睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

パステル画:赤い月

2009-08-02 13:55:40 | アート(画・書・創作)
  暮れなずむ青い空の向こうに太陽が沈み、  夜のしじまにぽっかりと赤い月が浮かんだ。  いつ見ても赤い月は不気味だ。  月を見て吼える狼や「叫び」の絵を連想してしまう。  萩原朔太郎やムンクもこんな月を見たのだろうか....。  自分的には中空に浮かぶ赤い月より、高い空に  冴え冴えと、蒼く、輝く、冷たい月が好きだ。    その昔、ラリって  月から地上に降りてくる銀の階段の幻影をみた、  夢幻 . . . 本文を読む

漂白の「時」を埋めるもの

2009-08-02 11:36:05 | 本棚・思想・禅と仏教
20代の後半まで、演歌はキライだった。某電気メーカーの「音響」に籍を置きジャズに明け暮れた時代、稀に心を捉える演歌に出会いその作詞家に私淑に近い思い入れを抱くこともあったが、あくまでも音楽としてじゃなく「詩」の範疇として演歌を見ていた。淡谷のりこさんじゃないけど、あれは音楽ではないと・・・。私のエポックメイキングにもなった演歌は、友人の家で無理やり聴かせられた、美空ひばりの「津軽はふるさと」が最初 . . . 本文を読む