先日、荒川で「カマイルカ」が上流に向かって迷入しているニュースがありましたが、
鯨類関係のニュースで非常に残念な報告がありました。
内容は以下の通り(転載文)
揚子江の淡水イルカ、恐らく絶滅した=調査報告
[ロンドン 8日 ロイター通信]
日本と中国、米国、英国の研究者らで構成する調査チームは、長い間生存が
危ぶまれてきた中国・長江(揚子江)の淡水イルカ、ヨウスコウカワイルカについて、
おそらく絶滅したとの見解を明らかにした。
それが事実なら、クジラやイルカの中では、人類の活動が原因で絶滅した初めての
例になるという。
同チームは中国政府の公認の下、2006年終わりに6週間を費やし、視覚と音響を
使って生息域を2回にわたり調査したが、生存の証拠を確認できなかったという。
8日付の英王立協会の生物学の専門誌で結果が発表された。
調査メンバーの1人であるロンドン動物学協会の保全生物学者、サミュエル・タービー氏に
よると、同イルカが最後に確認されたのは2002年。その後も不確定の目撃情報が幾つか
あるが、捕獲されていた最後のイルカは2002年に死んでいる。
1997―99年の前回調査では13匹が確認されたが、漁業や環境汚染、往来が激しい
船舶の影響などを背景に、絶滅した可能性が高いと考えられるという。
以前、このblogでも発見からわずか27年で絶滅した現生のジュゴンやマナティーと同じ
仲間だった「ステラーカイギュウ」のお話をしましたが、またもやこの地球上から1種の
生物が絶滅した可能性が高いと報告されました。
何度も言うように、
一度地球上から絶滅してしまったら、現在の技術では二度と生き返ることができない・・・
カワイルカ類は現生の鯨類の中でも原始的な体のつくりのまま進化せずに形態を
保っている貴重な種類の1つです。
鯨類の中でも海水と淡水が混ざる汽水域や淡水で生息する種で、目は視力が弱かったり
退化して盲目に近い状態でヒレの形状なども独特な種。
しかし、現状は厳しくカワイルカ類のほとんどが生息数が減り絶滅危機に瀕しています。
ヨウスコウカワイルカについてはこちら↓
動画はこちら↓
http://news.tbs.co.jp/20070809/newseye/tbs_newseye3629617.html
中国ではヨウスコウカワイルカの他、シナウスイロイルカ(通称ピンクイルカ)も人的要因
により生息数が激減しています。
生活、工業排水はそのまま海へとつながっています。
また、我々が出すごみもたくさん海に流れついています。
ここで釣りをしていても、使った仕掛けのゴミやタバコを平気でポイ捨てする人を
見かけてしまいます。(非常に残念です)
suggerはそれをみてしまったらなるべく回収するよう心がけています。
我々のライフスタイルをもう一度見直す時が来ています
身近なことからコツコツと
それが私たち人間と同じ生き物たちがいつまでも多様でありつづけるための
第一歩だと思います。
ヨウスコウカワイルカが絶滅した(可能性が高い)事で、我々人間にこのままでは
他の生物まで大変な事態になると警鐘を鳴らしてくれたと思い、suggerはこれからも
自然環境に関する活動を続けていきたいとより強く思いました。
いつまでも生物が多様な地球であるようやれる事からやっていきましょう