絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ルネッサンスってなーに??

2009-07-27 | 美術
ルネッサンスってよく聞くよね

なんだろう??

ルネッサンスとは、レオナルドダビンチの時代に、イタリアのフィレンツェを中心に興った芸術運動といえばいいかな。

言葉の意味は「復活」だと思えばいいよ。正確には文芸復興と訳されるよ。

何の復活かというと、ギリシャ、ローマ時代の復活なんだ。

ーーーーーーーーー

簡単に言うと、

   ギリシャ、ローマの時代に理想的なすばらしい芸術があったんだ。
   それを、キリスト教が駄目にしてしまった。それで、それを復活させようというのが、ルネッサンスだよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんなに簡単に言ってはいけないと専門家の人には、叱られそうだけど、物事は簡単にとらえることから始めた方がいいんだ。難しいことをやさしく捉える。そして、段々と詳しく知って行く方がいいよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  ギリシャ、ローマの理想美は、ミロのビーナスに代表される8頭身美人で覚えよう。

ギリシャ、ローマ時代の後、約1000年間中世という時代があって、その時代は、キリスト教がとても強くて、芸術はあまり発達しない時代があったんだよ。
今では、宗教画などでキリスト教美術というものがたくさん残されているけれど、その時代は、本来キリスト教は、偶像崇拝を許さない宗教なので、彫刻も絵画も作られない時代になって、もし作られてもそれは良くないと言って、壊されたりしたんだ。

西暦800年ごろ、偶像破壊運動があったよ。

でも、文字が読めない人が多かった時代だから、絵や彫刻は世界共通語で宗教を伝えるには、とてもわかりやすいものだったはずだけどね。

ーーーーーーーーーーーー

でも、とにかくそういうわけで、中世の時代には、芸術はあまり発展しなかったのです。

ーーーーーーーーーーーーー

それから、中世の時代は、キリスト教が強すぎて、生きている人間よりも神が大切という時代で、ある意味で、人々は幸せではなかったんだ。
それが、ルネッサンスになると、いま生きている人が幸せでなくて、どうするの。死んでからより、今が大事と考えるようになったんだね。人間が本来の人間性を取り戻した時代なんだよ。それをヒューマニズムっていうんだ。キリスト教に締め付けられていたからね。苦しんでいたんだ。それを解放した時代です。

ーーーーーーーーーーーーー

そんな時代に、メヂチ家のような大富豪が現れて、芸術家を応援して、絵や彫刻をどんどん作らせるようになったんだ。それで、絵画や彫刻がものすごい勢いで、発達したんだよ。

ギリシャ、ローマにすばらしい芸術があったんだから、それを取り戻そうという空気が生まれたんだね。経済的な発展もあったので、そのようなことができたんだね。

代表的な人は、レオナルドダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロがいるよ。
この三人は、ルネッサンスの三大巨匠と言われるんだ。


でも、私はもう一人どうしても覚えて欲しい画家がいます。
それは、ボッチチェリーです。
ビーナスの誕生と春を描いた人だよ。

左が「ビーナスの誕生」で、右が「春」です


フィレンツェのウフィッツィ美術館に行くと、この絵がある。ぜひ覚えて欲しい絵です。ルネッサンスという本を描く人は、結構表紙に使っているルネッサンスを代表する絵ですから。

ーーーーーーーーーーーー
詳しく話すと、私は美術においては、ルネッサンスはジョットから始まると教えています。そして、マザッチョ、フラアンジェリコ、ピエロデラフランチェスコ、を覚えてもらって、ボッチチェリー、から三大巨匠へと話していきます。

ルネッサンスとは、14世紀から16世紀のイタリアの文化全体を指します。









コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする