ドリアンのスイーツを味わってから、今度はビーチ・ロードを北東へ、サルタン・モスクの南側へと向かいました。
既に20時半にもなろうという頃だったので、歩道に並べた飲食店のテーブルでは、若い人達が賑やかな晩餐の真っ最中です。
大きな通りを越えて、更に200メートル程も歩くと、先程と少し雰囲気が異なる街に入りました。
宝飾品や絨毯を展示した店が並びます。
サルタン・モスクの周辺には、コーランらしきものが拡声器で響いていたのですが、私が正面に立つ間際にそれも止んで、後はライトアップされたモスクが只々闇夜に照らしだされているばかりでした。
モスクからもう一度、南へ伸びる路を進むと、歩道にテーブルを並べて食事を提供している店が見えます。テーブルではお客さん達が皆、水煙草を嗜んでいました。物珍しくて、私は初めのうちはその様子を、失礼にならない程度に観察していたのですが、意を決して、水煙草を嗜む一人の男性に写真を撮らせて欲しいとお願いしてみました。
テーブルの男性は気さくに頷くと、ポーズをとってくれました。
さて、このアラブ・ストリートで、この日にシンガポールで見ておきたかった、ほぼ全ての場所へ足を運んだことになります。時計の針は既に、21時を廻っていました。
満ち足りた思いで、頻繁にバスが行き来する大きな路へ出ると、ホテルの方角へ向かうバスに、適当に乗り込みました。
バスは10分ほどで、あの見慣れたカラン駅前を通過して、右に曲がりましたので、次ぎのバス停でバスを降りると、真直ぐに、昨晩食事をした店へ向かいました。
今夜も昨日と同じテーブルへ座り、既に顔を覚えた親父さんと、目と目の会話でビールをたのみ、豆腐のような料理と野菜炒めを注文して、気分も満腹な、シンガポール二日目の、永くて充実した旅の一日を終えることに致しました。
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