
「日刊ゲンダイ」の報道によりますと「経産省出身の荒井勝喜首相秘書官(55)が2月3日にLGBTや同性婚に関する差別発言を行ったそうです。同記事によりますとー(同性愛、LGBTは)見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と記者団に語ったーとのことです。さらにー「同性婚なんか導入したら、国を捨てる人も出てくる。首相秘書官室全員に聞いても同じことを言っていた」とも発言したそうです(注1)。
私は、この記事を読んで吐き気を催すほどの嫌悪感を覚えました。市井の親爺殿の戯言ではないのです。内閣総理大臣の秘書官の発言なのです。日本の最高権力者の側近の発言なのです。何故、この荒井という人物は、これほどまでにLGBTに対して攻撃的なのだろうと戦慄を覚えました。世界の独裁者は判で押したようにLGBTを嫌悪し、LGBTを迫害・抑圧してきました。私は荒井秘書官に感じたのと同じ嫌悪感を、つい3か月前に感じたばかりだったのです。CNNの報道によりますと「ロシアのプーチン大統領が去る12月6日にロシアのプーチン大統領は、LGBTQ(性的少数者)の「プロパガンダ(宣伝)」をロシアで行うことを禁止する法案に署名した。ロシアでの人権に関連する取り締まりが強化される最新の事例となった」とのことでした(注2)。ロシアでは、既に2013年に「反同性愛法」が成立しており、今回の措置はその法律を一層強化するものです。同法の下でロシアでは、非異性愛の指向を公にしただけで処罰されることになったということです。欧州人権裁判所は2017 年には反同性愛法が差別的であり、同性愛嫌悪を助長し、欧州人権条約に違反していると指摘しています。
ウクライナを侵略し罪もない市民を殺害しているこの独裁者プーチン大統領と同じ感性を持っているということを荒井氏は真剣に考えるべきと私は思うのです。
(注1)https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/318253
(注2)https://www.cnn.co.jp/world/35196991.html