってきました。

 

 

 橋が架かり、緩やかな流れの川が見えます。

 

 

 川岸の森一面に黄色いキンポウゲの花が咲いていました。

 

 

 川面に水鳥の姿を見かけました。きっとこの森の中に巣をつくり、雛を育てているのだと思います。

 

 

 多分、まだそんなに古くない昔。未舗装の道が続き、馬が主たる交通手段だった頃、ニューヨーク市の近郊はこんな森に包まれていたのでしょう。

 

 

 僅か100年ほどの間に、「人類は地球から急激に緑を奪ってしまったんだよ」と、この森は語っているのかもしれません。

 

 

 古の森には落ち葉の積もった道が続いていました。

 

 森の木々の下では、春の陽射しの中で、カタクリが花開く日を心待ちにしていました。

 

 

 川を覆う梢に、まだ緑は見えないものの、枝がほんのり色付いて見えるのは気のせいでしょうか。

 

 

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USA 美しい花樹

2011-08-05 10:57:41 | アメリカ大陸横断 花の旅

 春を待ちわびるニューヨークの人々に、この植物園は花木を愛でる恰好の場を提供しているようです。

 入園者には家族連れが多く目立ちました。

 広い園内を巡るトラムがやってきました。

 

 

 

 図書館の前では樹齢100年、平均樹高27mのユリノキが芝の広場を囲んでいました。春になれば、枝先にチューリップのような黄色い大型の花を咲かせるのでしょう。

 

 

 近くの散策路にはコウヤミズキが枝いっぱいに黄色い花を咲かせていました。

 私は春になると毎年、小石川植物園で見事な中国のシナミズキの花を見ていますが、今年はニューヨークで日本のコウヤミズキに出会えました。

 

 

 「ホリー・ジョリベット」の品種名が付いた桜が、こんもりと花に包まれています。

 

 

 枝振りの良い、美しい樹にヨーロッパシデの名札が付いていました。

 

 植物園は広く、木々にも十分な場所を提供できるからでしょうか、皆伸び伸びと枝を広げています。 

 

 

 辛夷(コブシ)が根元に花びらを散らせていました。

 自然なままに枝を広げているからでしょうか、地面に落ちた花びらの配置が美しいほどに均一です。

 

 

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USA ニューヨークの桜

2011-08-05 10:44:09 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園に到着しました。

 門の前に到着すると、駐車場へ入りきれない車が列を作っていました。

 周辺の路は駐車禁止です。ここまで来たら、車列に並ぶしかありません。

 

 しかし、10分ほど待っていると、係員が向かいのフォーダム大学の駐車場へ車を誘導し始めました。どうやら臨時開放するようです。

 

 12ドルの駐車料金はしっかり徴収されましたが、殆ど待たずに入園することができました。

 入場券売場に大勢の人達が並んでいます。私はラン展を開催している温室にも入れる20ドルのチケットを購入しました。

 

 ここが今回の旅で計画した最後の目的地となります。

 どんな花に出会えるでしょうか。

 

 

                     

  

 ニューヨーク植物園の概要を資料からご紹介しますと、

 

 「ニューヨーク植物園は1891年にオープンしています。かつてニューヨーク市をおおっていた森林50エーカーが植物園の中に保護され、そこは国の史跡に指定されています。

 園内には、数多くの植物コレクションが展示されており、1902年に一般公開された米国最大の温室はEnid A. Haupt Conservatoryと呼ばれています。」

 

 開園:火曜~日曜 午前10時~午後6時

 休園:月曜、感謝祭(サンクスギビングデー)、クリスマス

 入場料:大人6ドル 学生3ドル 2歳~12歳1ドル オールガーデン・パス 20ドル

 地下鉄:B、D、4 Bedford Park Blvd.下車→Bx26バス Mosholu Gate入口下車。

 

 私は園内を時計回りに歩き始めました。

 

 

 温室の方角へ向かうと、見事な桜に目を奪われました。

 

 

 

 幾本もの桜が華麗な姿で来園者を迎えてくれます。

 特に温室の周囲が圧巻でした。

 

 

                    

 

 こうしてニューヨークで桜を見ていると、世界に通じる桜の美しさを実感します。

 

 そして桜も、その他の美しい花々も、全ての花はみな一瞬の命です。

 私は今ここで、花の極みに出会えたことを、素直に喜び、感動していました。

 

 春の花が花壇を飾っていました。

 

 

 歩を進めれば、木立の中で桜が春を謳っています。

 

 

 惚れ惚れするほどの姿を見せて、年輪を重ねた大樹が幹いっぱいに枝を広げていました。

 

 

 枝先に春の葉芽を準備したまま、新緑を俟つ大樹の先で、葉が開くのも待たずに散ってゆく桜が、確かな時の移ろいを物語っていました。

 

 

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