褐色脂肪細胞を増やす方法は活性化することです。活性化する方法は幾つかありますが、褐色脂肪細胞に
寒冷刺激することです。
学会に発表された褐色脂肪細胞を寒冷刺激する内容の参考文献集です
「背中クールタイ」って何? と思われるお方も多いでしょう。
褐色脂肪細胞と「背中クールタイ」の関係について
クールビズグッズで考案した「背中クールタイ」が
熱を産生する褐色脂肪細胞が肩甲骨の周りにあることを知り
同じ部位と重なることから
背中にある褐色脂肪細胞に寒さを感じさせ比較実験をして
痩身差から発見!脂肪を熱を産んだと推察しています。
ヒトは、暑い時は発汗して体を冷まします。寒い時は脂肪を燃やして体を温めます。
本題に入ります。 文献を紹介します。
10分間寒さを我慢すれば、1時間エクササイズをしたのと同じ効果あり
参考文献 シドニー大学ポール・リー先生、
身体が震えるほどの寒さを経験すると、身体中の筋肉から「アイリスイン(Irisin)」というホルモンを分泌し、
さらに、褐色脂肪細胞から「FGF21」というホルモンが分泌されるのだそうです。
これらのホルモンの作用は、「白色脂肪細胞(貯蓄型の脂肪)」を刺激して、
脂肪燃焼作用のある「褐色脂肪」へと変化させるそうです。
この実験では、アイリスインとFGF21が、6日間かけて肥満の原因である白色脂肪を褐色脂肪に変えたそうです。
体温調節の神経回路
参考文献 中村和弘教授参照(京都大学→名古屋大学)
ヒトを含めた哺乳動物(恒温動物)では、体温を一定に保つために、体内から環境中への
熱の放散を調節し、必要な時には体内で積極的に熱を産生する。・・・
熱産生反応
体内の熱は、様々な化学反応や筋運動の副産物として産生されるが、それに加えて、
体温調節を目的とした積極的な熱の産生が、主に褐色脂肪組織と骨格筋で行われる。
褐色脂肪組織は交感神経系による強い支配を受け、代謝性(非ふるえ)熱産生が起こる
骨格筋では、体性運動神経を介したふるえ熱産生(シバリング)が起こる。
若返りの鍵握るミトコンドリア
http://senaka-cool.sakura.ne.jp/wakagaerinokaginigirumitokon3.htm
参考文献(太田成男教授)
に興味があり比較実験の最初のヒントは体温調節の神経回路でした。
褐色脂肪細胞においてエネルギー消費を促す新たなメカニズムを発見
—からだの熱産生に褐色脂肪細胞の TRPV2 チャネルが関与—
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/160219_2.html
詳しい研究内容
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/documents/160219_2/01.pdf
参考文献 京都大学・生理学研究所リリースより
本研究結果は、ヨーロッパ分子生物学会誌EMBO Report誌(2016年3月1日号)に掲載されます。
脂肪細胞には、いわゆる皮下脂肪や内臓脂肪などの白色脂肪細胞と、
褐色脂肪細胞の2種類が存在します。この2つの脂肪細胞は、同じ脂肪であるにも関わらず
まるで対照的な特徴を持っています。
白色脂肪細胞は細胞内に栄養を脂肪として貯蓄しますが、褐色脂肪細胞は脂肪を
分解し、熱を産生することで体温の調節をします。特に寒い環境下では、交感神経の
活動が高まるにつれて褐色脂肪細胞が活性化し、体温が下がりすぎないよう熱を
産生します。・・・
脂肪細胞の文化メカニズム
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html
参考文献 筑波大学大学院人間科学研究科生命システム医学専攻
遺伝子制御学研究室
近年、欧米諸国を中心に肥満が社会問題となっており、日本でも肥満者の割合が年々
増えています。肥満は糖尿病や循環器疾患などをひき起こし、医療費の高騰にもつな
がるため、治療法の開発が早急な課題となっています。
我々の体内には大きく分けて2種類の脂肪細胞、すなわち白色脂肪細胞と褐色脂肪
細胞があります。・・・
寒冷刺激の体温維持には熱産生遺伝子の高次構造変化が必須
~寒冷の感知によるタンパク質のリン酸化と、遺伝子DNAの高次構造変化~
参考文献 東京大学先端科学技術研センター 2015/05/15
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/pressrelease/pdf/270507release_rcast.pdf
私たちヒトや哺乳動物は、急速な環境の変化に瞬時に反応し、命を守る仕組みがあります。
例えば、体が寒冷環境に置かれると、中枢でこれを感知し、交感神経からの刺激によって、
熱産生を専門に行う褐色脂肪組織で迅速に熱が産生され、低体温になることを防ぐ。
・・・・・中略・・・・・
熱産生遺伝子群の発現誘導が著しく低下し、褐色脂肪細胞での熱産生が低下した。
さらに、質量分析解析から、このリン酸化が引き金となって、「遺伝子の高次構造を変化させる
複数のタンパク質群(SWI/SNF)」や「褐色脂肪細胞の機能に重要な核内受容体(PPARγ)」と
複合体を形成することが分かった。この複合体が、「長距離DNAルーピング」と呼ばれる遺伝子の
高次構造変化を起こすことで、熱産生・エネルギー消費を制御していることが分かった。
これら一連の変化は、
数分から十数分の速さで起こり、熱産性に関わる遺伝子の発現を急速に促すという。
同研究成果は、JMJD1Aタンパク質を標的とした、低体温症や熱産生に関わる遺伝子の
発現を急速に促します。
褐色脂肪細胞の研究をまとめると
褐色脂肪細胞の研究です。体温調節および発熱の神経回路の冷却
寒さを感じる
寒い環境下では、交感神経の活動が高まるにつれて褐色脂肪細胞が活性化
ヒト成人にも褐色脂肪細胞が存在することが分かり、肥満の予防や治療の観点から盛んに研究が行われるようになってきました。
熱産生・エネルギー消費は数分から十数分の速さで起こり、熱産生に関わる遺伝子の発現を急速に促すという
どの研究も熱を産生するの寒い環境です。
褐色脂肪細胞を寒冷刺激して活性化するのに、今迄言われているのは寒中水泳か冷水シャワーでした。
褐色脂肪細胞が肩甲骨の周りにあるのですから
そこに衣服を着て暖かい恰好で「寒さを感じさせる」ことが出来るのです。
ある教授からは
「背中クールタイと痩身効果については、素直にとても魅力のある現象だと思いました。
ある意味、目から鱗のような感じで興味をそそる内容でした。」
研究するように応援メッセージを頂きました。
褐色脂肪細胞の学会に発表されたのはヒトではなく動物実験での論文です。
偶然に「背中クールタイ」があり、背中に冷気を入れ「寒い環境」にして
比較実験をして見ると痩身差から脂肪を燃やしたと推察できるのです。
論文を実践してみた結果です。
熱を作るのに燃焼が迅速に始まり、寒さにより交感神経が活動はじまるのも、
私のデータで寒さに比例して痩身差で確認されています。
「背中クールタイ」は寒さを感じさせ熱・産生する体温調節を応援します。
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