邦画ブラボー

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ドラマ版「飢餓海峡」ショーケン×仲代

2014年01月24日 | ●面白かったTVドラマ

ふ~~~

 

テレビドラマ版「飢餓海峡」拝見。

仲代達矢が犬飼かと思いきや

弓坂警部役で驚き。

映画でバンジュンがやった役ですわ。

弓坂を支える糟糠の妻役に

藤村志保・・・滋味あふれた

和食の風味?で、またいいんですわ。

ナレーションも藤村さんで

しみじみと生きることの悲しみを語ります。

 

そして犬飼役は

なんと萩原健一ショーケン!最初どうしても三國連太郎と比べてしまい

少し線が細いかなと思いましたが、

ショーケン犬飼も大いにアリでした。若い頃のワイルドな犬飼ね。

 

こんな作品あったとは知らなかった。

 

仲代VSショーケンの対峙場面は

二人とも抑えた演技ながら

行き詰るような緊張感に包まれていました。

 

ショーケンの独白を黙って見つめる

仲代さんの目が素晴らしい!

 

犬飼を庇い、恩人と慕う

杉戸八重が前面に配された演出、脚本だったことも意外でした。

八重役の若村真由美が素朴で美しく哀しく

ショーケンとの絡みもすごく

良かったですよ。

八重とお茶室で向かい合うシーンが今までに無い演出。

なので、

ショーケンがお茶をすすめるシーンありました。

さすがに手元は映さなかったけど

それはちょっと違和感あった。

 

水上勉の原作を

名優たちが重厚に演じ、贅沢なテレビドラマでした。

ダイナミックな内田吐夢版とはまた違った趣。

叙情性があって

満腹~~!!

 

日本映画専門チャンネルにて

 

 

 


淡路恵子さんin 「徹子の部屋」見ました

2014年01月16日 | ★TV番組

●1996年 63歳

アップヘアに花柄ジャケット。

徹子さんとNHKドラマ「若い季節」で共演した時の

思い出話を語っていた。

そういえばクレージーキャッツなどとも共演していましたねえ。

黒柳さんと共にテレビ創世記の

メンバーでもあったのでしたね。

●1980年 47歳

ショートヘア&フリルのブラウスで正統派ミセス風のいでたち

なれど、

バッチリのアイメーク、

赤い爪、煙草をくゆらす姿はやっぱり女優淡路恵子です!

萬屋錦之介夫人として奮闘している真っ最中で

子育てエピソードなどをとろけるような甘い調子で幸せそうに話していた。

「好きな人のためにはなんでもやってあげたいじゃない?」「世話を焼きすぎたかもね」

かいがいしく世話女房していたんでしょうね・・・

 

●1986年 52歳

ガラリと雰囲気変わって、モノトーンの華やかな服装。シルバーのネイル。

六本木のクラブでマダムをしていた頃だそうで、

「マダムなのについつい自分が働いちゃうのよ」と笑う顔がチャーミングだった。

かっこ良さ全開!

 

●2004年 70歳

赤いジャケット&フードをすっぽりかぶったモダンないでたち。

こんな外国の女優さんみたいなファッションも

さらっとものにしてしまうのが、「自分のスタイル」を持った淡路さんならではだと思う。

 

ご自分の人生を振り返って、

「『玉の輿に乗ったかと思ったら

火の車に乗ったのね』と人に言われたわよ」と笑い飛ばしていた。

黒柳さんの「玉の輿と火の車って絵にしたら似てるような気がするけど、えらい違いね」というコメントが可笑しかった。

「生まれ変わったら

普通にだんなさんのお給料もらって子供育ててお料理するだけの生活・・・出来るかしらね!?」と

言っていたのが印象に残った。

さらに今は

「台本を読んでるときが一番幸せ。お芝居してお客様が喜んでくださるのが一番!」

と語っておられた。

 

●2012年 79歳

つい最近までTVでお見かけしていた淡路さん。

赤でまとめたスポーティーな装いに今風のカラフルなネイル。

ゲーム歴26年!だそうで、

「ひとり暮らし好き。夜中にご飯炊いてお料理したりね」と

楽しそうにお話されていた。

 

5回の出演を編集した内容。

私生活では大変なご苦労の連続だったのに

いつでも

チャーミングで色っぽくてカッコいい!

華やかで明るくて・・・淡路さんのような女性に憧れます。

 

合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 


太秦ライムライト テレビ編集版 見ました

2014年01月15日 | ★愛!の映画

斬られ役の大スター、

「ラストサムライ」で脚光を浴びたことでも有名な

福本清三さんが初主役を務めた、

時代劇への愛に満ちた作品。

 

チャップリンの「ライムライト」を下敷きにし

斬られ役の大部屋俳優と

女優の卵とのふれあいを描く中で

かつて数々の時代劇を送り出した

京都太秦スタジオの衰退が

あぶりだされております。

 

「一生懸命やっていれば、何処かで誰かが見ていてくれる」

華やかな表舞台じゃなくても

自分の持ち場を誠心誠意勤め上げる。

ぐっとくる福本さんの言葉です。

 

そんな福本さんの等身大の生き様が描かれており、胸を打たれました。

 

初ヒロイン役の山本千尋さんはぱっと見、

可愛らしい少女。

 

しかしその実、

世界武術大会で沢山のメダルを獲得している

武術界のエースだそうで

最初、福本さんに教えを請う場面では

おどおどしたへっぴり越し、

徐々に体の芯がしっかりしていき、目つきが変わり

ラストでは別人のように(というかこれがほんとの実力なのでしょうが)

圧倒的なたち回りを披露するなど

見事な演技でした。

 

スタッフたちに

「だんな」と呼ばれる大スターに

待ってました!と声をかけたくなる松方弘樹。

このキャスティングも嬉しかった。

お父さんの近衛十四郎の立ち回りも

すごかったけど、

さすがの千両役者オーラ、華があります。

そうそう、もうひとつビックリだったのは

時代劇の監督役で

中島貞雄監督が出演していること!これは映画ファンには嬉しい!

 

いや~~もっともっと時代劇が見たくなりました。

ブラボ~~福本!時代劇!

 

この作品は今年夏に

劇場公開されるそうです。

ぜひ映画館でも見てみたい!! 

 BSプレミアムにて

監督〕落合賢
〔脚本〕大野裕之
〔撮影〕クリス・フライリク
〔音楽〕戸田信子
〔出演〕福本清三、山本千尋、合田雅吏、萬田久子、本田博太郎、小林稔侍、松方弘樹 

 太秦ライムライト 公式HP


「眠狂四郎 魔性剣」

2014年01月07日 | ★ぐっとくる時代劇

今年の初映画は

「眠狂四郎 魔性剣」となりました!!

 

 市川雷蔵主演

「眠狂四郎シリーズ」第六作目となるこの作品の目玉は

狂四郎を兄の仇と狙うおりん役の

嵯峨三智子です。 

この頃の嵯峨三智子は

もしかしたら

母親の山田五十鈴を凌いでいたといっても過言ではないんじゃないかと

思わせる才能を感じさせます。

妖艶

ロウたけた美貌

小股の切れ上がった女

魔性の女

数々の形容詞を並べても語りつくせないほどです。 

 

物語は狂四郎が、

例の毒舌

ひとりの女の心をズタズタにし、死に追いやってしまったことから

始まります。

でもその事をちょっぴり後悔した狂四郎は

贖罪のためか?お家騒動に巻き込まれた子供を救ったりと

柄にも無く

「いいおじちゃん」になったりもします。

 

「据え膳をいただこう」

のシーンや

転びバテレンフューチャーの

おどろおどろしい黒ミサの場面など

けれん味もちらちらで楽しめます。

ただ、円月殺法をお見舞いする相手に

スターがいないので

ちょっともの足りない気も・・・やっぱりこういうシリーズは

狂四郎に見合う

バ~ンとした悪役が欲しいところですね。

 

その穴を埋めている嵯峨三智子は

狂四郎をつけ狙い、物陰からちょろちょろ出てきて、 

「お前さんにかかわるものはみんな不幸になるのさ」

「ふん カッコつけやがって」

「ざまあ見やがれ」

 

さすがの狂四郎もぐさっとくるような

捨て台詞を吐いては猫のように消え

強烈なオーラを放ちます。

 

雷蔵も著書

雷蔵、雷蔵を語る」で

「非常に貴重な人材で、

特に時代劇をやらせれば

彼女ほど仇っぽい演技が出来る女優は他にいないだろう」

と言っているほどです。

また、共演した時は「彼女の強烈なお色気発散、立ち居振る舞いといい日常会話のエッチさ加減(本文どおり)に

たじたじとした」そうです (爆)

一方、

「いろいろと苦労していることが人間のふくらみにならず

だんだん本質と遠ざかっていくようでは損をすると思うが。このままでは惜しい」とも。

 

この本が出版されたときはすでに彼女は

薬物依存、スキャンダルや整形で

いつの間にか我々の前から姿を消してしまっていたのでした。

 

惜しいですよね~~~

 これは

最高に美しかった頃の彼女と雷蔵の

ツーショットを拝める

貴重な作品といえるでしょう。

 (どうでしょうこの”おりん”の必殺流し目。

狂四郎に悪態をついているところなのに、この色気ですわ!!)

 

1965年 安田公義監督

日本映画専門チャンネルにて

 

 

 

 

 

 

 

 


京都迎賓館「極める!京都の技とおもてなし」

2014年01月03日 | ★TV番組

まさにお正月の朝にふさわしい番組でしした。

 

我々一般庶民が

めったに見ることが出来ない京都迎賓館の特集番組でした。

目に見えるところは

すべて純和風、百人を超す匠たちの技の集結という

将来の国宝になるであろう建物です。

 

そのナビゲーターが

われらが

冨司純子、寺島しのぶ母娘!

二人とも当代きっての女優であり

梨園のご家族とあって

正式なお着物姿が一分の隙もなく、見事でした~~

身のこなし、所作もすべて完璧で見とれました。

 

ウガンダのお客様をもてなす様子が取材され、

料理長をはじめとした職員一同による、

心をつくしたおもてなしに

見るほうも感動。

ゆきとどいたさりげない心配りが素晴らしかった。

海外からのお客様にもそういう心が伝わったと感じました。

 

さらに、迎賓館設立に携わった方々の

一年に一回行われるという入念な点検にも感動。

自分の担当した箇所を見つめる厳しい視線に、

職人としてはもちろん、

「日本人」としての

誇りを感じました。

 

迎賓館は

おもてなしの心が結集した究極の場所だということ。

日本人でよかったと思える番組でした。

 NHK総合テレビにて