国道338号の緑あふれる景色を楽しみながらドライブを続けました。
大間から1時間ほど走ると、福浦漁港と民家が見えてきました。
国道は左にカーブしながら沢に入って行きます。
すると道路脇に「(野平~脇野沢)全面通行止めのお知らせ」が掲げられていました。
しかし私は、野平と脇野沢の位置関係が分からいので、「まあ、ダメなら戻ればいいさ」と気にもかけずに進みました。
人生ずーっと出たとこ勝負でやってきたので、今更方針は変えられないのです。
国道338号はくねくねと曲がりながら、坂を上ってゆきます。
坂を上りきると、小さなパーキングに車を停めました。
窓を開け、人の気配が全くない、森が直接海に落ち込む景色に向けてカメラのシャッターを切りました。
山と海が織りなす秘境の、すこぶる贅沢な景色です。
西伊豆や五島列島の中通島の景色を思い出しました。
そして、その先で尾根を曲がった場所の展望台から望むと、仏ヶ浦の奇岩が白波を浴びていまいた。
看板に、「仏ヶ浦は 極楽の磯 羅漢、如来が立ち並ぶ」の一句と、「仏ヶ浦は緑色凝灰岩の断崖が海風の浸食を受けて、仏像に似た奇岩を形作った」の解説が記されていました。
そしてそこでも、サワグルミの大木が枝を広げていました。
サワグルミは、今の季節20~40cmに伸びる果穂を枝にぶら下げますので、嫌でも目に付きます。
同じ場所に現在地を示す地図が掲げられていました。
展望台から5分ほど走って、仏ヶ浦駐車場に車を停めました。
仏ヶ浦へ降りる遊歩道の入口に、「仏ヶ浦まで下り20分、上り40分」と記されていました。
ここまで来たら、進む以外に選択肢はありません。
そしてその先に、果てしない木の階段が待っていました。
これから先の話は、私の別のブログ「好奇心の植物観察」にも記しましたので、そちらも一読頂ければ幸いです。
ところで、今居る場所は2枚上の写真でお分かりのように、下北半島西海岸の真ん中辺りです。
そして仏ヶ浦を訪ねる場合は、
1. 新青森駅でレンタカーを借りると片道160㎞で約5時間、
2. JR下北駅からバス160分で佐井まで行き、そこから観光遊覧船で往復
1時間半等々、
ここは日本に残された数少ない秘境の一つなのです。
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