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一方、アメリカは1960年代のマリナー計画や70年代のバイキング1号、2号、近年のスピリット・オポチュニティーなどの火星ローバーなど、華々しい成功を収めています。でもよく調べてみると、アメリカも1963年のマリナー3号以来、17回の火星探査ミッションを実行していますが、そのうち5回失敗しています。意外と3割近い失敗率なのです。華々しい成功事例があると失敗事例は目立たなくなるのかもしれません。特に1990年代末期のマーズ・クライメイト・オービターとマーズ・ポーラー・ランダーの2回連続の失敗があり、これは「火星の呪い」ではないかとか、火星には探査機を食べる「悪霊」がいる、といった自嘲まじりのジョークが宇宙開発関係者の間で交わされたそうです。
考えてみると日本が1998年に初めて打ち上げた火星探査機「のぞみ」も火星周回軌道への投入には失敗しています。2003年の欧州宇宙機関のマーズエクスプレスも周回探査機の軌道投入には成功しましたが、着陸機の軟着陸には失敗しました。火星探査自体が、ロシア以外の国にとってもかなりハードルの高い課題のようなのです。
今回のフォボス・グルントは、20日頃までに軌道上の機体と交信が回復すれば、まだ火星へ向かう望みはあるようですが、万に一つも希望があるのなら成功を祈りたいものです。
写真はフォボス・グルントの全体構造です。Russianspacewebから引用させて頂きました。重量は13tもあるそうです。但し地上に燃え尽きずに落下する可能性の高い燃料タンクは薄いアルミニウム製で、堅牢なチタン合金ではないので大気圏で燃え尽きるので地上に落下する可能性は低いそうです。
画像の引用元 ⇒http://www.russianspaceweb.com/index.html
考えてみると日本が1998年に初めて打ち上げた火星探査機「のぞみ」も火星周回軌道への投入には失敗しています。2003年の欧州宇宙機関のマーズエクスプレスも周回探査機の軌道投入には成功しましたが、着陸機の軟着陸には失敗しました。火星探査自体が、ロシア以外の国にとってもかなりハードルの高い課題のようなのです。
今回のフォボス・グルントは、20日頃までに軌道上の機体と交信が回復すれば、まだ火星へ向かう望みはあるようですが、万に一つも希望があるのなら成功を祈りたいものです。
写真はフォボス・グルントの全体構造です。Russianspacewebから引用させて頂きました。重量は13tもあるそうです。但し地上に燃え尽きずに落下する可能性の高い燃料タンクは薄いアルミニウム製で、堅牢なチタン合金ではないので大気圏で燃え尽きるので地上に落下する可能性は低いそうです。
画像の引用元 ⇒http://www.russianspaceweb.com/index.html