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プーチン圧勝

2007年12月04日 | プーチン
予想どおりといいましょうか、ロシア下院選はプーチンの圧勝に終わりました。

「下院選の結果は私への信頼の表れでもある」と勝利宣言をしたそうですが、
米国の大統領報道官は「選挙違反の情報についてロシア自身が調査するよう
促したい」とのコメントを出し、さっそく牽制しています。

プーチンが自ら候補になった政党「統一ロシア」が議席の3分の2を占め、当選者の中には、リトビネンコ氏殺害の容疑者も含まれていることから、物議をかもしています。このアンドレイ・ルゴボイという人物に対して、英捜査当局は身柄引き渡しを要求しているのですが、ロシアは頑として応じません。
今回、議員になったことでむしろ法的に守られることになるようです。

このように米英をいらだたせるプーチン政権が、ロシア国民の支持を背景にますます権力基盤を強固にしていくことで、冷戦時代への逆戻りも心配されています。

それでも、中国やインドと並んで、世界の経済成長センターの一角を占めるこの地域を無視するわけにはいかず、日本企業の対ロビジネスは勢いづいています。
エネルギーや家電など、あれやこれやトラブルにまきこまれる事例が頻発しているにもかかわらず、自動車産業を中心に建設機械、鉄道会社など、日本企業の進出計画は目白おしのようです。

プーチンの政権基盤を支えている経済成長は、なんでも、日本の明治時代をモデルにしたそうですね。“富国強兵”というわけでもないのでしょうが、資源外交で潤った財政を軍需に振り向けて、国民の“大国願望”を経済成長のテコにするあたり、確かに似ているかもしれません。それから、政権与党による多数派形成の手法は、日本の自由民主党を徹底的に研究した成果でもあるそうです。

柔道の黒帯姿がサマになっているプーチンは、同時に徹底した日本研究家というわけですが、”主権民主主義”という奇妙な政体を維持しながら、いったい、どこへ向かおうとしているのでしょう。

世界が最も注目する政治家であることだけは、確かなようです。

とぷーちん

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