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東北&北海道 夏の花旅

2024-11-20 14:55:34 | 東北&北海道 夏の花旅

「花の旅」 総合目次 

青春18きっぷで東京から北海道へ 

東北&北海道 夏の花旅

 

 東京-宮城-岩手-青森

 

 1.  お安い御用ですの旅  (旅のきっかけは風呂工事)


 2.  ハナショウブは終わり、アジサイが咲く (花の旅のタイミング)


 3.  宮城と岩手のアジサイ園巡り  (宮城から岩手へ)


 4.  アヤメ、ショウブ、ハナショウブの名の混乱  (いずれがアヤメか)


 5.  岩手山山裾の友人を訪ねる  (雫石の牧場で旧交を温める)

 

 函館-長万部-帯広-厚岸-野付‐常呂-室蘭-函館


 6.  函館山が陽の光を浴びていました。 (津軽海峡をフェリーで)


 7.  あら! あんた、今日は自転車じゃないのね (帯広の恩人にご挨拶)


 8.  半世紀ぶりの願いが叶います  (十勝平野海岸線の湿原を訪ねる)


 9.  ヒオウギアヤメが花園をパープルレッドに染める(あやめヶ原)


10.  今の季節なればこその花 (霧多布湿原)


11.  ラッコが浮かぶ海 (霧多布岬にラッコが浮かぶ)

 

12.  至福の時に溶け入る  (霧多布岬は花盛り)


13.  トドワラの意味 私の珍説  (野付半島の珍しい光景)


14.  オジロワシ現る  (すぐ目の前にオジロワシが)


15.  時は移ろい サイロも鉄路も消える  (時の流れとともに)


16.  オホーツックの花園とレトロな駅舎  (小清水原生花園、北浜駅)


17.  ロマ湖砂洲のワッカ原生花園  (初めて訪ねたワッカ原生花園)


18.  ッカ原生花園で野の花を楽しむ (貸自転車で花園を散策)


19.  ワッカ原生花園 7月上旬の花 白、黄、黄緑  (エゾチドリ等)


20.  ワッカ原生花園 7月上旬の花 紅、紫、青 (エゾスカシユリ等)


21.  ヤマグワの葉が確信をもたらす  (年輪を重ねると葉は円くなる)

 

 下北半島-津軽半島-十和田-八戸-東京


22.  下北半島の西岸に沿って南下する(国道338号を南へ)


23.  日本に残された数少ない秘境の一つ (下北半島仏ヶ浦)


24.  もしかしたら、事件かもしれません (ハクサンカメバヒキオコシ)


25.  仏ヶ浦にもう一度来るつもりです (秋に咲くはずの花を確認したい)


26.  世界最北限のサルは哲学的 (下北半島のニホンザルは天然記念物)


27.  下北半島の尻屋崎は本州最涯地  (一度は来たかった尻屋崎)


28.  車で寝泊まりしながらの、気ままな旅 (車中泊の旅を20年以上)


29.  津軽のハナショウブ +酒    (弘前で津軽三味線を聴きたかった)


30.  光陰矢の如し  (長男と登った八甲田山の想い出)


31.  十和田市の「鯉双郷」等を訪ね帰路へ (青森県南部の旅)

 

 

 

「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次

 

全国の花菖蒲・あやめ園ガイド

 

アジサイの名所

 

ニッコウキスゲ(等)の名所

 

筆者のホームページ PAPYRUS

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十和田市の「鯉双郷」等を訪ね帰路へ

2024-11-05 00:17:42 | 東北&北海道 夏の花旅

 十和田市深持の「鯉双郷」に12時半ごろに到着しました。

 


 花は終わっている筈ですが、念の為に受付で「全国のハナショウブ園を訪ね歩いています。花はまだ咲いていますか?」と聞いてみました。

 

 すると「一部でまだ花が見られ」との回答を頂けたのです。

 

 ラッキーでした。


 花が咲いていなければ、入園口だけ撮影して帰るつもりだったのです。
  

 

 園内に入ると、アジサイが見事な花を咲かせていました。

 


 園内各所でアジサイが存在感を示します。


 私は即座に、私の「アジサイのガイド」に「鯉双郷」を追加すべきと判断しました。

 


 ハナショウブは季節を終わりかけていましたが、今回訪ねたハナショウブ園の中では最も多くの花を見せてくれました。

 


 広い園内のあちらこちらで、絵になる景色を作り、

 

 
 ハナショウブの種類は450種、15万株と記されています。

 

 
「ご案内」によれば、


 4月下旬はシラネアオイとクリスマスローズ、5月下旬はルピナス、6月中旬にシャクヤク、そして6月中旬~7月中旬にハナショウブが楽しめるそうです。


 園内に小川が流れ、

 


 季節になると小舟に乗ってジュンサイ摘みが楽しめる池があり、

 


 ネグンドカエデの美しい葉が、みちのく夏の日差しを浴びていました。

 

 

 園内を見終え、「また一つ、再訪すべき花園を見つけた」と思いながら「鯉双郷」を後にしました。

 


 次の目的地は三沢市の小田内沼です。


 6月中旬から7月下旬に花を咲かせるスイレンを確認するつもりでした。


 14時過ぎに小田内沼の岸辺に立つと、沼の中央付近にスイレンが葉を茂らせています。


 厚い雲が空を覆い、花の開きが悪く、見た目が良くありませんが、スイレンを確認できただけでも「良し」とすべきでしょう。

 


 時間に余裕があるので、次に、ニッコウキスゲが咲く八戸の種差海岸へ向かうことにしました。

 

 季節は過ぎましたが、種差海岸は海浜植物が豊富なので、別の花に出会えるかもしれません。


 小田内沼から東へ走り、三沢市淋代で、国道338に入りました。

 

 

 県道19号を経由して八戸大橋を渡り、

 


 15時過ぎに種差海岸に到着しました。

 


 海岸を散策し、スカシユリやコケモモの実を目にしました。

 

 

 

 しかしそれ以外に収穫はなく、花の季節は既に終わりを告げたようです。

 


 なので私は、花の旅をここで終えることとしました。

 

 東京へのロングドライブを決意し、三陸沿岸道路に入り、ちょっと退屈な高速走行を始めました。

 

 

 この旅を終えて3か月後、私は「ハクサンカメバヒキオコシ」確認の為に下北半島を再訪しました。

 

 しかしその内容は、植物調査がメインなので、「好奇心の植物観察」に記すべきかなと迷っています。

 

 なのでとりあえず、今回の旅のお話は一旦終了とさせて頂きます。

 

 

「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次

 

ニッコウキスゲ(等)の名所

 

ハクサンカメバヒキオコシを青森県下北半島で発見か

 

筆者のホームページ PAPYRUS

 

 

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光陰矢の如し

2024-11-04 00:35:56 | 東北&北海道 夏の花旅

 7月8日 弘前駅周辺のコインパーキングをのんびり出発しました。


 昨夜は少々飲みすぎたかもしれません。


 今回の旅のテーマの、あやめ(ハナショウブ)やニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)は花の季節を終えています。


 青森から東京へと向かう道筋に、多くは期待できません。


 とりあえず、出発前にリストした青森県下の花処を巡りつつ八戸へ向かい、そこから三陸沿岸自動車道を走り通すルートを思い描きました。


 夕刻までに八戸にたどり着けば、あの日の夜、満席に気配りしながら酒を飲んだ「ばんや」を再訪する手もあります。 

 久慈や宮古は魚が美味しい筈です。

 

 地元のスーパーで刺身を買って、海を照らす月を眺めながら地酒を飲むのも趣がありそうです。


 そんなことを考えながら、ナビに一般道優先で十和田市の「鯉双郷」をセットしました。


 車は青森市街を抜ける直前に左折し、県道40号に入りました。


 県道40号は市街地を外れると直ぐに、森に入りました。

 


 片側一車線の県道は右にカーブし

 


 左にカーブしながら、淡々と距離を伸ばします。

 

 

 15分程もはしると、周囲に見事な針葉樹の森が広がりました。

 


 八甲田温泉800mの看板が草木に埋もれていました。

 


 しかし程なく、県道を覆った森は忽然と消えて牧草地が広がりました。

 


 車窓左手に見えるのは石倉山かもしれません。


 私は県道40号を初めて走りましたが、この道は私の好みです。

 


 高原の長閑な道をのんびりと走り、南斜面に駐車帯を見つけて小休止。


 その場所に八甲田山系を展望する写真が掲げられていました。


 左から順に高田大岳、小岳、八甲田大岳、井戸岳、赤倉岳だそうです。

 


 そう言えば、2007年8月に長男と東北の山を巡ったとき、酸ヶ湯温泉から大岳へ登ったことがあります。

 

 登るときは雲の中を歩き、

 


  下山時にやっと視界が晴れて下山しましたが、酸ヶ湯の千人風呂にも入らず弘前へ走り、フナツボが食べられる店を探しました。

 

 弘前市内に入ると、たまたま赤信号で並んだホンダカブが荷台にフナツボを積んでいたので、そのバイクの後をつけて、見事フナツボを食した記憶が蘇りました。

 

 皆さん、フナツボってご存じですか? 

 

 これが、本当に旨いんですよ! (本当は教えたくないのですが)


 私はまだ会社員で、帰宅は連日22時過ぎという多忙な生活、長男は就職したばかりで、独身生活を謳歌していた頃の話です。

 

 
 あの旅は「花の百名山」巡りの一環で、車に寝袋を積んで、南蔵王栗駒山、岩木山、八甲田山などに登り繋げましたが、最後の頃はヘレヘレでした。


 その長男も今は3人の子持ちで、まさに「光陰矢の如し」ですから、私が歳を取るのも無理はありません。

 

 

 

 でもね、私は暫く「年はとっても車に乗るときは、元気いっぱいハンドル回す」を続けるつもりです。

 

 皆さん、ご存じでした? 自動車事故が際立って多い東京や愛知では高齢者の自己責任での死亡事故率が極めて低いことを。 

 

 「高齢者は事故率が高い」のイメージは眉唾ものです。

 

 公益財団法人交通事故総合分析センターのデータを確認さえすれば、真実が分かります。

 

 

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ニッコウキスゲ(等)の名所

 

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津軽のハナショウブ +酒

2024-11-03 00:05:47 | 東北&北海道 夏の花旅

 七里長浜出来島の海岸から五所川原の菊ヶ丘水郷公園に向かいまいした。

 ナビのガイドのままに40分ほど走り、五所川原市の中心部の公園駐車場に車を停めると、園内の一隅に花影を認めました。


 近づいて行くと、数多くのハナショウブが花を揃えていました。

 


 ハナショウブは終盤を迎えていましたが、ここより北の長万部で花のシーズンが終わっていたのに、不思議な気もします。

 

 

 
 ところで今回、「菊ヶ丘水郷公園」で検索すると、「菊水運動公園」がヒットしました。この公園の正式名は「菊水運動公園」のようです。


 市のホームページによると、「菊水運動公園」は旧五所川原農林高等学校跡地に建設され、園内には図書館、体育館、野球場、テニスコートなどが配置されている」そうです。


 花を見終え、駐車場でナビに「津軽飯詰駅」を入力して走り始め、20分程で津軽鉄道・津軽飯詰駅に到着しました。

 


 2019年の陸奥新報社の記事に「かつては辺り一帯を埋め尽くすほど咲き誇っていた」と記されます。


 しかし、花は何処にも見あたりません。

 

 「菊水運動公園」は咲いていたので、タイミングは合っている筈です。


 線路側に回りましたが、一輪の花も目にすることはできませんでした。

 


 せめて駅舎を見ておこうと思い、無人の待合室に入りました。


 掃除が行き届き、床に水が打たれ、清潔で心地よい場所でした。

 


 そんなとき、列車が近づく音が聞こえました。


 オレンジ色の気動車がホームに停車し、ム“~ンという音を立てながら去ってゆきました。

 


 時刻を確認すると15時25分でした。


 予定表には、鰺ヶ沢の先の「行合岬ニッコウキスゲ群落」もリストしていますが、多分花は終わっているに違いありません。


 昨晩は、津軽三味線が聞きたくて青森駅周辺で店を探しましたが、気まぐれで入った居酒屋で酔っ払ってしまったのです。

 

 今夜こそ津軽三味線が聞きたいと思い、早目に弘前へ戻ることにしました。

 弘前も5~6回来ていますが、夜の街を歩いたことがありません。

 

 弘前の酒も20年程前に仕事で来て以来なので、今夜は弘前の夜をふらつこうと思いました。


 コインパーキングに車を停め、適当に繁華街方向を目指して歩きます。


 鄙びた雰囲気の中央弘前駅の前を通り過ぎて、

 

 
 三味線の演奏が聞ける店に着きましたが、日曜日はお休みだそうです。


 あ“~ 今日は日曜日か~ またやっちゃったよ

 


 仕方なく、「薄利多賣半兵ヱ」というレトロな店の暖簾を潜り、

 

 
 今夜もペレンぺレンです。

 

 

 

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車で寝泊まりしながらの、気ままな旅

2024-11-02 00:22:30 | 東北&北海道 夏の花旅

 7月7日

 「お安い御用です」の気分で始めた旅も今日で一週間が経ちます。


 しかしまだ、津軽半島にはホームページにリストした、ハナショウブ園ニッコウキスゲ群生地など複数の未訪問先が残り、今のタイミングで東京に戻る気にはなれません。


 朝のんびりと目を覚まし、青森駅近くのコインパーキングを出発しました。


 最初に弘前市岩木山山麓の「津軽いろは庭」を目指しました。


 私のホームページの「花菖蒲・あやめ園」に掲載した「津軽いろは庭」の作成年月日は2007年9月23日です。


 その頃調査した情報を、17年間未確認のままに過ごしてきました。

 

 植物園温室ツバキ園梅園などの全施設訪問は凡その目途を付けましたが、全部で三千を超える「花の名所」の完全制覇は多分無理でしょう。

 

 定年前に始めた「花の旅」で、100歳までに何とかしたいと考えましたが、80歳を超えて、車で全国を走り巡ると事故を起こしかねません。


 80歳までに、可能な限り訪ねたいと思いますが、「津軽いろは庭」はとうとう見つけることができませんでした。

 

 該当する住所近くの植木屋さんに話を聞くと、昔はハナショウブを育て、客に開示していたそうで、この植木屋さんがそうかもしれません。


 次にベンセ湿原を目指しました。


ベンセ湿原にはニッコウキスゲやノハナショウブが花を咲かせるらしく、「花菖蒲・あやめ園」の中でベンセ湿原を紹介しています。


 ナビを頼りに、「ベンセ湿原案内図」を表示する場所に到着しました。

 


 周囲の沼にコウホネ(左下)やヒツジグサ(右下)が花を咲かせていました。

 

 


 エゾイヌゴマかな(左下)?、ホソバヒメミソハギかな(右下)?、と思う植物を見かけました。


 水辺の植物も面白いので、もっと詳しくなりたいですね。

 

 

   
 車を降りて周囲を散策しました。

 


 湿原の中を縫うように観察路が続き、ウツボグサ(左下)やオカトラノオ(右下)が花を咲かせていました。

 

 


ノハナショウブを見かけましたが、その数は僅かでした。

 


 時期外れらしく、ニッコウキスゲの姿はありませんでした。
 
 湿原の中に轍が続いていたので、ナビにない道を進んで行くと、

 

 

 舗装された道に出ました。

 


 そのまま道なりに進んで、日本海の波が寄せる七里長浜出来島海水浴場の海岸に出ました。

 


 こんな風に、知らない土地で、知らない道を、「何処に続くのだろうか?」などと思いながら車を進めるのが好きなのです。


 今までも車で寝泊まりしながら、20年以上も全国を気ままに旅してきました。

 

 これからも、できる限り続けたいと願っています。

 

 

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ニッコウキスゲ(等)の名所

 

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下北半島の尻屋崎は本州最涯地

2024-11-01 00:06:42 | 東北&北海道 夏の花旅

 むつ市街で県道6号に入り尻屋崎を目指しました。

 

 

 そして16時30分、目の前に真っ白な灯台が見えてきました。

 

 

 駐車場に車を停め、歩を進めて灯台に近づくと、灯台の中から若い女性が出てきて、「見学時間はもう終わりました」と告げられました。

 

 この灯台は、もう少し早く着けば参観(上ること)ができるようです。

 

 

 とても綺麗な真白の灯台なので、新築されたのかと思いましたが、明治9(1876)に点灯開始した灯台で、レンガ灯台として30mの高さは日本一だそうです。

 

 

 女性は受付係の方のようです。

 

 「尻屋崎口のゲートが5時に閉まりますから、間に合うようにお帰り下さい」と教えてくれました。

 

 そう言えば、県道6号から灯台方向へ曲がった場所に、遮断機を備えたゲートがあり、注意書きを目にしましたが、委細構わず走ってきたのです。

 

 「尻屋崎口まで何分ですか」とお聞きすると、

 

 「10分はかかりません」の答えを頂いたので、急ぎ足で、周囲を見て歩きました。

 

 石碑に「本州最涯地尻屋崎」と記されます。

 

 本州最北は大間崎、最東端は宮古市のトドヶ崎なので、尻屋崎は本州最涯地です。

 

 この地を訪ねたなら、石碑を建てた人の気持ちが痛いほど分かります。

 

 尻屋崎の、最果て感あふれる光景に接したら、石碑でも建てなければ、身の置き所がないのです。

 

 

 「砂防林記念」の石碑に石が積まれていました。

 

 その昔の尻屋崎は森林に覆われていましたが、明治期に燃料用に森林が伐採され、海に砂が流れ込んで漁業に悪影響を及ぼしたのです。

 

 それを防ぐ為に尻屋の漁民たちが根気強く植林を続け、砂防林を復活させました。

 

 石碑に積まれた石は、石碑が語り継ぐ、漁民達の志への共感です。

 

 

 尻屋崎灯台の草原を野の花が飾っていました。

 

 

ノコギリソウ        セイヨウノコギリソウ

 

 

キリンソウ           エゾカワラナデシコ

 

 

      オオバナノミミナグサ            ヤマアワ  

 

 灯台の駐車場を出発し、帰路に尻屋崎口まで戻る途中、エゾカンゾウが草原を染めていました。

 

 

 ノハナショウブがエゾカンゾウとアンサンブルを奏でていました。

 

 

 そして、県道6号の両サイドに松林が続き、

 

 

 私は車を走らせながらレンズだけを松林に向け、漁民達の志に幾度もシャッターを押し続けました。

 

 

 

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ニッコウキスゲ(等)の名所

 

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世界最北限のサルは哲学的

2024-10-31 00:19:40 | 東北&北海道 夏の花旅

 車は陸奥湾に面した川内町から10分で脇野沢に到着しました。

 


 脇野沢には天然記念物の「下北半島のニホンザル」を飼育する野猿公苑があります。

 


 入園料の200円は、エサ代などの維持費に充てられるそうです。

 


 サル山の横に、かすれた字の解説文が掲げられていました。

 

 これだけを見ても、維持費に困窮している様子が分かります。


 その内容を要約すると、


 「この地区で昭和39年に十数頭のニホンザルの群れが確認され、昭和45年にニホンザルとその生息地が天然記念物に指定されました。


 しかしその後、頭数の増加とともに農作物の被害が増加し、昭和59年に文化庁の許可を得てA1群72頭を捕獲し、この野猿公苑で保護 ・ 飼養している」

 

 そうです。
 

 

 私は昭和45年頃、下北半島北限のニホンザルを記録したNHKの番組を見た記憶があります。

 

 その日以来、下北半島でニホンザルを一度見てみたいと思いましたが、野猿公苑のニホンザルは哀愁を漂わせていました。

 

 今まで見てきた動物園のサル達とは異なる何か哲学的なものを感じさせます。


 当然かもしれません、自然分布する世界最北限の過酷な雪国に生きる霊長類なのですから。


 下北半島を旅するのであれば、唯一無二の脇野沢の野猿公苑を必ず訪ねるべきです。

 


 脇野沢の野猿公苑を出る時、時刻を確認すると15時を過ぎていました。


 今日はこの後、下北半島最東端の尻屋崎を訪ねますが、可能であれば、今日中に青森市街にたどり着いて、津軽三味線のライブを聞きたいのです。


 果たして、うまくゆくでしょうか?


 陸奥湾の渚沿いに続く国道338号を、東へ走り始めました。

 


 やがて国道338号に松並木が現れました。


 何故かは分かりませんが、この数年、旅するたびに、松や松並木に惹かれる自分を感じます。

 


 この松並木が何処だったかを確かめようと思い、「国道338 松並木」で検索してヒットしたウィキペディアの「国道338号」を読んで驚きました。


 国道338の始点は北海道の函館駅前だったのです。


 函館市内は1.8㎞、その後津軽海峡フェリー航路19.0㎞を経て大間から下北半島を南下し、脇野沢、川内、むつ市、六ヶ所村、三沢市、を経て上北郡おいらせ町に至る総延長261.4㎞の国道なのです。


 びっくりです。

 

 このブログを書かなければ気付かなかった筈です。

 

 そして、こんなことが起きるからブログ書きが楽しいのですが、

 

 でもね~ こんな道草ばかりしてると、原稿が前に進まないんですよ。

 

 困ったものです。

 

 

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好奇心の植物観察

 

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仏ヶ浦にもう一度来るつもりです

2024-10-30 00:04:03 | 東北&北海道 夏の花旅

 車へ戻るまでの間に、「ハクサンカメバヒキオコシ」のことなど忘れていました。

 

 そして再び、車窓から見える森の樹木を眺めながら車を走らせました。ミズキが花を咲かせ、サワグルミの果穂がよく目立ちます。

 

 


 と言うことで、「ハクサンカメバヒキオコシ」の事件性に気づくこともなく、私は旅を続けました。


 そして帰宅後、ブログ「好奇心の植物観察」に記したように、この植物が「ハクサンカメバヒキオコシ」であるならば、分布域を外れる可能性に気づき、秋の開花期を待って、仏ヶ浦の再訪を決意したのです。


 詳細は後で記すつもりですが、実際に私は、10月1日から4日にかけて、東京から車を走らせ、仏ヶ浦で「ハクサンカメバヒキオコシ」の真偽確認作業を行いました。

 

 しかし、その結果を今書くと、楽しみが半減しますので、ないしょ、内緒です。


 あれ! 誰かがブ~って言ってますが、最近私は耳が遠くなったので、自分に都合の悪いことは、聞こえません。 


 でも、ここまで書けば、察しの良い方は、もうお分かりですよね。


 仏ヶ浦の駐車場を出発し、国道338号を10㎞ほど走ると、県道253との分岐点から先が全面通行止めになっていました。

 

 下北半島西海岸の全風景を見たかったのですが、とても残念です。


 県道253に入って、2~3㎞走ると、湖が見えてきました。

 

 かわうち湖のようです。


 湖の水辺が赤茶色の土壁で縁取られていますので、明らかに人造湖です。

 


 湖岸の道の駅でトイレタイムをとりましたが、駐車場の植え込みでヤマボウシが花を咲かせていました。

 

 東京では5月中旬ごろに花を見ますので1か月以上も季節が遅いようです。

 


 県道253から県道46を抜け、川内町で海岸沿いの国道338に戻りました。


 当初の予定は、むつ市中心部まで国道338号を走るつもりだったので、通行止め区間を少しでも見ておきたくて、脇野沢まで戻ることにしました。

 

 

 陸奥湾の波打ち際に沿って、下北半島の南西端の町を目指しました。


 道路脇の護岸壁が低いのは、海が穏やかな証です。

 


 蠣崎(かきざき)という地区を走り、地区案内図に気付いて車を停めました。


 どうやらこの辺りにお城(蠣崎城:錦帯城)があったようです。


 そして蠣崎は、渡島半島で覇権を握った松前氏こと蠣崎氏発祥の地なのだそうです。


 それにしてもま~、そんな検索作業ばかり続けるので、記事がなかなか前に進みません。
 

 

 

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もしかしたら、事件かもしれません

2024-10-29 00:13:18 | 東北&北海道 夏の花旅

 階段を下る途中で、緑色っぽい岩が露出していました。


 仏ヶ浦の岩石は、海底火山の噴出物が海底に堆積し、熱変質で緑色・灰緑色を呈しますが、それらが隆起し、長い年月を経て、雨や波の浸食を受け、現在の仏ヶ浦の景観が形成されたのです。

 

 


 海岸に木道が整備されていました。

 


 海に桟橋を見かけました。

 

 4月末から10月末まで、佐井港や脇野沢港から観光船が通い、仏ヶ浦を訪ねる時は、観光船を利用するのが一般的なのだそうです。

 


 桟橋の北に、五百羅漢と呼ばれる、白い岩の崖が見えます。

 


 ゴロンとした形の「帆掛岩」や、矢尻形の奇岩「一ツ仏」等を眺め歩きました。

 

 

  
 しかし、私の旅の主目的は植物です。


 浜に咲くハマエンドウや岸壁に咲くアサツキなどを撮影し記録します。

 

 


 東京はこの日、34度を超えたそうですが、そんなこととは露知らず、私は爽やかな海風を受ける仏ヶ浦で花を探し、眺め歩きました。

 

 

ミヤコグサ        フタリシズカ
 

 仏ヶ浦の散策を終えると、今度は、あの長い木の階段を上らねばなりません。


 しかし幸いなことに、森の中の階段は梢が日差しを遮り、潮騒の音を聞きながら上りましたが、汗をかくことはありませんでした。

 


 20分弱で階段上りを終え、傾斜の緩い散策路を歩き始めると、路傍の下草に、特徴的な葉形を見せる植物に気づきました。


 そして直ぐに「ハクサンカメバヒキオコシ」と判断しました。

 

 
 実は私は、4、5日に一度の頻度で小石川植物園に通い、行けば必ず温室の全植物に目を通し、個々の植物の季節変化を写真に記録し続けています。


 その内の一つが「ハクサンカメバヒキオコシ」なのです。


 以下の、小石川植物園の「ハクサンカメバヒキオコシ」の写真をご覧下さい。

 

 この特異的な形の葉は、


①  葉の先端部が主脈近くまで深く切れ込みます。


②  葉の両側から切れ込みが入ることで、葉の先端部が分離しますが(頂羽

 片ないし頂裂片)、その頂羽片の縁にギザギザ(鋸歯)があります。


③  茎から延びる、緑色の長い葉柄の先に、①②の特徴を持つ葉が付きま

 す。

 

小石川植物園の「ハクサンカメバヒキオコシ」

 

 そんな特徴を持つ「ハクサンカメバヒキオコシ」の葉を、私は仏ヶ浦で目撃したのです。


 しかしその時私は、「下北半島にも育つか」程度の認識でした。


 そして旅が終わり「ハクサンカメバヒキオコシ」をネット検索すると、分布域は長野県西北部から滋賀県東北部にかけての一部地域だけらしいのです。


 「隔離分布」の可能性も・・・

 もしかしたら、事件かもしれません!

 

 

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好奇心の植物観察

 

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日本に残された数少ない秘境の一つ

2024-10-28 00:19:39 | 東北&北海道 夏の花旅

 国道338号の緑あふれる景色を楽しみながらドライブを続けました。


 大間から1時間ほど走ると、福浦漁港と民家が見えてきました。

 


 国道は左にカーブしながら沢に入って行きます。

 


 すると道路脇に「(野平~脇野沢)全面通行止めのお知らせ」が掲げられていました。

 

 しかし私は、野平と脇野沢の位置関係が分からいので、「まあ、ダメなら戻ればいいさ」と気にもかけずに進みました。


 人生ずーっと出たとこ勝負でやってきたので、今更方針は変えられないのです。
 

 

 国道338号はくねくねと曲がりながら、坂を上ってゆきます。

 


 坂を上りきると、小さなパーキングに車を停めました。


 窓を開け、人の気配が全くない、森が直接海に落ち込む景色に向けてカメラのシャッターを切りました。


 山と海が織りなす秘境の、すこぶる贅沢な景色です。


 西伊豆や五島列島の中通島の景色を思い出しました。

 

 

 そして、その先で尾根を曲がった場所の展望台から望むと、仏ヶ浦の奇岩が白波を浴びていまいた。

 

 
 看板に、「仏ヶ浦は 極楽の磯 羅漢、如来が立ち並ぶ」の一句と、「仏ヶ浦は緑色凝灰岩の断崖が海風の浸食を受けて、仏像に似た奇岩を形作った」の解説が記されていました。


 そしてそこでも、サワグルミの大木が枝を広げていました。


 サワグルミは、今の季節20~40cmに伸びる果穂を枝にぶら下げますので、嫌でも目に付きます。

 

 


  同じ場所に現在地を示す地図が掲げられていました。

 


 展望台から5分ほど走って、仏ヶ浦駐車場に車を停めました。


 仏ヶ浦へ降りる遊歩道の入口に、「仏ヶ浦まで下り20分、上り40分」と記されていました。


 ここまで来たら、進む以外に選択肢はありません。


 そしてその先に、果てしない木の階段が待っていました。

 


  これから先の話は、私の別のブログ「好奇心の植物観察」にも記しましたので、そちらも一読頂ければ幸いです。

 ところで、今居る場所は2枚上の写真でお分かりのように、下北半島西海岸の真ん中辺りです。


そして仏ヶ浦を訪ねる場合は、


1. 新青森駅でレンタカーを借りると片道160㎞で約5時間、


2. JR下北駅からバス160分で佐井まで行き、そこから観光遊覧船で往復

 1時間半等々、


 ここは日本に残された数少ない秘境の一つなのです。

 

 

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下北半島の西岸に沿って南下する

2024-10-27 00:01:36 | 東北&北海道 夏の花旅

 7月6日朝、函館港で大間行き津軽海峡フェリーへの乗船が始まりました。


 雨は夜のうちに止んで、天気は持ち直しましたが、行く手を厚い雲が覆っています。

 

 それでも、東京は35度を超える猛暑日ですから、過ごし易い北国の夏に感謝すべきかもしれません。

 


 私は過去に幾度も函館-青森間のフェリーを利用しました。

 

 函館と大間を結ぶフェリーに乗るのは今回が初めてです。


 過去の旅は、夜中のフェリーで津軽海峡を渡り、函館か青森に着くや否や、目的地目指して走り始めるスケジュールでしたが、今日は青森県の下北半島を巡る旅なので、1日2便しかない大間行きフェリーを利用します。


 9時半に函館港を出港したフェリーは、函館山を横目に見ながら海峡を渡ります。

 


 フェリーは順調に進み、やがて目の前に下北半島が見えてきました。

 


 大間に上陸すると、市街を出る前に自販機でお茶を購入しました。


 今回のルートは、暫くの間、コンビニさえないと思うのです。


 大間市街を出て国道338号に入り、下北半島の西岸に沿って南下しました。

 


 交通量の極めて少ない海辺の道を進みます。

 


 小さな漁港が見えてきました。奥戸漁港かもしれません。

 



 そんなとき、道路のガードレールにニホンザルの親子を見かけました。


 車を止めてカメラを構えましたが、サルはすぐに崖下に消え去りました。


 私は諦めきれずに、車を降りてサルを探しましたが、気配さえ感じません。


 サルが居た場所で、コクワが沢山の実をつけていました。


 見上げると、サワグルミが沢山の実をぶら下げています。


 この辺のサルは、夏であれば餌に不自由しないのでしょう。

 

 

 
 サワグルミに並んでシナノキが枝一杯に白い花を咲かせていました。


 シナノキも沢山の実を付けますが、サルの餌になるのでしょうか?

 

 


 道路沿いに現れる樹木を楽しみながら車を走らせました。


 私は60歳で定年退職した年の春、レンタカーでアメリカ大陸を横断しましたが、その旅の途中、木々の名前が分かると楽しいだろうなと思い、帰国するとすぐに、木の観察を始めました。

 

 あれから13年余、あの日から続けた樹木観察で、最近少しは木の名前が分かるようになってきました。


 それにしても、この辺りはサワグルミとシナノキがよく目に付きます。

 

 

 

 

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アメリカ大陸横断 花の旅 index 1

アメリカ大陸横断 花の旅 index 2

 

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ヤマグワの葉が確信をもたらす

2024-10-26 00:02:47 | 東北&北海道 夏の花旅

 ワッカ原生花園で植物観察を終え、サロマ湖対岸のキムアネップ岬を訪ねました。


 一度訪ねたいと思っていたのです。


 国道を走り「キムアネップ岬」の看板を見て右折すると、見事な木のトンネルが現れました。

 

 青森の八甲田から奥入瀬へ抜ける道を思い出しました。

 


 駐車場に着くと、サロマ湖の対岸にワッカ原生花園の砂洲が見渡せました。


 湖岸の草地に、野の花が紛れます。

 



 「キムアネップ岬」は夕日の絶景ポイントで、サンゴ草が初秋に湖岸を赤く染めるそうです。

 

 夏期シーズンは無料キャンプ場が開放され、8分間100円のコインシャワーが設けられます。

 

 案内図に、この辺りはハマナスの群生地と記されていました。

 


 そして、時刻を確認すると13時を少し過ぎていました。


 この先、どうしようかと考えましたが、道内高速道4日間乗り放題パスの期限が明日で切れます。

 

 帰路は函館からフェリーで大間へ渡る予定で、ここから更に北へ走るのは無理と判断しました。


 もう少しどこかで花を、とも思いましたが、年齢を考え、今日は無理をせずに、この辺りで帰路に付くことにしました。 

 


 

 


7月5日


 今私は、室蘭の地球岬に居ます。

 

 ここも初めて訪ねました。

 

 前から気になっていたのですが、室蘭は札幌-函館間のルートから少し外れるので、訪ねる機会がなかなか得られなかったのです。


 でも「地球岬」って本当に素敵な地名ですよね。


 この地名を耳にするといつも、海に突き出る岬から眺める、円い孤を描く水平線が、頭に浮かびます。

 


 そして今日初めて、長年の夢かなって地球岬から海を眺めましたが、

 


 地球岬に来る途中で、苫小牧辺りから雨が降り出したのです。


 しかし、悪いことばかりではありません。


 地球岬でヤマグワの名札を付けた木を見つけました。


 幹径が40㎝程もあり、かなりの樹齢に見えます。

 

 


 葉は先が尖った楕円形で、鋸歯はありますが、切れ込みは一切ありません。
 

 

 

 一般的なヤマグワは、以下のようなアメーバー状の葉形です。

 

 (とても同じ木の葉とは思えませんよね!)

 

 


 しかし樹齢を増すごとに、地球岬のヤマグワのような、切れ込みのない葉形に変化します


 この現象を異形葉性といい、私は2017年ごろからその発生原理を探る観察を続けてきました。

 

 しかし、樹齢の高いヤマグワは10mを超え、観察は容易ではありません。

 

 これ程低いヤマグワの高齢樹は珍しく、私は全葉に切れ込みがないことを、瞬時に確認しました。

 

 そして 「異形葉性オーキシン仮説」は確信に変わったのです。

 

 

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ヤマグワの異形葉は幹回りの大小で発現頻度が変わる

 

イチョウの雌雄を葉で見分ける

 

 

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ワッカ原生花園 7月上旬の花 紅、紫、青

2024-10-25 00:01:15 | 東北&北海道 夏の花旅

 

 ワッカ原生花園で観察した21種の花を、2回に分けて紹介します。

 

 

花色 説明 写真
橙色

エゾスカシユリ ユリ科

 

 大型のオレンジ色の花を上向きに咲かせます。


 6枚の花びらに黒い斑点があり、花びらの根元に隙間があります。


 隙間のある様子がスカシユリの名の由来です。

紅色 

エゾフウロ フウロソウ科

 

 高さ30~60㎝で、茎や葉に毛が多く、葉は手のひら状に5-7つに深く切れ込みます。


 花の直径は2.5-3㎝です。


 5枚の紫がかった紅色の花びらに、濃い紅色の脈が目立ちます。

紅色 

ナワシロイチゴ バラ科

 

 地を這うように育つ木イチゴで、3ないし5枚の葉が一組となって枝に付きます。


 葉は表面が明るい緑で、葉裏には白っぽい毛があります。


 花の直径は1.5㎝で、薄い紅色の花びらは5枚です。

薄紅 

エゾカワラナデシコ

 ナデシコ科

 

 草丈30~50㎝で、細い茎は上部で枝分かれします。


 先がとがった細長い葉の付け根は茎を包みます。


 直径4㎝程の花を茎先に咲かせ、5枚の花びらは先が細かく切れ込みます。

紅色 

ヒメスイバ タデ科

 

 ヨーロッパ原産の帰化植物です。


 長さ2~6㎝の葉は先がとがり、基部は、左右に耳状に張り出て鉾型に見えます。

 

 オス株とメス株があり、細く伸ばした花茎に数百の小花を咲かせます。

紅紫

ミヤマラッキョウ ユリ科

 

 高さ15~30㎝の茎先へ、長さ4㎜の小さな紅紫色の花を集めて咲かせ、半球形になります。


 細長い、幅3~5㎜の葉が3~4枚、根元に付きます。


 よく似たアサツキの葉は円筒形(中空)です。

紅色 

アカツメクサ マメ科

 

 ムラサキツメクサ、レッドクローバーともよばれ、シロツメクサ同様日本全国に帰化しています。


 花茎は短く、花のすぐ下に葉があり、葉に白い斑紋があります。

 

 シロツメクサと比較すると面白いです。

青紫 

ナミキソウ シソ科

 

 海岸砂丘から草原にかけて、地面の中に細長い根を伸ばします。


 四角い茎の一カ所に、長い楕円形の葉を2枚ずつ向き合って付けます。


 青紫の花は基部が折れ曲がって、ほぼ直立します。

青紫 
ムシャリンドウ シソ科
 
 
 高さ15~40㎝に四角い茎を伸ばし、茎や葉に毛が生えています。
 
 花は青紫色で、長さ3~3.5㎝、筒状の花弁の先端が唇のように上下に分かれています。
 
 花は茎の上部に咲きます。
 
紅紫

ハマエンドウ マメ科

 

 茎が地上を這い、その先が斜めに立ち上がります。


 葉軸の左右に、卵形の小葉を3~6対付けます。葉軸の先端のまきひげが何かに絡みついて草を支えます。


 スイートピーに似た花を3~6個、まとまって咲かせます。

紫色 

ハマウツボ ハマウツボ科

 

 ヨモギの仲間に寄生する植物で、葉緑素を持つ葉がありません。


 高さ10~30㎝の太い花茎に、紫色の花を穂状に咲かせます。

 

 

 

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ワッカ原生花園 7月上旬の花 白、黄、黄緑

2024-10-24 00:01:24 | 東北&北海道 夏の花旅

 ワッカ原生花園で観察した21種の花を、2回に分けて紹介します。

 

 

花色 説明 画像
白色 

 エゾノシシウド セリ科

 

 高さ1~1.5mに達します。

 

 小さな葉が3枚ずつまとまって出ます。

 

 小さな花が無数に集まって咲き、全体がパラソル形になります。

 

 エゾノヨロイグサ、アマニュウなど、よく似た花と見分ける必要があります。

 

白色 

ハマボウフウ セリ科

 

 草丈5~40㎝で、葉は厚く光沢があります。


 小さな花が20~40個の半球形を作り、その半球形が20~30個ほど集まって、大きな半球形を作ります。

白色 

エゾチドリ ラン科

 

 高さ20~50㎝に茎を伸ばし、葉は細く2枚が向き合うように付きます。


 茎先の上部に、緑白色の花を穂のように集まって咲かせます。

 

 花の後ろに2~2.5㎝突き出た部分があります。

 

白色   

シロツメクサ マメ科

 

 知らない人は少ないと思いますが、こんな場所にもと思う人が居るかもしれません。


 ヨーロッパ原産で、江戸時代に日本に渡来し、全国に広く帰化しています。

 

 アカツメクサと比較すると興味が増します。

白色 

コゴメハギ マメ科

 

 中央アジア原産の帰化植物で、縁がギザギザの葉を3枚まとめて付けます。

 

 白いスイートピーに似た花を、茎先に数多く咲かせます。

 

 
白黄

エゾカワラマツバ 

 アカネ科

 

 草丈は30~80㎝ほど。


 幅2~3㎜、長さ2~3㎝の細長い葉を、茎の同じ高さの場所から7~12枚放射状に伸ばします。


 小さな黄白色の花を泡が吹くように咲かせます。

 
黄色 

ホタルサイコ セリ科

 

 草丈50~150㎝に茎を伸ばし、上部で枝分かれします。


 茎に付く葉の付け根は茎を円く包みます。


 直径3㎜程の黄色い小花が10~15個集まって、小さな傘形を作って咲きます。

 
黄色 

センダイハギ マメ科

 

 40~80㎝に茎を伸ばし、小さな卵形の葉を3枚ずつ集めて付け、フジの形に似た黄色い花を、茎先へ房状に咲かせます。

 

黄色

コウゾリナ キク科

 

 30~80㎝ほどに茎を伸ばし、先端で枝分かれします。


 枝の上部に、直径1㎝ぐらいのタンポポに似た花を咲かせます。

 
黄緑

コウボウムギ

 カヤツリグサ科

 

 海岸の砂丘に育ちます。


 砂の中で根を横に伸ばし、節から高さ20~30㎝の太く硬い茎を立ち上げます。


 茎の先に黄緑色の花穂を付けます。


 オス株とメス株がありますが、オス株はメス株よりも細いです。

 

 

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ワッカ原生花園で野の花を楽しむ

2024-10-23 01:15:52 | 東北&北海道 夏の花旅

 ワッカの森に「資源倍増の森」と記されたディスプレーが掲げられていました。


 昭和31年にトドマツ、アカエゾマツの苗を船で運び、この地に森を作ったと記されます。

 


 サロマ湖はホタテや牡蠣の養殖が盛んで、砂がサロマ湖に飛散するとホタテに悪影響を及ぼします。

 

 また緑は漁業資源に養分を供給するので、佐呂間漁協や常呂漁協はサロマ湖周辺の山林を購入し、積極的な植林作業を進めてきたことを、私はこのブログを書きながら知りました。

 


 私はワッカの森でトドマツとアカエゾマツの観察を行いました。

 

 針葉樹は北海道に広く育ちますが、簡単に観察できる場所は以外に少ないのです。


 両者の明らかな違いは幹です。


 トドマツの幹は白っぽく滑らかですが、アカエゾマツの樹皮は赤褐色で薄片となって波状に浮きあがり、はげ落ちます。

 

 


 私は樹木に興味を持ちますが、それ以外の方は退屈かと思いますので、詳しい説明は省きます。


 ワッカの森を更に進むと、昭和57年(1982年)~に植林されたナラガシワが枝を広げていました。

 

 林の右手奥にワッカの泉が見えていました。

 


 帰りは先を急がず、遊歩道に咲く花を楽しみながら自転車を進めました。

 

 

 第二湖口をまたぐ橋の上から、右手にサロマ湖、左手にオホーツク海が見渡せました。


 視界の良い日は、オホーツク海の先に知床連山が見えるそうです。 

 

 

 遊歩道に数か所、海岸に出る通路が設けられていました。


 砂地の海岸に、遊歩道と異なる種類の植物が花を咲かせていました。

 


 花の写真を撮りながら、のんびり、ゆっくりとネイチャーセンターに戻りました。


 花の名が幾つか分からなかったので、駐輪場の係の方に、誰か植物に詳しい人は居ませんか?と尋ねました。


 すると係の方がセンターの女性に声をかけてくれて、導かれるままに中に入ると、壁に現在開花中の花の名が掲げられていました。

 


 私は、名前が分からない花のカメラ画像を示し、一つずつ名前を確認してゆきました。

 

 とても親切に対応して頂き、センターの方が分からない植物は、スマホで誰かに画像を送り、解答を得てくれたのです。


 その時対応してくれた方が手にしていたのが、以下の「龍宮花道」というワッカ原生花園の花を紹介するハンドブックで、109種の花が色別に紹介されています。

 

 一冊千円という手頃な価格で、写真もとても綺麗です。


 勿論私も一冊買い求めてきました。

 

 

 

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