博多住吉通信(旧六本松通信)

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もう一つの平和賞?

2010年12月10日 | 時事
 朝日新聞の報道によれば、中国の民主活動家、劉暁波(リウ・シアオポー)氏に対するノーベル平和賞の授賞式が10日に行われるのを前に、北京の大学教授らが中国独自の「孔子平和賞」を創設し、9日に台湾の連戦・元副総統に贈ったそうです。肝心の連氏は「そんなこと聞いてない」という状態だったそうです。ちなみに授賞式では1人の少女が賞を受け取ったとのことです。

ソースです ⇒ http://www.asahi.com/world/china/news/TKY201012090105.html

 このニュースを読んで思い出したものが、「国際スターリン平和賞」です。1949年にソ連の独裁者スターリンがノーベル平和賞に対抗して創設した賞です。日本人でも故大山郁夫元参議院議員・早稲田大学教授が受賞しています。この賞は1956年のスターリン批判後に国際レーニン平和賞に名を変えてソ連崩壊まで続いていました。名称変更後は故太田薫元総評議長が受賞しています。面白いことにソ連政府は賞の名称変更後に旧賞の受賞者にいったんメダルなどを返還してもらい、改めて新賞を授けたのだそうです。この旧ソ連版平和賞はとにもかくにもソ連崩壊まで40年存続しましたが、中国のそれは今回限りで終わりそうですね。

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1 コメント

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Unknown (じゅんじ)
2010-12-11 18:16:31
レーニン平和賞は、どこかで聞いたことがありましたが、日本人も受賞していたとは初めて知りました。ノーベル平和賞に対抗したものだったとは!

ノーベル賞が、ソルジェニーツィンなど社会主義国の反抗者に賞を贈り、レーニン賞が、資本主義国の反抗者に賞を贈っていた、ということでしょうか?

そして、ソ連を崩壊させたソ連最高指導者ゴルバチョフが、ノーベル平和賞を受賞し喜ぶ・・・

なるほど、ゴルバチョフはロシアで国賊扱いされて当然かもしれませんね。
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