夕張岳の花と木 吹き通し~頂上
2016年7月24日
ユウバリソウ
ユウバリソウに会えるのは世界でここだけ。 花は6月下旬頃からですから、遅くとも7月上旬までに登らないと、花にはお目にかかれません。
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ホソバツメクサ
ホソバツメクサは7~8月、茎先に花を咲かせます。 白い花弁は5個で、倒卵形から楕円形で全縁。 雄蕊は10個。雌蕊は3個です。 花柄には腺毛が密生します。 萼片は長さ3mmで花弁とほぼ同じ長さ。 5個の萼片は卵形から広披針形で、毛が生えます。 萼片には3脈があり先端は鋭形です(中央の花の左側にある萼片をご覧下さい)。
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チシマヒメイワタデ
葉は2.5~7㎝の披針形~卵状披針形で葉柄はありません。 7~8月に咲く花は白色~淡紅紫色で、花被は5つに深裂します。 目立たない花ですが、味わい深い趣を感じさせます。
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サマニヨモギ
北海道日高地方の様似で発見されたことが名の由来です。 茎は分枝せず、20~50㎝の高さになり、7~9月に、花茎の先に総状、複総状に、10個ほどの黄色い頭花を付けます。
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クモマユキノシタ
全ての葉が根生葉で、長楕円状楔形で上半分に鋭い鋸歯があります。 高さ4~10㎝の花茎の先に径1cmの白い花を多数咲かせます。 5個の花弁の基部には黄色の斑点が2つあります。雄蕊は10個で葯は暗紅色です。
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エゾツツジ 北海道と東北地方の高山帯に岩場などに生育する落葉小低木です。 樹高は5-30cm程で、7~8月頃、枝先に径3~4㎝の紅紫色の花を2~3個咲かせます。 花冠は5裂し、上弁には暗い褐色の斑点があります。 雄蕊は10個で、下の5本が長い。
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タカネナナカマド
葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は7~11枚、多少光沢があり、縁には重鋸歯があります。 よく似たミヤマナナカマドは小葉が7~9枚で花や実は垂れ下がりません。
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イワブクロ
葉は先の尖った卵状楕円形で、基部は楔形で茎を抱き、縁に浅い鋸歯があり対生します。 花は淡紫紅色で、茎先に数個を横向きに咲かせます。 花冠は上唇が2裂、下唇が3裂し、縁に長い軟毛が密生します。
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ヤマハハコ
葉は互生し、長さ7~9㎝の狭披針形で厚く、3脈があり、標高が上がるほど葉幅が広くなるようです。 茎頂に散房状花を開き、白い花弁のように見える総苞片が8~12列付きます。
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ミヤマダイコンソウ
葉は奇数羽状複葉ですが、頂小葉が極めて大きな腎円形で、縁に欠刻状の鋸歯があります。 鮮黄色の花弁は5枚で円形~広倒卵形の花弁は先がわずかに凹みます。
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コガネギク
ミヤマアキノキリンソウとも呼ばれます。 茎葉は互生し、長楕円状披針形で先は尖り縁に鋭い鋸歯があります。 黄色い多数の頭花が散房状に付き、舌状花は雌花で、筒状花は両性花です。
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タカネナデシコ
花は、高さ15~40㎝の茎の先に1~3個つき、花弁は5個で、上部は平開して細かく裂け、基部との境目付近に紫褐色の毛があります。 花の基部に2対の苞がありますが、1対しかないものをエゾタカネナデシコとするそうです。
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ムカゴトラノオ
北海道、本州中部以北の亜高山帯~高山帯の日当たりの良い場所で高さ5~30㎝に育ちます。 6月~9月に茎先に穂状花序を1個付け、白色ないし淡紅色の花を密に咲かせ、下部の花はむかご(珠芽)になります。
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夕張岳山頂で、オオカサモチが白雲流れる蒼峰を背に、花笠を広げていました。
どっしりと大らかな風貌に、北国の花の百名山を飾るにふさわしい風情が伴います。
数多くの可憐な花と出会い、天気にも恵まれ、幸せな夏の日を過ごすことができました。
ご一緒してくれたMさん、素敵な一日を、どうも有難うございました。
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