左の写真は『イタリア・ルネッサンス美術展』(1980年)
右の写真は『カポディモンテ美術館展』(2010年)
いずれも、美術展のカタログ表紙ですが、発行年の時差は…
なんと、30年!
若かりし頃、場所は同じ国立西洋美術館で催した美術展のカタログを、
どうしたわけか大切にとっておいたのです。
『ルネサンス』でなく、『ルネッサンス』と表記されているところにも、
なんとなく時代を感じますね。
30年前の展示作品中の目玉は、ティツィアーノ作《マグダラのマリア》でした。
今回の目玉は、カタログの表紙にも使われた、パルミジャニーノ作《貴婦人の肖像(アンテア)》。
二作品とも、両展示会で目にしていますが、30年前の記憶では《貴婦人》の印象が薄く、
逆に、《マグ・マリ》を目にした場面は、今でも強烈に焼きついています。
今回の展示では、《貴婦人》は展示位置からして超VIP扱いでしたが、
《マグ・マリ》はその他大勢の中の1枚…ちょっと、冷遇されているような…
それも“時代の気分”の違いを反映しているのかもしれません、ね。
とぷ