めぞん・ど・とぷ

とぷのくらし、とぷのすきなもの、とぷのきもち、その他あれこれ。のぞいてみてください。

アートの現代詩?

2011年12月18日 | culture


ときどきのぞくギャラリーのひとつに谷中の『SCAI THE BATHHOUSE』があります。

銭湯の内部を改装した空間でアートに触れる、居心地のいい場所。
では、ありますが…

今回、一歩足を踏み入れて、思わず???

テーブルの上に並べられた得体の知れない物体の数々。

廃棄物を折り重ねたような繊維状のクズガラが散乱する周辺に、
脱皮したエイリアンのヌケガラかしら? カゴの中にぶらさがってる。
宙に浮いた楕円系の球状物は、表面がてかっていて妖しい感じ…

ぬめぬめとした液状の物体がテーブル全体を覆い、垂れ落ちるその下辺をのぞくと
テーブル下にも、あれやこれやゴミ?が散乱…

はて? この現代アートが意味するものは? 異空間の再現?

とまどう私をさしおいて、いそいそと興味深げに展示物の周辺を動き回る主人が
一言。

「この建物の内部とすごく調和して、溶け合っている感じで気持ちいいね」

ギャラリー内部は一面真っ白の壁で、普段から無機質な空間ではあるのですが、
銭湯でしたから天井が高く、通常のビル内の画廊では出せない寒々感が充満して
おり、確かに今回の企画とマッチしているような感じがしなくもない。

「これぞアートの現代詩だね」

なにやら、すっかりお気に召した様子。

そんな風にご満悦の連れの横で、あらためて色々の角度から眺めていると、
当初の違和感とは別の部分で、なんとなく居心地の良さが感じられてくる
から不思議…

きっと、展示された作品の数々も、この場所を気に入って鎮座しているのでしょう。

今回の企画は1月28日までやっているそうですが、
もう一度くらい、つきあってあげてもいいよ。

 こんなポストカードをもらって帰りました。
とぷ