「砂の器」を「日本映画専門チャンネル」
でフル再見し、
改めて今回 主人公の子供時代を演じた少年の演技に注目しました。
父親役、加藤嘉との別れのシーンは緒形拳ではなくても
もらい泣きです。
この子に一切台詞を言わせなかった野村芳太郎監督の演出は
素晴らしい。目が、哀しく鋭い眼差しがすべてを語っているんです。
加藤剛にも心の中を吐露する台詞は全くありません。
全て回想シーンと丹波哲郎の語り、そして音楽で表現されています。
この少年春田和秀君はその後・・?と調べてみたら
衝撃的なインタビュー記事をネットで見つけました。
中学3年で引退、そして子役だった華やかな(我々から見たら)過去を消すように
名前も平仮名に変えていたとか・・
椿三十郎、素浪人春夏秋冬、そして和賀英良もそうですけど
匿名 偽名を使うのには
その人にしかわからない理由があるものなのですね。
◎日本映画専門チャンネルにて