邦画ブラボー

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「祝女」が面白い

2010年10月31日 | ★TV番組

つい最近知ったばかりなんですが、


木曜深夜に放送されている「祝女」(NHK)が面白い!


働く女性でなくても


独身女性でなくてもアラサ~(30代あたり)でなくても


現代を生きる女性なら誰でも思わず感情移入してしまう


「ある ある!」本音ストーリーを散りばめたオムニバスコメディ。


出演者は市川実和子、臼田あさ美、入山法子、早織、佐藤めぐみ、


ともさかりえ、YOU,友近 という


今をときめく可愛い女性たち。



歌コーナーがあったり、
ランキングがあったりと構成がバラエティに富んでいて飽きさせない。


そして飛び切り「お洒落」。

くすくす笑っているうちにあっという間に時間がたってしまう、

キラキララメが散りばめられたような素敵な番組だ。

アメリカのMAD TVより過激じゃなく

シチュエーションコメディによくある、笑い声などが入らないところもイイ!

音楽の選曲もさりげなくて心憎い。


最近面白い番組ないな~~と思っていたんだけど

これってこれって2008年からやってたんですね。

ちっとも知らなかった!!

 

それにしてもYOUって面白いですね~~歌も上手いし。キュート!

●「祝女」公式HP

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「あした来る人」

2010年10月25日 | ★愛!の映画

井上靖原作を川島監督がお料理すると

こんなにしゃれた一品になります。

助監督に今村昌平。

脚本は菊島隆三。

 

1955年に製作されたとは思えないほど

今見ても古さを感じないのは

女性を取り巻く社会(男?)がちっとも進歩していないからだろうか?

言い換えると普遍的なテーマを描いているからかしらん。
 

三橋達也演じる山男の克平と
お嬢様育ちで専業主婦の八千代(月丘夢路)は気が合わず、

ことごとく衝突する。二人の間に子供は無い。

 

人と人の相性というのは微妙なもので

その人には欠点だったところが

別の人にとっては魅力になったりもしますね。


克平もずいぶんで、
 

「俺は山に登るために生まれてきたんだ」

「お前とは5年だけど、山とは20年の付き合いだ」
なんて言っちゃったり。
当然八千代は頭にきます。

自由人の克平と、我が強い八千代はみてるだけでも

相性悪~~~~。

 

かたや、洋裁店を営む独身キャリアウーマンの杏子(新珠三千代)は

親子ほど年の離れた実業家の梶(山村聡)とプラトニックラブ関係。

梶は八千代の父親であった。

その二組の男女の中に飄々と登場するのが

頭の中はカジカでいっぱいの

学者の曽根(三國連太郎)。

朴念仁のオタク研究家をユーモアたっぷりに演じている。

八千代はそんな曽根に親しみを感じ、アタックするが

曽根はやっぱりカジカしか無いのであった!

こちらも見ただけでも「やめといたほうがいい」カップルだった。

 

梶にとって自分は「夢」であると知りながらも

本当に好きになった

三橋達也の元へ向かう新珠三千代が興味深かった。


また月丘夢路が三橋達也を見切って自立の選択をするところも新しい。

身勝手な男を捨て

二人の女性は積極的に自らの幸せに向かって走っていく。

 

考えさせられる台詞がいっぱいだ。

「男の人はみんな女を飼い殺しにするんですわ」

「私はお母様のように猫を抱いて暮らしたくはありません」

ん~~ん!そうだそうだ!

 

と、
スクリーンいっぱいに映し出された
月丘夢路の麗しいお顔を見ながらうなずいた私でした。

「あした来る人」の意味は一番最後に語られます。

後味スッキリ!の大人の恋愛映画。

1955年

監督 ................  川島雄三 

助監督 ................  今村昌平 

脚本 ................  菊島隆三 

原作 ................  井上靖 

撮影 ................  高村倉太郎 

音楽 ................  黛敏郎 

美術 ................  中村公彦 

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「とんかつ一代」

2010年10月22日 | ★痛快!な映画

「とんかつ一代」というと

ど根性モノの一代記?って思ってしまうけど

全然。

しがらみとか義理人情とか、
お説教じみた格言とかまるで無しの
喜劇100%なのだ~~!


しかも、

森繁久弥、フランキー堺、淡島千景、木暮実千代、加東大介、
三木のり平、池内淳子、山茶花究、団令子、益田喜頓、
都家かつ江、水谷良重、横山道代、岡田真澄といった、

豪華俳優のアラモード!

それぞれの絡みはお宝物。
持ち味100%出し合ってます。

 
川島監督作品の喜劇はドライでちょうど今時分の空みたい。
スカッと晴れ渡っている。

赤塚不二夫のマンガのようにナンセンスでテンション高い! 

さらに森繁の歌うテーマ曲「とんかつの唄」

♪とんかつの油がにじむ接吻をしようよ~♪

意味が全然無くて最高!

♪とんかつが喰えなくなったら死んでしまいたい♪

森繁節だと、”すぃんで(死んで)しまいたい~~♪”

 

おとといからこれと「銀座の雀」ばっかり歌ってます。

渋谷の「シネマヴェーラ
川島雄三しぶ筋十八選 で見てきました
 

1963

監督 川島雄三  

脚色 柳沢類寿 

原作 八住利雄

撮影 岡崎宏三

美術 小野友滋 

音楽 松井八郎

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「ソロモン流」に浅野温子さん登場

2010年10月10日 | ★TV番組
さきほどテレビで浅野温子さんがテレビ東京の「ソロモン流」に出ていた。

こういう番組に出るのは珍しい方なので
昨日から夢中になっている編み物の手を休めて見入ってしまった。
プライベートにも密着取材。
時代小説と漫画がお好きだとか。

ドラマとかの女優業とはまた別に
神社などで神話をひとり語りする活動をされているそうで
テレビドラマなどでみる
華やかなイメージとはまた全然違った顔が見られた。

いにしえの言葉で語るのか?と思いきや、
現代の言葉で「古事記」を語っていた。
脚本は雑誌の編集者だった昔なじみのライターさんが書いているのだそうだ。

個性的という言葉ではくくれない
エネルギッシュで摩訶不思議なひと っていう印象。

取材中のハイパーテンションがすごい。

そしてデビュー以来のお仲間石橋蓮司との対談では
対等に渡り合っていて凄味があった!

合間に入ったキリンのCMで(浅野温子も出ている)
舘ひろしの
♪おいらはドラマー♪が聴けたのも収穫!

なんかむやみに元気になる番組でした。

追記:浅野さんというと
すぐに思い浮かぶのが五社英雄監督の「陽暉楼」
池上希実子さんとのキャットファイト、見ごたえありましたね~~

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