やはりすごかった「安城家の舞踏会」!!
見せ場満載で
ツボ満載。
全部の台詞を暗記したいし
仕草もまねしたくなって
もう10回くらい見てしまいました!(爆)
何度も見て噛みしめたい玉のような映画。
木下忠司の音楽も優雅に
映画を盛り上げています。
脚本は新藤兼人。
没落寸前の華族「安城家」で開かれた
舞踏会の一夜を描く。
登場人物すべてのキャラが立っている群像劇であります。
吉村公三郎の演出は
予定調和を許さない驚きに満ちており
役者も生き生きと各々のパートを演じきっている。
筆者のツボ
その1
絶望して
自殺を図ろうとするお父様(滝沢修)に体当たりをくらわして阻止する原節子。
父親を猛烈タックルで弾き飛ばしながらも
「ごめんあそばせ」
とつぶやく
原節子の品がすごすぎ!
「ご辛抱あそばせお父様!」もノックアウト級な台詞。
その2
いきなり札束をかかえて出てくる原節子
その3
女の呼びかけにも答えず
ピアノを弾く若様、森雅之に
ごうを煮やした女中の行動が・・・びっくり!!
●●● 壊れなかったかしら~~~
その4
滝沢修のお殿様ぶりと激高・狼狽シーン
その5
元安城家運転手神田隆のひとり芝居のすばらしさ:
悪役で有名な神田さんしか知らなかったので
若々しくてしかも抜群に上手い演技に惚れ惚れしちゃいました!
その6
華族としての高いプライドを持った
長女を演じた逢初夢子:
レースのハンカチを噛みながらの
「だけど昭子の心は華族!」にしびれました~!
その7
森雅之に翻弄され
辱めを受けて逆切れする津島恵子の
メリハリ抜群の芝居と
ぴちぴちの色っぽさ!
「酔いどれ酒場」
「七人の侍」もすばらしかったけど
この小娘役最高!
その8
森雅之の端正でいかがわしい魅力が堪能できて
大満足!!
「ごきげんよう」
という挨拶がこれほど似合う男優もいない。
などなど書ききれない
お宝シーンが次々に・・・
重厚でありながらもきっちりエンターテイメントしている
絶妙のバランスは
さすが吉村公三郎です。
古い体制から新しい価値観へ・・・・
安城家の一夜が象徴しています。
感動がひたひたと胸に迫ってくる
クリスマスにぴったりの映画を
あなたもぜひご覧あそばせ!