火を起こすこと

　神奈川新聞の報道によれば、北海道での幼児４人死亡車両火災などの痛ましい事故を受けて、福島瑞穂内閣府消費者担当相は、ライター規制の実施を夏休み前に前倒しするよう関係省庁へ要請したことを明らかにしたそうです。同記事によれば、「すでに８億個のライターが流通している」との推計も示し、「保育所や幼稚園などでの事故防止啓発活動も進める」そうです。
ソースです　⇒　http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1004080010/

　この記事を読んで気が付いたのですが、私の家にはライターもマッチもありません。私も家内もタバコを吸わないので、そもそもそれらの着火装置を買う機会がないのです。風呂のボイラーもガスレンジも自動点火装置が付いていますし。そもそも直接火を起こすという動作そのものがアウトドアでバーべキューでもやろうとしない限り先ず機会がありません。マッチが普及する前の江戸時代には、いつでも手軽に火を起こすには種火を絶やさないように保存するなど、とにかく着火には手がかかっていました。
　有史以前、火を起こすことが人類の文明への出発点であったことを考えると、今の状態は驚くべきことのような気がします。