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ソース合戦 その3

2007年07月16日 | くらし
ひとまず決着がついたようですが、
なんだかしっくりきません。

なにが?
ブルドックソースの経営権をめぐる買収防衛騒動のこと。
当初から『ソース合戦』と題して取り上げてまいりましたが

株主総会の特別決議やら、裁判所の裁定やらで、ブルドックの経営陣による
買収防衛策が支持され、スティールが敗れたということ、
そして、世間がその結果について、あれやこれや大騒ぎしているということ、
特に弁護士さんや投資ビジネス関係の人たちにとっては、大変な関心事であるということ
そのぐらいのことは、いろんな報道やブログとか見ていればわかります。

私がしっくりしないのは、この『戦争』の主な舞台が司法の場に移ってしまって、
食材としての『ソース』の運命とは無関係になっていているからかもしれません。

もともと、『マネー』とか『ファンド』とかの世界に生きてる人たちにとっては、
『ソース』の味がどうとか、こうとかということには、あまり関心がないのかも。

それにしても、不可解なのは買収を仕掛けたスティール・パートナーズ。
ブルドックの経営権を取得したあと、どうするつもりだったのでしょう。

一説によると、株式の転売先として大手食品メーカーを想定していたとか…
たとえば、カゴメとか、キッコーマンとか。
早い話、東京高裁が判断するところの『濫用的買収者』であるのなら、
TOBで買収した株式をより高く売って利ざやを稼ぐのが目的ですからね。
おカネのありそうな同業他社に売るのが、一番手っ取り早い手段です。

でもねェ、それって安直すぎない?
ソースの味って、地域によって微妙に違う、とってもドメスティックなものなんです。
関西の人たちにとっては、ソースは昔からイカリに決まっているし、
名古屋の人たちはカゴメ、そして、関東ではブルドックが定番。
広島の人たちにとっては、たぶんオタフク(こればかりは住んだことがないので推定)。

ともかく、今回の決定でブルドックの経営陣はひとまずほっとしていることでしょう。
でも、スティールから株の割当て分を買い取るために23億円も払うことになるらしいから、これからがタイヘン
スティールの方も、おとなしく引き下がるような感じでもなさそう。

これから始まる第2ラウンドでは、いったい何が起こるのでしょうか。
この『ソース合戦』、まだまだ、目が離せそうにありません。

とぷ