今日の体験入学は「水族館のお仕事とは?」というお題で海遊館へ
行ってまいりました。
平日にも関わらず、夏休みという事で暑い中たくさんの家族連れでいっぱいでした。
水族館の中に入って、実際に飼育係はどのような仕事をしているのかを見ながら
生物も一緒に見てまわる事にしました
近年の水族館では「環境エンリッチメント=動物にとっての幸福な暮らし」
に配慮して展示している所が増えてきました。
昔のようなコンクリートの囲いの中に動物を入れているだけでなく、その動物が生息
してる環境に似せて展示したり、その環境下で共生している他の生物などと一緒に
することによって、より自然に近い環境で飼育する事が出来るのです。
これにより、野生下でも行うような行動を見せる事ができたり、何より動物が生き生き
とした生活を送ることが可能になってくるのです。
物理的にはどうしても閉鎖的で限りはありますが、その中でも動物が少しでも豊かな
暮らしができるように飼育係も日々試行錯誤しながらアイデアを絞って水族館の
存在意義の一つ「教育」という目的を果たす為に仕事をしています
上の画像はカマイルカが水で遊んでいる様子なのですが、プールの上から吊るされて
いるホースから出ている水をとても気に入っているようで、何度も戻ってきては口を
あけて口いっぱいに水を入れたり、打たせ水のように体に当てて遊んでいました
(ちなみにイルカは水をそのまま飲む事はできません)
時には何でも屋さんになり、野生化ではないようなおもちゃや遊び道具を作って
イルカ達が楽しめる、刺激ある日々を過ごせるように工夫を凝らしています。
高校生達もイルカや亀、魚のマメ知識を知り「へぇ~」と関心しながら観察していました。
飼育係の大切な仕事の一つ「観察する」という事
人間の言葉が話せない動物の少しの変化をも見抜く為には、はやりひたすら観察する
しかないのです。「生物をしっかり観察できる眼力」を養う事は飼育係としてとても
大切で役に立ちます。
飼育係のお仕事はひたすら生物を観察して少しの変化をも察知してあげなければならない
他にも水質管理やお客様に喜んでもらえるようなプログラム作りなど・・・様々なものが
ありますが、海にいる生物と人とを繋ぐとても魅力あるお仕事だと思います
今日の体験入学でこの魅力あるお仕事の一部を見て少しでも「この仕事に就きたい」
と感じてくれたらならとても嬉しいです