sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

color ギョ拓

2009年04月14日 | fishing

ただいま、低気圧通過に伴い激しい風雨に見舞われている三宅島。

未明には落ち着く予報ですが、久しぶりの降水量です・・・

 

今日はよい画が撮れなかったので、先日来島していた教え子の特技の1つ
「カラー魚拓」ができるまでをご紹介したいと思います

まず、釣ってきた魚の下準備をするのですが、魚拓にする基本の向きは頭が左を
向くように写します。

そして、ヒレなどもより美しく写るように、裏側から糸で背ビレや尻ビレを立たせるように
細工していきます。


カラー魚拓は乾燥との戦いなので、すばやく色を塗ると共に加湿しながら作業していきます。

こんな感じでピンとはってくれることで美しい魚拓を作り上げて行きます。
また、ヒレが乾燥しないよう湿らせた和紙紙で保護しておきます。

使う絵の具は「アクリル」。しかも、魚拓用のアクリル絵の具なんてのがあるんですよ!

下準備はそれだけでなく、口元にもおよびます。

硬直した口に軽く発砲スチロールを噛ませ、写した時に自然に口が開いているように
細工していきます。

そして、和紙で刷ったった時に水分や便がでないよう肛門に詰め物をして処理します。

メジナの体に直接色をのせていきますが、ぼかす技術がないとうまくコントラストができず、
繊細なウロコを表現するにはそれなりの技法も必要だそうな!!

Mくん、簡単に塗っているように見えたが、実際出来上がりをみたらスゴイもんだなと感心。

ひとまず完成!!!

背側から腹までのコントラストが美しい。そして、ウロコの鮮明さに脱帽!!

 

しかし・・・

これだけでは活きてきません!!魚に命を吹き込むには、目を入れなければ!!

ただ黒く目を描くだけではなく、何層にも重ねて生きているように描いていきます。

いかがでしょうか??全然違ってきますよね?!

はい、完成です!!

カラー魚拓は記録ではなく、ひとつのアート。なるほどなー!
完成するまでの過程を見せてもらいましたが、感性が豊かになる世界だなと感じました。

これが、自分の釣った記録級のサイズの魚だったらまさに芸術です

 

頑張って釣るどぉー!!Mくん、そん時はよろしくね~

 

 

ランキングに登録していますワンクリックお願いします     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする