本ブログでもたびたび取り上げさせていただいた、ドイツの哲学者ハンナ・アーレントの代表的著作『全体主義の起源(1~3)』(みすず書房 初版1972年 ISBN-13: 978-4622020189)を読み進めており、第1巻(反ユダヤ主義)を読了しました。実はこの3巻本を購入したのは1990年で実に30年前でした。第3巻のみところどころ読んだだけで、1巻と2巻は積読状態でした。どうも現下の世相に突き . . . 本文を読む
今回の黒川東京高検検事長の醜聞が明らかにしたものはなんでしょうか。賭博という違法行為を平然と行う検察官、その検察官と癒着し供応を行う新聞記者、これは我が国の法務行政の腐敗が病膏肓に入ったことを示すものです。
その黒川氏の定年を延長したのは誰か?いうまでもなく安倍政権です。このことに関して、すでに今年2月19日の段階でジャーナリストの江川紹子氏は次のような批判を行っています「・・・現政権はなぜ . . . 本文を読む
今回の黒川東京高検検事長の賭け麻雀は、朝日新聞と産経新聞の記者とで行われていました。両紙の記者がなぜそんなことをしていたかといえば、それは黒川氏から記事のための情報を得るためでしょう。およそジャーナリズムの世界では情報を得るためには「anything goes(何でもあり)」の世界で綺麗ごとは通用しないのだろうということは想像できます。記者はそういう世界で生きる覚悟を固めているのでしょう。特ダネ . . . 本文を読む
法務省の発表を伝える時事通信社の報道によりますと「…東京高検検事長を辞職した黒川弘務氏が新聞記者らと賭けマージャンをしていた問題に関する調査結果を公表した。週刊文春が報じた5月1、13両日だけでなく、約3年前から月1、2回程度、金銭を賭けたマージャンを行っていた(中略)調査結果によると、黒川氏は新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下の5月1日、産経新聞の記者宅を訪れ、朝日 . . . 本文を読む
黒川弘務検事長が朝日、産経の新聞記者らとの「賭け麻雀」によって辞職へという一件は既に周知の事実ですが、処分は懲戒にあたらない訓告で、約6000万円とみられる退職金も全額支給されるのだそうです。この事件の一報を聞いて私がすぐに思い出したことは、漫画家でタレントの蛭子 能収(えびす よしかず)氏が賭け麻雀で逮捕された1998年11月20日の事件です。蛭子氏は警察署で10時間の取り調べを受け、罰金十万 . . . 本文を読む