来るのが早すぎた河津桜に、仕方ないことはスッパリ諦めるべき、と教えられました。
そう言えば、ニューヨークのブルックリン植物園に掲げられていた、
「花から叡智を集め、力を得る人は幸せである」
(He is happiest who hath power to gather wisdom from a flower.)
とは、「あるがままを認めなさい」と河津桜から教えられることを指すのかもしれないと、勝手に考え、鼻歌交じりに熱川バナナ・ワニ園を目指しました。
(マー、しかし、これほど能天気だと、ストレスは溜まるはずもありません)
熱川バナナ・ワニ園は私のお気に入りの場所の一つです。
もう十年以上前から「四季の花」と題して、花の写真とコメントをHPに書き続けていますが、
寒い季節に花が咲く場所は温室だけなので、冬になると、遠路はるばる、東京から花の写真を撮りに通い続けてきました。
熱川バナナ・ワニ園は温泉熱を利用した温室で、珍しい熱帯植物や果樹を栽培し、世界各地に生息するワニも飼育します。
温室エリアではオオサンショウウオやマナティーなどを飼育し、家族連れで来ても、子供が飽きない工夫が施されています。
更に、ここで嬉しいのは、カメラの三脚が使えることです。
「四季の花」に使う写真は、今もスライドフィルムを使用しています。
フィルムを使って撮影する場合は、十分な受光量が必要ですから、必然的にシャッタースピードが遅くなります。
そんな訳もあって、三脚が使えない温室は疎遠になります。
しかし今回は、ブログ用に撮影したデジカメ写真ではありますが、熱川バナナ・ワニ園で目にした珍しい花を、以下に数点ご紹介させて頂きます。
ライムに花が咲いていました。
ライムはインド原産のミカン科の果樹で、柑橘類特有の白い五弁花を咲かせます。
私は今回、実物を初めて目にしました。
アボガドの木に花が咲き始めていました。
この木は通路から少し離れた場所にあって、名札もないので、初めてその存在に気付きました。
樹高10メートル程はありそうです。
アボガドがこんなに大きくなる木ということを、初めて知りました。
キク科のスティフティア・クリサンタに花が咲いていました。
解説によると、金色に輝くボール状のものは、タンポポの白い綿毛同様、花が終わって、種子になりかけたものだそうです。
国内では、めったに目にすることはできないそうです。
ということで、今回も時を忘て、熱川バナナ・ワニ園で植物と花を存分に楽しませて頂くことができました。
熱川バナナ・ワニ園を退園する時、相模湾を望むと、いつも正面に見える大島が、今日は雨雲の中に隠れていました。
今日島へ渡っていたら、一日中雨に降られたかもしれません。
「よしよし、昨日は、本当に良いタイミングだったんだ! ラッキー!」
と考え、全てがハッピーエンドの一日となりました。
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