思わず身を乗り出して
かたずを呑んで見てしまう演技だったそうだ。
「俳優座養成所」時代のひとり芝居を見た
先生が言っておられました。
人を一瞬のうちに惹きつけてしまう、
強い求心力のある芝居・・をする女優さんだったそうだ。
稀有の才能を持ちながら
無残にも事故死してしまった天才女優。
まだ50前の美しい盛りに亡くなり、
その類まれな才能とあっけない最後で伝説になった人だ。
「白い巨塔」のゴロ~ちゃんの愛人も良かったですよね♪
彼女にとって生きていることが演じていることだった。
冒頭の三國連太郎との恋話はショックだった。
名優同士の恋は
ライバルのような関係でもあったのだ。
しかも名優三国連太郎が、太地の才能を見抜き
コンプレックスを抱いたなんて
なんともすごい話である!!
太地喜和子は俳優としての三国を愛したので
一緒にいて、普通の男としての三国を見るうち
興味を失ってしまったのだろう。
聖女のような天女のような女。
自分が無くなってしまうほど役になりきってしまう。
最後の作品「唐人お吉」になりきりすぎていたという
話も気になった。
今生きていたらどんな芝居を見せてくれていたのだろう???
バイオリニストの佐藤さん、久しぶりに見たけど
彼女もシャーマンっぽかったですね(爆)
しかし、
「飢餓海峡」を
三國連太郎と太地喜和子で見たかったな~~
ものすごいことになったでしょうね!!!
考えただけで鳥肌ものだ。そしてそれはもちろん、内田吐夢演出でお願いしたいです!
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