博多住吉通信(旧六本松通信)

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アポロの痕跡

2009年07月18日 | 宇宙開発・天文
 今年7月は1969年のアポロ11号の月着陸から40周年です。
 このほどNASAが打ち上げた月周回観測衛星の「Lunar Reconnaissance Orbiter(ルナー・リコネッサンス・オービター)」が月周回軌道に到達し、月面の写真を送ってきました。LROの搭載カメラの最大解像度は50cmで人類が月面に残した探査機などの痕跡を撮影できます。
 報道によれば7月11日から15日にかけて公開された映像には、アポロ11号、15号、16号、17号の映像(着陸船下半部の影など)がはっきりと写っています(この写真は解像度1m)。
 以前日本の月周回探査機「かぐや」がアポロ15号の着陸船のロケット噴射跡を撮影して話題になりましたが、今回はNASA自身の手で着陸船本体を撮影した訳です。
 アポロ着陸船の映像とソースはこちらです ⇒http://www.technobahn.com/news/200907180146

 実はLROが月に向かう前からNASAは着陸40周年を記念してこういうことを実行するのではないかと噂されていました。噂は本当だった訳です。
 「噂」に関する記事はこちら ⇒
http://www.technobahn.com/news/200906301937

以前このブログで取り上げた「アポロ捏造説」もこれで消えていくでしょうか。(LROの撮影した写真も捏造だと言いそうですが)
 「アポロ捏造説」が噴飯ものの妄想としか言えなかった理由は、検証されれば露見する嘘をアメリカ政府がなぜつくのかというものでした。実際に旧ソ連は無人着陸探査機で検証する能力はありました。旧ソ連がわざわざ「検証」しなかった理由はアポロの通信をモニターしていて、アポロ宇宙船が実際に月に向かい地球に帰還したことを把握していたからです。その旧ソ連の宇宙飛行プロジェクトもイギリスなどの第三国からモニタリングされていて嘘などつくことはしたくてもできませんでした(このエピソードも本ブログで過去に書きました)。
 今回LROがこのようなミッションを遂行した理由は40周年記念事業の他に、しょうもない妄想をたしなめる意図があったのかもしれません。

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