博多住吉通信(旧六本松通信)

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垂直離着陸再使用ロケット

2021年12月29日 | 宇宙開発・天文
(昨日の続き)
 近年、民間の宇宙事業を精力的に進めている米国のイーロン・マスク氏のスペースX社が開発した2段式ロケットの「ファルコン9」の1段目を地上に垂直着陸に成功させています。2015年に20号機が初めて地上への軟着陸に成功し、翌年には23号機が海上の船舶への軟着陸に成功しています(上の写真です 注)。スペースシャトルは1段目を使い捨てにしましたが、ファルコン9は1段目を再使用する点に特徴があります。1段目がロケット全体の費用の6割を占めるので回収と再使用整備の費用を差し引いても、従来の打ち上げコストを半分にできるという点に特色があるそうです。もう一つの特徴は垂直離着陸が可能であることから、長大な滑走路が不要になる点も重要です。
 垂直離着陸型ロケットは1993年から96年までNASAがデルタクリッパー(DC-X)という機体の開発を進め、大気圏内での飛行テストを成功させています。テスト中に燃料が漏れて小規模な爆発を起こすなどのアクシデントはありましたが概ねうまくいっていたようでしたが、結局開発は中止になっています。
 私が小学生の頃に見たSF映画で、ファルコン9やデルタクリッパーによく似た垂直離着陸型ロケットが出ていたことを思い出して探してみましたところ、『巨大アメーバの惑星』というアメリカ映画に出てくるMR1号という火星ロケットがそれだということが分かりました。この映画は何と 1959年に制作された62年も昔の映画でした。そんな昔から垂直離着陸型ロケットが構想されていたということです。ファルコン9が宇宙への切符の値段を少しでも安くできるかもしれません。
(注)Wikipediaより引用

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