7月8日 弘前駅周辺のコインパーキングをのんびり出発しました。
昨夜は少々飲みすぎたかもしれません。
今回の旅のテーマの、あやめ(ハナショウブ)やニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)は花の季節を終えています。
青森から東京へと向かう道筋に、多くは期待できません。
とりあえず、出発前にリストした青森県下の花処を巡りつつ八戸へ向かい、そこから三陸沿岸自動車道を走り通すルートを思い描きました。
夕刻までに八戸にたどり着けば、あの日の夜、満席に気配りしながら酒を飲んだ「ばんや」を再訪する手もあります。
久慈や宮古は魚が美味しい筈です。
地元のスーパーで刺身を買って、海を照らす月を眺めながら地酒を飲むのも趣がありそうです。
そんなことを考えながら、ナビに一般道優先で十和田市の「鯉双郷」をセットしました。
車は青森市街を抜ける直前に左折し、県道40号に入りました。
県道40号は市街地を外れると直ぐに、森に入りました。
片側一車線の県道は右にカーブし
左にカーブしながら、淡々と距離を伸ばします。
15分程もはしると、周囲に見事な針葉樹の森が広がりました。
八甲田温泉800mの看板が草木に埋もれていました。
しかし程なく、県道を覆った森は忽然と消えて牧草地が広がりました。
車窓左手に見えるのは石倉山かもしれません。
私は県道40号を初めて走りましたが、この道は私の好みです。
高原の長閑な道をのんびりと走り、南斜面に駐車帯を見つけて小休止。
その場所に八甲田山系を展望する写真が掲げられていました。
左から順に高田大岳、小岳、八甲田大岳、井戸岳、赤倉岳だそうです。
そう言えば、2007年8月に長男と東北の山を巡ったとき、酸ヶ湯温泉から大岳へ登ったことがあります。
登るときは雲の中を歩き、
下山時にやっと視界が晴れて下山しましたが、酸ヶ湯の千人風呂にも入らず弘前へ走り、フナツボが食べられる店を探しました。
弘前市内に入ると、たまたま赤信号で並んだホンダカブが荷台にフナツボを積んでいたので、そのバイクの後をつけて、見事フナツボを食した記憶が蘇りました。
皆さん、フナツボってご存じですか?
これが、本当に旨いんですよ! (本当は教えたくないのですが)
私はまだ会社員で、帰宅は連日22時過ぎという多忙な生活、長男は就職したばかりで、独身生活を謳歌していた頃の話です。
あの旅は「花の百名山」巡りの一環で、車に寝袋を積んで、南蔵王、栗駒山、岩木山、八甲田山などに登り繋げましたが、最後の頃はヘレヘレでした。
その長男も今は3人の子持ちで、まさに「光陰矢の如し」ですから、私が歳を取るのも無理はありません。
でもね、私は暫く「年はとっても車に乗るときは、元気いっぱいハンドル回す」を続けるつもりです。
皆さん、ご存じでした? 自動車事故が際立って多い東京や愛知では高齢者の自己責任での死亡事故率が極めて低いことを。
「高齢者は事故率が高い」のイメージは眉唾ものです。
公益財団法人交通事故総合分析センターのデータを確認さえすれば、真実が分かります。
「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次
ニッコウキスゲ(等)の名所
筆者のホームページ 「PAPYRUS」